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世界中の注目を集めている映画用の新しいサラウンドフォーマットであるDOLBY ATMOS。遂に国内にも上映館がデビューしたということで行ってきました。場所はリニューアルオープンした千葉県船橋の”ららぽーと”西館にある『TOHOシネマズ ららぽーと船橋』。
映画館でしか体験の出来ない次世代サラウンドの圧倒的な魅力に迫ります!!
このTOHOシネマズのSCREEN4にDOLBY ATMOSが日本初導入されました。そして、この映画館のアピールポイントはもう一つ、TCXと呼ばれる巨大なスクリーン。完全に壁面全てがスクリーンと思える巨大なサイズは観客を圧倒します。
★TOHOシネマズ ららぽーと船橋施設案内
http://www.tohotheater.jp/theater/018/institution.html
ここで簡単にDOLBY ATMOSのご紹介。従来の5.1ch/7.1chのDOLBY Digitalフォーマットのサラウンドは、平面のサラウンドでした。それを縦方向に拡張し天井に2列のスピーカーアレイを加えたのがDOLBY ATMOSです。
ベースとなるのは7.1chに天井の2列を加えた9.1chのBEDと呼ばれるベーシックトラック。そして特徴的なのが、位置情報を持った単独のチャンネルであるOBJECT。このOBJECTはリアでもサイドにでも点恩恵源として定位することの出来る特別なチャンネルで、結果的にATMOSは最大118chのオブジェクトを持つことが可能です。
それでは、ATMOSの実際の臨場感について。今回私が体感したのは映画『ゼロ・グラビティー』(3D)。NASAお墨付きの宇宙の表現、出演者が2名しかいない、ロングショットが多用されている、等各方面へ話題を振りまいている作品です。
まず、結果から語ってしまうとすれば『映画館に行ってよかった』ということに尽きます。圧倒的な映像表現と、新鮮なサウンドの体験。TCXのスクリーンと仕上がりの素晴らしい3Dによる宇宙空間と効果的にサイレントや、サラウンドチャンネルを使用したサウンドを駆使した演出が行われています。家庭では、到底再現することの出来ない圧倒的な体験得ることができました。
サウンドにフォーカスして、ネタバレにならない程度に少し触れてみたいと思います。
まず臨場感という観点では、天井にあるスピーカーからのサウンドを感じるシーンはほとんどありませんが、この天井スピーカーは包み込まれる=サラウンド感覚の向上に効果的に使用されていました。
特に、前後の移動感のあるサウンドは非常に綺麗につながり、立体的に画面のパンニングに合わせて音が移動するのを確認することができます。従来難しかった、斜め方向の移動なども実現していると感じます。またこの作品はヒューストンからの無線交信で声だけが聞こえるというシーンが多くありますが、これが左右の壁面にビシッと定位して効果的に臨場感を高めます。通常であればスクリーンバックの左右どちらかに振り分けてしまうといったパンニングが当たり前ですが、サラウンドチャンネルに関してもフルレンジのスピーカーが用意されるATMOSならではの演出です。
サイドウォールの定点から聞こえる無線交信はまさに画期的。今後もATMOSの新しい可能性を感じさせるポイントです。今まで以上に効果的にサラウンドチャンネルを利用できることがATMOSの非常に大きなメリトであると感じます。まずは、その効果の程を劇場で是非とも体験下さい!!!
しばらく忘れていた、『映画館でしか出来ない体験』を呼び起こされました。余談ですが、12月20日には、2館目のDOLBY ATMOSシアターが船橋の隣、InterBEE会場でお馴染みの幕張メッセの隣となる『イオンモール幕張新都心』も誕生しました。来春には日本橋にもオープン。一気にスクリーンスを増やしていく予定とのことです。少しくらい遠くても足を運ぶ価値のある最新3Dサラウンドです!!
Rock oNスタッフ パパ洋介
TOHOシネマズ ららぽーと
http://hlo.tohotheater.jp/net/schedule/018/TNPI2000J01.do
Dolby ATMOSについて
記事内に掲載されている価格は 2013年12月24日 時点での価格となります。
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