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UKのDyVision Worksから『VideoTape Emulator』がリリースされました。
VideoTape Emulatorはその名の通り、音源をアナログビデオテープに録音して再生した際のサウンドをエミュレートするプラグインで、Waves Eddie Kramer TTTやSLATE DIGITAL VTMのようなプロクオリティの機器ではなく、あくまで一般家庭レベルのビデオデッキをエミュレートしているところがミソです。
「Comprsr In」で独特のコンプ感を出し、「Instability」ではテープを送るモーターの不安定さを、「Misalign」はテープに対するヘッドのズレなどを演出します。汚し系パラメーターは音の過大入力状態を作り出す「Clip」、アナログノイズを再現する「Noize」(ノイズタイプが数種類から選べます)が用意され、昭和世代には懐かしい音質を再現します。
Webサイトでデモサウンドが試聴してみました。ここまでモーターが不安定なビデオデッキは使えない!というくらい過激に揺れた効果や現実離れしたホワイトノイズなど過剰な演出はあるものの、本質的に、80年代〜90年代のミュージックビデオを象徴するあの音の雰囲気を見事に再現しています。
洋楽音楽番組をコツコツとVHSにとりためていた世代ならば胸がキュンとする音ではないでしょうか。もちろん派手に音を歪ませて汚し系プラグインとして使ってもOKですよ。
VideoTape Emulatorは32bit /Windows /VSTのみ対応。パッケージ版をオンラインでのみ購入が可能ということでいささか面倒ではありますが、デモ版が用意されているので試しに使ってみてはいかがでしょうか。(デモ版は30秒ごとにノイズが入ります)
自分の青春時代が「昔」とひとくくりにされていく事にはまだ慣れていませんが、心に残るサウンドを聴いた時の懐かしさは初心を思い出すきっかけにもなりますね。感慨深いです。
記事内に掲載されている価格は 2013年2月21日 時点での価格となります。
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