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Apr.2017
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解決!自宅でも理想のモニター環境が手に入る方法。GENELEC SAM System 脅威のアコースティックチューニング

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自分で作り上げたホームスタジオは、居住空間と制作空間が一つになった、リラックスした制作現場です。しかし、制作のためだけに設計されたプロフェッショナルなスタジオと違い

・せっかく素晴らしい機材を揃えたのに、思った通りのミックスにならない
・これでいいと思ったミックスなのに、外だと印象が違って聴こえる

このような不満を抱え日々悶々としている人も少なくはないでしょう。ホームスタジオでのそのお悩み、モニター環境を見直すことで改善できる可能性が高いです。

まずは、モニター環境が適正な状態でないと、作品の仕上げにどのような影響が出るのかを考えて見ましょう。

色眼鏡をかけながら絵を描くミックス

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制作で使われるスピーカーは”リファレンスモニタースピーカー”と呼ばれます。各楽器の音量、定位、さらにコンプ/EQなどの調整は、もちろんモニタースピーカーからの音を基準として行われますが、もしこの基準が狂っていたとしたらどうでしょうか?それはまるで色眼鏡や曲がったレンズを通して絵を描くような作業となります。

例えば、低域が部屋の中でボウボウと暴れてしまっている環境では、暴れる低域を基準としてミックスするために、最終的な仕上がりはその逆に低域の足りないものとなります。例えば、スピーカーの位置が部屋のセンターに置かれていなかったり、左右の壁材の違いで反射音が不均等である場合は、各楽器の定位が定まりません。

自分が作っている音を正しく理解し、それを正しくコントロールして理想の音に仕上げること。そのために「理想のモニタリング環境」が必要となります。しかし多くのユーザーがその環境を手に入れられずに我慢をしいられています。それはなぜでしょうか?

その原因の多くは部屋。反射音と定在波による位相干渉にあります。

機材のポテンシャルが発揮されにくい環境

モニター環境のセッティングやチューニングが正しく行われていなければ、理想的なミックスはできません。ケーブルや電源を高品位な物に変更したり、モニタースタンドやインシュレータ、吸音材等の導入、家具の設置場所の変更等などを行っても、部屋そのものの持つ音のクセはなかなか解消できないでしょう。

天井角等で発生しやすいフラッターエコーなどは比較的高い周波数で起こるため吸音材をしっかり充ててやることでなんとか対策もできますが、比較的低い周波数帯域で起こる定在波は、モニタリング音をブーミーにするだけでなく位相を狂わせさらにフェイズアウトにより特定の周波数帯域を聴こえにくくさせるなど、忠実なモニタリング環境とはほど遠い状態を生み出します。

定在波による影響は特に、並行に向かい合う壁でできた小さな空間、いわゆるホームスタジオや小規模スタジオで発生しやすく、その対策に苦労した経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

絶対に諦めない。理想のモニター環境を手にいれる。

気軽に買い替えができない作業部屋と音の問題。「しょうがない」と絶対に諦めますか?この問題を根本的に改善できる製品があります。それが、GENELEC SAM(Smart Active Monitor) 通称『SAMシステム』を搭載したスピーカーシリーズです。

compact_series

一般的なルームアコースティックはスピーカーから放たれた後の音が響く部屋をチューニングしますが、SAMシステムは専用マイクで測定した結果を高度な技術で計算し、ルームアコースティックを考慮したサウンドがスピーカーから出力されます。一旦セッティングが済めばあとは普段通り制作を進めるだけ。もちろん、スタジオ設計や音響学の知識も不要。初心者でも、セッティングも使用中もストレスフリーなモニタリング環境を構築できるのです!

GLM2.0コンパクトSAMシリーズ

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SAMシステムは専用インターフェイスを介してスピーカー自体をネットワーク接続し、ネットワーク内のスピーカーの制御を可能にするシステム。スタジオの形状やリスナー位置、ルームアコースティックなどに関わらず理想的なモニタリング環境を完成させる期待のテクノロジーです。

基本コンポーネントは8000アナログシリーズを踏襲しながら、モニター・スピーカーを部屋に合わせて調整するという考えのもと、スピーカー自体を電気的にフィルタリングして、どのような場所でも最適なモニタリング環境に変化させることが可能です。

GLMの主要機能 AutoCalは、スピーカーが設置されている部屋の音響特性を専用マイクロフォンで測定。そのデータをホスト PC 内で分析し、再生レベル差補正、距離遅延補正、周波数特性補正を行い、最善なモニタリング環境(フラットな周波数特性)へ自動で音響補正できます。もちろんユーザーの好みに合わせて細かいエディットも可能で、お好みのモニタリング環境も作り出すことが可能です。

梅田リファレンススタジオでキャリブレーションをやってみた!

セッティング

まずはGLMキットの結線から。

1.PCにGMLソフトウェアをインストール
2.専用オーディオインターフェースをUSBでPCと接続
3.専用インターフェースに測定マイクを接続
4.専用インターフェースから8330APMに付属しているLANケーブルにて各スピーカーを数珠繋ぎします。
5.測定マイクをマイクスタンドに設置

こちらでセッティング完了です!

接続方法は非常にシンプルでセッティングのみですと5分位で終わりました。

マイク設置

写真のように無指向性マイクが立っている状態が適正なセッティングとなります。
マイクポジションは実際にモニタリングする際、スイートスポットと想定した耳の高さでスピーカー間のセンターにセッティングします。

マイクダブルクリック

GMLソフトウェアを起動してファイルメニューよりNewを選択してスピーカーとマイクの位置関係を設定します。スピーカーの型番は自動で認識を行い、アイコンをドラッグ&ドロップでマイクとスピーカーを配置します。

そしてマイクアイコンをダブルクリックすればキャリブレーションが開始され、スピーカーからスイープ音が発信されます(大き目の音がでるのでちょっとビックリします汗)
あとはキャリブレーションが終わるのを待つのみです・・・1分位です。

曲線

それでは測定した結果を見てみましょう!

赤い曲線が部屋の特性となり、青い曲線の補正をかけて緑の曲線のように補正します。
グラフを見る限り、180Hz付近が5dBほど膨らんでいる事がわかります。1.2kHz付近も3dBほど膨らんでおり、補正がかかる事により緑の曲線でフラットな特性が出ている事がわかります。

自宅スタジオに最適なSAMシステムスピーカー

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理想的なルームアコースティックにほど遠いホームスタジオへの導入に最適なSAM搭載スピーカーが『8330』と『8320』です。

8000シリーズで確立したMDE(*1)DCW(*2)というスピーカー本体形状で音響特性を改善するオリジナルテクノロジーを踏襲し、7350Aは7000シリーズで採用されたLSE(*3)という低域再生に最適なエンクロージャー構造を踏襲しています。

そして、コンパクトSAMシリーズは、ダウンサイズしただけでなく、高度な浮動小数点処理のDSPエンジンを採用して、より精度の高い処理を行っています。高効率なDクラスパワーアンプを使って従来の同サイズモデルより音圧パワーが向上しました。

1)MDE ™(Minimum Diffraction Enclosure):エンクロージャーをアルミ製の丸みを帯びたラウンド形状にすることよってエッジ部分で発生する音響回折現象を減少させて周波数特性を改善し、反射によるゴースト音源の発生を食い止めます。

2)DCW ™(Directivity Control Waveguide):ツイーターマウント部の窪み形状のことで、音響軸外特性の乱れを少なくして部屋の反射音が起こす音質への影響をコントロールします。同時に理想的なリスニングポジションのエリアを広くすることができます。

3)LSE ™(Laminar Spiral Enclosure):サブウーファーで低域再生の高効率化とハイスピード化をねらった形状のことで、螺旋状の構造で空気の動きの乱れをなくしてストレスのない空流を実現しています。

ホームスタジオに最適なSAMシステム搭載モニタースピーカー

スタジオ定番スピーカーの8030と同サイズ

8330APM×2台、8300-601 GLMキット、9310AP ワイヤード・ボリュームのセット
5インチウーファー、45 Hz – 23 kHz (-6 dB)、Woofer 50 W + Tweeter 50 W 。

スタジオ定番スピーカーの8020と同サイズ

8320APM×2台、8300-601 GLM キット
4インチウーファー、45 Hz – 23 kHz (-6 dB)、Woofer 50 W + Tweeter 50 W 。

※どちらもスピーカーペアのみの販売もありますが、SAMシステムを発動するために必要な 8300-601 GLMキットが付属するこちらのバンドルセットを断然オススメします。

SAMシステムのセッティング実践

8分の動画で、SAMシステムのセッティング方法を実践します!これを見れば、いかに簡単にルームアコースティック補正ができるかがわかる!


以上、モニタリングの悪環境によるうまくいかないミックスの原因と、それを解消するGENELEC SAMシステムのご紹介をしました。機材や腕はあるのになかなかミックスがスムーズにいかない方、さらに理想的なミックスをしたい方はぜひ試してくださいね!

記事内に掲載されている価格は 2017年4月18日 時点での価格となります。

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