OUTPUT社のサブスクリプション・ソフト音源『ARCADE』の1年間ライセンスが、国内で購入できるようになりました!
特徴1:誰でも簡単にトラック制作できる!
ARCADEには様々なジャンルの演奏パターンが膨大に用意され、誰でも簡単にトラック制作できるのが大きな特徴です。ARCADE画面の中でお気に入りのパターンや音を見つけて、自分のパソコンに素材データをダウンロードして使用します。DAWプラグインのほか、スタンドアロン起動も可能です。
上の画像は「サンプラー画面」で、鍵盤への音素材サンプル割り当てや再生位置の編集、モジュレーション、ミックスやエフェクト設定を行う、楽曲作りの中核となるインターフェースです。
サンプラー下部にある15個の丸いボタンにサンプルがマッピングされています。よく見るとピアノ鍵盤の並びになっており、白鍵にサンプル、そして黒鍵にスタッターやリバースなどのエフェクト機能が割り当てられています。
実践!サンプラーを使ってトラックを作成!
Ableton Live 11 でARCADEをプラグイン起動して、MIDIノート情報を送ってサンプルを再生しています。全てのサンプラーに共通しているのは、低音域側からリズム、ベース、楽器リフ、ボーカル、効果音といった並びでサンプルが配置されているので、楽曲を構成するパーツが把握しやすいです。リズムの抜き差しやリフの抜き差しで、1つのサンプラーから多彩なトラックを作ることが可能です。内蔵エフェクトを使用するマクロスライダーや、黒鍵キーでスタッターやリバース効果も試してみました。鍵盤を押すだけでトラックが完成し、パートの抜き差しやエフェクトを活用すればDJ的な楽しみ方もできてしまいます。
サンプラー/インストゥルメントをシリーズ毎にまとめたLine(ライン)
サンプラーと、この後ご紹介する「インストゥルメント」をジャンル毎にカテゴライズしたパッケージを Line(ライン) と呼び、2022年11月現在で56個のラインが公開されています。56個のラインに含まれるサンプラーの合計数はなんと 4,255個を数え、ありとあらゆるジャンルを網羅しています。
ラインのデモ音源が全て聴ける動画を作成!
各ラインには、自身に含まれるサンプラーやインストゥルメントの音を聞けるデモ音源が用意されています。ARCADEが提供する音素材のごく一部ですが、大まかな音楽ジャンルやパターンの方向性を把握するのに役立ちますので、全ラインのデモ音源を動画にしました。気になるラインを見つけたら、YouTube動画再生バーにマウスを重ねるとラインの名前が表示されます。作業用BGMとして楽しむのもオススメです!
特徴2:お気に入りのサンプルを使用してオリジナリティUP!
ラインにカテゴライズされたサンプラーは初心者には大変便利ですが、同じサンプラーを使用するとみな曲が同じになってしまうという側面もあります。自分のお気に入りのサンプルを集めたサンプラーを作れば、それだけでもオリジナリティを高めることができます。
61,225個(2022年11月現在)用意されたサンプルにはギターやシンセなどのタグ付けがされているほか、キーワードで検索することが可能です。また、サンプラーやインストゥルメントも同様に、欲しいサウンドを素早く見つけ出すことができます。
実践!お気に入りのサンプルを集めてトラックを作成!
ARCADEの検索画面に移動して「future pop」で検索してみました。1228個のサンプルがヒットして、「Drums」タグを押すと、ドラムにタグ付けされた13個のサンプルが表示されました。その中からキックやスネア、ハイハットなどのサンプルを試聴して、気に入ったサンプルはダウンロードボタンを押してパソコンに保存します。保存されたサンプルをドラッグ&ドロップして、画面下部の鍵盤にアサインできますので、同じ要領でベースやリフなどを探してアサインしていきます。
サンプルが揃ったら同時再生してトラックのでき上がりです!動画では「Sampler Edit」画面でシンセサンプルのキーを変えていますが、そのほかサンプルの再生ポイントを変更することも可能です。
特徴3:インストゥルメント機能がかなり良い!
このインストゥルメント機能は、ARCADEをサンプル再生だけでなく、楽器として演奏活用できるイチオシの機能です!音源は、楽器やシンセをサンプリングしたサウンドが鍵盤上にマッピングされている、サンプル・プレイバック・シンセサイザーです。
シンセオシレーターとして使用できる波形を、ラインごとに探して選択できます。3オシレーター構成で、レイヤーやオクターブ重ねのリッチな音作りはもちろん、オシレーターごとに異なるアルペジエイターを適用すれば、複雑なシーケンスが自動生成されます。インストゥルメントの音作り、エフェクト、アルペジエイター、モジュレーションを試した動画を次にご用意しました。
実践!インストゥルメントの作成とエディット
「Zero Hour」のラインから、アナログライクなベースサウンドをピックアップして音作りを行いました。ARCADEではオシレーターを「レイヤー」と呼び、まずはそこでサンプル波形を選びます。今回は3つのレイヤーを使用して、レイヤーBをオクターブ上げています。デフォルト設定ではアンプのリリースが短いのでAmp Env でリリースタイムを伸ばし、Advanced設定で同時発音ボイスを1(=モノフォニック)にしました。
驚いたのはエフェクトのクオリティの高さで、Distortion Boxをかけると脅威の音圧を備えたシンセベースサウンドになりました。Distortion Boxはベース以外にも、あらゆるサウンドに使いたくなるエフェクトです。
そして極め付けがアルペジエイター! レイヤーごとに3つのアルペジエイターをアサインでき、アルペジオの概念を超えた、ステップシーケンサーともいえる柔軟性の高さです。
さらに、モジュレーションをかけたいツマミ上で右クリックすれば、LFO、StepModulation、AHDSR Envelope、Clickable Lfoへと接続できます。動画ではフィルターカットオフをClickable Lfoに接続して、複雑なLFOカーブで変調しています。
インストゥルメントは今後追加されるサウンドが楽しみになる、OUTPUT社ならではのイチオシ機能です。
記事内に掲載されている価格は 2022年11月30日 時点での価格となります。
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