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27
Nov.2014
HOW TO

Drum softwareの深層世界:Part1. ドラム音源各種比較


みなさんこんにちは、普段BFDやAddictive Drumsのレビューでもお馴染みのPD安田です。今回はドラム音源を出している様々なメーカーの音源を使って、実際の音の比較、使い勝手から楽曲で使用した時の感じ等を徹底的に紹介して行きたいと思います!始めてドラム音源を購入される方、新しいドラム音源を探している方は是非参考にしてみて下さい。


それではまず使用したドラム音源を紹介して行きます。今回の使用の音源は…

・fx pansion BFD3
・xlnaudio Addictive Drums 2
・East West Goliath
・Native Instruments Studio Drummer
・Native Instruments BATTERY 4
・Avid Xpand!(Pro Tools付属)

以上の6種類の音源を同じパターンで、デフォルトプリセットのキットを選んで再生をしています。前半はコンプ、EQをインサートしないそのままのサウンドで、2ループ目にMcDSP CompresorBank CB101で軽く整えて、McDSP FilterBankでキック部分のローとアタック3KHz辺りを調整したサウンドに仕上げました。トラックの後半では、実際のオケでどんな感じに聴こえてくるかをこの為に作曲をして確認をしてみます。

ピアノとアコースティックベースのトリオで構成された曲となっており、使用した音源はRoland JUPITER-50を打ち込みと同時に内蔵音源を使用していますので、是非楽しみながら聞いていただけと思います!
それでは早速、各種ドラム音源達のサウンドを後半の楽曲も踏まえて確認して行きましょう!

いかがだったでしょうか!当たり前な話ですが、それぞれスネアとキック、タムの特徴が違います。またコンプを軽くかけた状態でも、コンプのニュアンスが強調され易いサウンドと、そうでないサウンドで違いが分かります。このジャンルでのスネアはこの音源で、キックは別の音源を使用すると言った組み合わせ技も知っておくと、ドラムだけで無限大の展開を作り上げる事が可能になります。

続いて各音源の特徴や、サウンドの感想を紹介して行きましょう!

fx pansion BFD3

BFD3は言うまでもなく、アコースティックドラムのサウンドが特徴ですね。使用したキットは「BFD3 Pop 3 JM」になり、多くのキット数の中から、タイトなサウンドを選択し、BFD内のFaderでハイハット、Amb Mixのレベルを下げました。また全てのMIDIの打ち込みもBFDで作成し、レベルもBFDを基準にして構築しています。

そしてベロシティーの調整も非常にレンジが広く、スネアやキックの細かいテクニックがしっかり再現出来ます。特に弱いニュアンスを出したいとき、ベロシティーを低く設定しますが、他の音源だとどうしてもサウンドのレベルも小さくなってしまい、非常にシビアなベロシティ設定が必要になりますが、BFDの場合は存在感を維持したままで、弱いニュアンスが再現出来ます。ドラマーの癖なんかも味として楽曲に出したい時には持ってこいの音源ですね。

xln audio Addictive drums 2

旧バーションのAddictive drums(以降:AD)と比べて、ドライなサウンドになったAD2ですが、こちらも細かいニュアンスをベロシティの設定によって再現が出来るドラム音源です。なのでBFDからMIDIパターンをコピーしKey変更しただけでも纏まっていますね。またOHやRoomにはドラムの部屋鳴りを再現して部分になりますが、デフォルトに対して少し下げ目に調整しています。楽曲で混ぜた時に下げ目に設定する事により纏まり感が増すので、Roomを約半分位のレベルで設定し、ハイハットも1/3までレベルを落としてバランスを整えています。

Addictive Drumの面白い所は、スネアとハイハットのサウンドバリュエーションが非常に豊かで、4連打するスネアでも同じMIDI位置では無く、違うMIDI位置にする事でアクセントを変えたりする事が出来ます。あまりしっかり考えて打ち込まなくても、フィーリングで打ち込むだけで楽曲全体の抑揚を付けられるは非常に便利ですね。

East West Goliath

East Westと言えば、ストリグス音源で定番のSymphonic Orchestraを出しているメーカーで知っている方も多いですが、ドラムやギター、ベース等のインストゥルメンタルな素材が入っているGoliathは、即戦力のある音源として、人気を誇る音源となっています。ドラムのMIDI配列はワークステーションシンセのドラム配列と大体近いので、普段シンセで打ち込みをしている方でも気軽にドラムの打ち込みが出来るのでは無いかと思います。

デモで使用したキットはStudio Kitで、スタジオで収録した様なアコースティックドラムが特徴的。このキットはドライでデットなサウンドが得られるので、他の音源と組み合わせで使用するにはちょうどいい音源ですね。特に最近ドライなサウンドは少なくなって来ているので、是非Goliathを中心とした作曲も一つのバリュエーションとして持っておくとベストです!

Native Instruments STUDIO DRUMMER

KOMPLETE 10を購入する事によって手に入るドラム音源ですが、既に完成されたプリセットが入っているので、そのまま使用出来る音源となっています。またKONTAKT内にSTUDIO DRUMMER専用のミキサー部分が用意されているので、各パーツの細かいレベル調整も可能です。今回選択したキットは「Session Kit」でMixerのセットは「Funk」を使用しています。

STUDIO DRUMMER内のEQ等で音作りも有りですが、サードパーティ製のMcDSPを使用する事で、かなりロックなサウンドを簡単作る事が出来ます。スネアのパンチ力も楽曲で目立っていい感じになっているのが聞いてとれると思いますので、ガッツリした仕上がりを求めたい時に重宝します。

Native Instruments BATTERY 4

同じくNI KOMPLETEに入っているBATTERY 4。普段はマシン系のドラムサウンドを中心に使用していますが、サンプラー音源なのでこうしたアコースティックのサウンドもプリセットに入っています。使用したキットは「Session LE Kit」になり、ドライなドラムサウンドが収録されています。

BATTERYサウンドを聴くと分かりますが、スネア、キックともにパンチ力がかなりあるサウンドになっています。特に2ループ目のサードパーティMcDSPをインサートしたサウンドはかなりコンプが効いたサウンドに変化しています。非常にエフェクト乗りの良い音源なので、FXサウンドが欲しい時はBATTERYですね。
またBATTERYの良い所は、セルに自分の好きなWaveを読み込み、サンプラーパッドの様に使用出来るので、サンプリングしたCDかまたは自身でレコーディングしたサウンドを読み込んでオリジナルの音源として使用する事も出来ます。非常に使い易い音源ですよ!

Avid Xpand!

最後にPro Tools付属のAvid Xpand!になります。付属の音源ソフトとしてはかなりクオリティが高い音源になり、またマルチ音源なので、デモ曲の作成はXpandを複数立ち上げて、それぞれベース、ギター等の音源を読み込んでおいて、必要な時に加えて行くのに便利な音源です。

このXpand!の特徴ですが、内部では4つのマルチティンバーになっており、それぞれ音色を読み込んで重ねて使用する事になります。ドラムのサウンドもキック、スネア、タム等のセクションが全て分かれているので、このセクションを読み込んでおく必要があります。こうする事によって各セクションのバランスを整える事が出来るので、付属の音源としては嬉しい機能と言えるのでは無いでしょうか。

打ち込み次第では細かいニュアンスも再現出来る音源となっているので、Pro Toolsを使用している方は、一度はXpandで全ての構成を仕上げてみては如何でしょうか。


さて全部で6種類のドラム音源を紹介してきました。実際はドラムの音程や、ダイナミクスの調整を考えると奥が深いサウンドと言えますが、いくつか音源を持っておくと楽曲に対してのアプローチを変えたり、また全体のグルーブ感を変えたりと様々な演出をする事が出来る様になります。また前述でも軽く紹介した「他の音源との組み合わせ」も効果的です!

是非皆さんも工夫して、ミュージックライフを過ごして下さい!

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記事内に掲載されている価格は 2014年11月27日 時点での価格となります。

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