詳細なスペックを見ても前述したサウンド、自由度、拡張性、そして操作性に対するRoland技術の粋を集めた仕様が見て取れます。早速Roland革新の始まりと銘打たれたLiveコンソールの詳細を見て行きましょう。
●Configurable・Architecture
内部に128チャンネル分のチャンネルストリップをスタンバイ。これらのチャンネルストリップをインプットチャンネル、アウトプットバスとしてユーザーが自由にアサイン可能という画期的な内部構成を実現。その用途はFOH、モニターシアター、放送などあらゆる用途に対応可能。
●High Resolution
ミキシング時に高速演算処理が可能なFPGAを、エフェクト部には高精度のカスタムDSPを搭載しデジタル処理を最適化。デジタルミキサーの音質を左右するサミング回路には高精度72bit固定小数点演算を採用。小音量から大音量に至までいっさい破綻のない内部音声処理を実現。
アナログ入出力には24bit/96kHzのAD/DAを搭載。厳選されたパーツにより見直しされたディスクリート構成のマイクプリアンプ。さらに電源部をアナログ/デジタルで分離。フラッグシップ機にふさわしい仕様を実現。
●Expandability
入出力はチャンネルストリップを介さず、インプットパッチベイからアウトプットパッチベイへ直接接続詞、出力することが可能。本体リアパネルのアナログ/デジタル/REACポート入出力、オプションインターフェーイスモジュール使用時には96kHz時に最大300入力/296出力を接続。OHRCAをコアにしたREAC、DANTE、MADIなどの様々な入出力による膨大なシステムの構築管理運用を実現します。
そのほかにもエンジニア一人一人の感性に応えられるようユーザーインターフェースはもちろん、モニタリング周辺を含めた細かな機能性の部分でも懐の深さが随所に見られる本機。1台でのMADIやDanteサポートに加え、SoundGridServerへの対応などからも現場ユーザーのニーズに応えるオープンなシステムと開発コンセプトが見て取れます。
おそらく今月のInterBEE 2014でのお披露目は確実かと思われますが、Rolandがこのコンパクトなボディに凝縮した、時代を変革するための可能性を是非実機に触れて体感したいものです。続報にご期待ください!
記事内に掲載されている価格は 2014年11月5日 時点での価格となります。
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