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つい最近、落語や俗曲などのお座敷邦楽に興味を持ち始めたIH富田。2拍4拍のバックビートが当たり前のポップ音楽に囲まれて暮らしながら、近代伝統邦楽のグルーヴの秘密は何か、と勉強を始めています。その中で見つけた今回のニュースに目からウロコです!
実験的なインスタレーション分野でも評価が高いパーカッショニストの宮崎 正太さんが、落語の演目に合わせてドラムセッション。見事な動画を公開しています。(動画は文末に掲載しています)
題材となったのは今は亡き上方落語の鬼才 2代目 桂枝雀 師匠の「饅頭こわい」の一部。元の落語に一切の編集をせず、ユニゾンしたり、ビートをとったり、枝雀師匠の流暢な話を音楽的に解釈しそれをまるで私たちに翻訳しているかのように聞かせてくれるのです。宮崎さんは自身のFacebookで「落語のグルーヴってドラムでも出せるのでしょうか。」という言葉を残しています。
このドラムを楽譜に表したものがあります。
一定のリズムがキープされながら話がグルーヴしていますよね(BPMが一定という意味ではありません)。
これは、動画と楽譜を同期させて観ることができるWEBアプリで「SOUNDSLICE」というものがあり、それを使ったパーカッション向けのWEBエデュケーションサイト「percuss.io」に宮崎さんの動画が掲載されたもの。楽譜とセットで聴くと、枝雀師匠の巧みさと、それを読み取り解釈した宮崎さんとのグルーヴが、言葉のリズムへの理解を深めてくれます。(心不全で亡くなる晩年は言葉のつまりなどが多かった枝雀師匠でしたが、この饅頭こわいは活弁で最盛期のものですね。これぞ名人芸です!)
数年に一度、日本語ラップの是非で論争になることがありますがそれはさておき、日本語には日本語のグルーブがしっかりと存在しています。特に上方(大阪を中心とした畿内地方)の言葉は抑揚があります。こういうことを話芸から見つけるというのもオツなものですね。
動画の全編
https://youtu.be/sq6jEs0CEKc
宮崎 正太 公式WEBサイト
http://shotamiyazakimusicjp.weebly.com/
Syota Miyazaki for English
http://www.shotamiyazakimusic.com/
記事内に掲載されている価格は 2017年3月27日 時点での価格となります。
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