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AES 2016直前情報!なんとApogeeが新機軸のオーディオI/F Element シリーズ 3機種を発表!
Element シリーズはMac専用のThunderbolt接続オーディオI/F。Elementシリーズは入出力数で 24、46、88の3機種をライナップします。共にSymphony I/O MK IIに代表されるApogeeの最先端デジタル技術がふんだんに採用されたハイスペックでありながら、初心者でも手の届く価格帯に驚きます。
アナログ-デジタル変換
高い品質を持つA/Dコンバータは、あらゆるディテールをコンピュータに録音するために必須の要素といえます。Elementシリーズは、Apogeeが作り上げてきた中でも選りすぐりのA/Dコンバータを搭載しています。Elementを通じてレコーディングを行うことで、不要なノイズを極小まで抑えつつ、音声信号のクオリティを最大限に保つことが可能になります。素晴らしいサウンドのトラックがあるだけで、その後のミックスやプロジェクト進行もより容易になるでしょう。
マイク・プリアンプ
パワフルなドラムから、ダイナミクスのあるボーカル、繊細なストリングスまで、レコーディングにおいては優れたマイク・プリアンプが欠かせません。Elementシリーズに搭載されたマイクプリは、Apogeeによる先進のAdvanced Stepped Gain Architecture™を採用しています。0〜75dBという幅広いゲインレンジに対し、動的に最適化するよう設計されたアナログ回路が、優れたバンド幅と限りなく低い歪みを実現します。
デジタル-アナログ変換
高品質なD/Aコンバータにより、 レコーディンだけでなく、ヴァーチャル・インストゥルメントなどのトラックも、より高解像度での聴取が可能になります。その明瞭さが正確な微調整をしやすくし、最も望ましくバランスの良いミキシングにつながります。瑞々しくクリアな高域と、タイトかつ輪郭のある低域を持つElementを通じてリスニングすることで、トラック同士の馴染みや調和の取れたミックスを得やすくなるでしょう。
クロック
オーディインターフェースは、オーケストラが指揮者を必要とするように、適切なクロックソースを必要とします。デジタルオーディオ・クロックは、システムの全パートに適切なタイミング信号を供給し、これによりAD/DAの各プロセスの同期が可能となります。Elementは、自身も非常に優れたクロックソースを内蔵しているだけでなく、Word Clock In/Out端子により外部デジタルオーディオ機器との同期も可能です。Elemetをマスタークロックとすることで、Apogeeが長年をかけ積み上げてきた、優れたクロック技術のアドバンテージを最大限に利用することができます。
Thunderbolt接続
Elementシリーズは、ラウンド・トリップで1.41msという圧倒的な低レイテンシーかつ堅固な安定性を誇るThunderboltドライバを有します。Apogeeによるカスタムドライバは、独自のDirect Memory Access (DMA)によりCPU負担の軽減を実現しており、多くのプラグインを使用しつつ低いバッファ設定でのDAWモニタリングも可能でしょう。Elementの低レイテンシー・ドライバは、マシンパワーとモニターの二択、という長年の悩みから解放してくれるはずです。
気になる外観については、シンプルを極めたデザインの本体はIn/Outボックスのように音の出入り口でしかありません。コントローラーはMac OSもしくはiAppのソフトウェアで、グラフィカルで非常に細かい設定を簡単に行うことができる優れものです。また、別売りで専用ハードウェアコントローラーが発売予定です。
例えば、Logic Pro XのチャンネルストリップからElementの入力ゲイン、入力ソースを、直接変更できるなど、Logic Pro Xと統合したシステムが構築可能です。またこの入出力設定はLogicセッションに保存されるため、リコールも可能です。
記事内に掲載されている価格は 2016年9月28日 時点での価格となります。
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