製品レビュー、試聴からサポート情報、キャンペーンまで製品別にフォーカス。活用のヒントがここに集結。
KORGが秋の新製品を発表。その中でも話題なのがこのmonologue!
monologueは、4ボイス・アナログシンセ minilogueをベースとしたモノフォニック・アナログシンセサイザー。構成は2VCO、1VCF、1EG、1VCA、1LFO。フィルターをはじめとしたいくつかの回路に新開発のものが採用され、minilogueとは違うサウンドイメージということ(モノで十分な分厚さを出すために、かなりパワフルらしいのです)。単にminilogueの廉価版でないところが嬉しいですね。それどころか、16ステップ・シーケンサーはminilogueのものよりモーション・シーケンスが大幅に進化しているなど、ワクワクする機能が盛りだくさんとなっています。
ちなみにこのmonologueは 11月4日(Fri)から3日間、東京ビッグサイトで開催される『楽器フェア 2016』に出展されます。実際に音を聴くことはできるのでしょうか。現地からレポーターがその模様をお伝えしますので、どうぞお楽しみに。
25鍵盤を搭載した5色のカラーバリエーションも嬉しい、期待のアナログシンセmonologueは2016年12月下旬に発売予定。お正月と冬休みはこれを弾いて温まりたいですね。
では以下、メーカー公式HPより情報をまとめました。より詳しくmonologueの諸機能がわかりますよ。
再設計されたモノフォニック・アナログ回路。
monologueは、minilogueの回路を基にしたモノフォニック・アナログ・シンセサイザー回路を搭載しています。しかしそれは、monologueが単にminilogueの1ボイス・モデルであることを意味しません。単音ながら場を支配する、サウンドの圧倒的な迫力はモノフォニックならではのもので、そのためmonologueの回路は徹底的に再設計されています。
構成は2VCO、1VCF、1EG、1VCA、1LFO。オシレーターの倍音を形成するウェーブ・シェイプや、シンク/リング・スイッチといったminilogue同様の特徴的な回路に加え、フィルター部分には2ポール・フィルターを採用してより攻撃的なサウンドに。また音に倍音や歪みを加えるドライブ回路を新搭載し、ファットなベースや鋭いリード・サウンドも思うがまま。さらにLFOの周波数スピードはかつてない超高速領域まで可変でき、空間を切り裂くような凶悪なサウンドを生み出します。
鍵盤部にはminilogueやMS-20 miniで高い評価を得るスリム鍵盤を搭載。バンドやダンス・ミュージックでの核となるキック・サウンドのピッチに合わせ、E〜Eの音域を標準で採用しています。
フル・プログラマブル。
monologueは、プログラムを選択するだけで簡単に、強力なプリセット・サウンドにアクセスできます。シンセサイザーの深い知識は必要ありません。サウンドを選択して、あとは好きにノブを操作するだけです。それは今日のミュージシャンにとって最も親和性が高いワークフローでしょう。プログラムは、Aphex Twinをはじめとした世界中のクリエイターによる80のサウンドとシーケンスをプリセットとして内蔵しており、合計100まで保存可能です。
また、プログラム・データをコンピュータで管理できるライブラリアン・ソフトウェアを用意しています(後日ダウンロード開始予定)。
モーション・シーケンスが大幅に進化した16ステップ・シーケンサー。
monologueのステップ・シーケンサーは、minilogueから大きく強化されています。オーバー・ダブ可能なリアルタイムRECや、鍵盤を順番に弾くだけで打ち込めるステップRECに対応し、また16個のフィジカル・ボタンによって素早いエディットや即興パフォーマンスが可能に。さらにノブの動きを4つまで記憶してサウンドに時間的な変化を与えるモーション・シーケンスは、これまでのような連続的な値の変化だけでなく、ステップごとに断続的に値を記憶することが可能に。各ステップにそれぞれ異なる音作りをして配置できるため、たった一つのプログラムからドラム・パターンを作り出す、という今までにないシーケンス・メイクも可能です。
また、鍵盤を押している間だけシーケンスを再生してトランスポーズも可能なキー・トリガー機能や、ステップごとにポルタメントを設定してなめらかなベース・ラインを作り出せるスライド機能も新たに搭載しています。
音律を独自に創り出すマイクロチューニング。
今日の音楽シーンにおいてはほとんどの楽曲が平均律で作曲されており、また各鍵盤を個別にピッチ調整できるマイクロチューニング機能を備えたマシンも数多くありません。しかし、monologueは20のプリセット・チューニングを内蔵し、また12のユーザー・チューニングを新たに登録可能。MIDIでの互換性も備えています。
マイクロチューニングで作曲された楽曲が持つ力は、Aphex Twinの諸作品からも明らかです。彼はmonologueの開発においてマイクロチューニング機能のアドバイザーとして参加し、また彼の手によるスケールやサウンド、シーケンスがmonologueには多数含まれています。すべてのプレイヤーが自分自身のオリジナル・チューニングを作成し、独自の音律の世界を探求してくれることを願っています。
サウンドとシーケンスを視るオシロスコープ。
有機ELディスプレイには、音を電気信号の波形として表示するオシロスコープ機能を搭載しています。パラメーターの変化をリアルタイムに目で追う、その視覚的フィードバックはシンセサイザーの仕組みの理解を助けるとともに、中毒的な楽しさをもたらします。またmonologueでは、記憶したモーション・シーケンスの動きを視認できるモーション・ビューを新たに表示可能です。
電池駆動するアナログ。
なめらかな曲線から、逞しい直線へ。アルミとウッドをフィーチャーしたminilogue直系のスタイリッシュなビジュアルは、モノフォニックならではの力強さを思わせるストレート・デザインへとモディファイ。堅牢構造ながら1.7 kgという超軽量・小型ボディが、かつてないタフネスと可搬性を実現します。
またmonologueは、鍵盤付きのアナログ・シンセながら電池駆動に対応。数多くの機材を駆使するマシン・プレイヤーでも、これ以上の電源と設置スペースの確保に悩む必要はありません。
グルーヴ・マシンとシンク。
スタンダードなMIDI端子のほか、コルグのグルーヴ・マシンと手軽に接続できるシンク端子を装備。minilogueはもちろん、volcaシリーズやelectribe、SQ-1などのマシンと接続し、シーケンサーを同期再生してセッションが可能です。
KORG monologue
http://www.korg.com/jp/products/synthesizers/monologue/
記事内に掲載されている価格は 2016年11月2日 時点での価格となります。
最新記事ピックアップ