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01
Mar.2019
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「オノ セイゲン氏に聞くDSDの今とこれから」 ~KORG 1bit USB-DAC/ADC+ PREAMP 「Nu I」インプレッション~

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サイデラ・パラディソ C.E.O. 、またミュージシャン / エンジニアとして幅広い活動を行うオノ セイゲン氏。2000年以降のリーダーアルバムを全てSACDフォーマットでリリース。またハイレゾ配信専門レーベル SDM&Live Recを立ち上げるなど、DSDフォーマットレコーディングに積極に取り組んできたセイゲン氏が考える「DSDの今とこれから」とは?

今回、KORG Nu I(ニューワン)の開発に協力されたということで、セイゲン氏の活動拠点である サイデラ・マスタリングにて話を伺ってきました。加えてNu Iの開発を担当されたKORG 永木道子氏にも同席いただき、開発経緯についてもお伺いすることができました。

オノ セイゲン氏 プロフィール
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サイデラ・パラディソ C.E.O. ミュージシャン / エンジニア

1984年にJVCよりデビュー。87年に日本人として始めてヴァージンUK(アーティストとして3枚)、ヴァージン・ミュージックパブリシング(作家として10年)と契約。同年、コム デ ギャルソン 川久保玲から「洋服が奇麗に見えるような音楽を」という依頼によりショーのためにオリジナル楽曲を作曲、制作。アート・リンゼイ、ビル・フリゼール、ジョン・ゾーン、フレッド・フリスら、80年代のNYダウンタウン・シーン最精鋭たちが結集した『COMME des GARÇONS SEIGEN ONO』は、ファッション、広告、建築、デザイナーのあいだで再び注目されている。『Olive Tree for Peace / Seigen Ono』『Maria and Maria / Seigen Ono』 『Memories of Primitive Man / Seigen Ono and Pearl Alexander』(2015年 Sony Music Japan Int’l)ほか多数のアルバムを発表。 ニューヨーク、サンパウロ、リオデジャネイロ、パリ、ミラノ、東京で録音された『Bar del Mattatoio(屠殺場酒場) / Seigen Ono』はカエタノ・ヴェロ-ゾが寄せたライナーノーツも話題となる。最新リリースは『COMME des GARÇONS SEIGEN ONO』30周年記念盤(リマスター盤)&未発表音源収録の『CDG Fragmentation』。SACD, CD&LPで2019/3/20同時発売。 

サイデラ・マスタリング
https://saidera.co.jp/index.html

DSD黎明期からのアプローチ。「DSDによる録音/再生は衝撃的だったんです。」

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KORG
1bit USB-DAC/ADC+ PREAMP 「Nu I」

DSD11.2MHz録音、MCカートリッジ対応のフォノ・アンプ、バランス入力などレコーディングに関する新機能 / 装備の搭載に加え、バランス・ヘッドホン出力端子、トロイダル・トランス電源の採用など、リスニングにも最大限に配慮。Nu I最大の特徴は、これまで頑なに「原音の再現」にこだわってきたコルグが、オーディオ・カテゴリー製品で初めて「コルグだけが出せる音」に挑戦。 コルグとノリタケ伊勢電子(株)が共同開発した新世代真空管「Nutube」による温かみのあるサウンド、オノ セイゲン氏がプロデュースしたDSDで遊べる「S.O.N.I.C.リマスタリング・テクノロジー」を搭載したオーディオ・ドライバー、これに加えてNu Iを最大4台まで同期しての8チャンネル・マルチDSD録音など、独自技術を惜しみなく投入し、DSDで聴くこと、録ることの楽しさを追求しています。

メーカー製品ページ>>

P1170216Rock oN : セイゲンさんは、現在、DSD製品をどのように使われていますか?

オノ セイゲン 氏 : レコーディングではほぼ全てをDSDで行っています。この5年間ほどで一番出番が多いレコーダーはKORG MR-1000。特にジャズ、クラシック、アコースティック寄りのライブレコーディングにおいて、マイク2本だけの方が音がいいケースもあり、MR-1000はハードディスクを交換しながら使っています。さらにサイデラ・マスタリングのスタジオにはMR-2000Sが3台ありますし、KORGから最初に出たMR-1はデザインが洗練されていて未来的だった。KORGのDSD製品はセールス的にも成功しているし、どんどん出てきて欲しいと思っていたので、今回のNu Iの話を聞いた時は大いに期待しました。それで、試作段階から関わらせていただきました。

Rock oN :もともとDSDに対しては積極的なアプローチをされてましたよね。

オノ セイゲン氏 :はい、DSDによる録音/再生は衝撃的だったんです。僕のDSDとの出会いは97年頃のSONYの銀箱、黒箱(DSDレコーダー K-1325/1326/1327)からですね。2000年以降の自分のリーダーアルバム11タイトルは、SONY SONOMA DSD Audio Work Stationで仕上げて、全てSACDフォーマットでリリースしています。今でもちゃんと問題なく動きますよ。ただ、Windows XPベースというのは大問題なんですけど(笑)。その後、DA-3000(12台、24chを常設)をはじめとするTASCAM製品を経て、現在はKORG製品は、サイデラ・マスタリングでは毎日使用するメイン機材です。

KORG 永木氏 : 製品歴史的なことを言うと、MR-1の発売が2006年10月、MR-1000が2007年1月でした。

Rock oN : KORGさんの最初のDSD製品はポータブルだったわけですが、これは戦略的なことですか?

KORG 永木氏 : いいえ。1ビットDSDの録音を一般のコンシューマーに楽しんでもらいたい、という事でポータブルになったんですが、MR-1に続いてMR-1000を出した時に「業務用として使える製品を出して欲しい」という声が市場からあったので、MR-2000Sを発売した経緯があります。最初のMR-1はハードディスク内蔵モデルだったのでハードディスク自体のアクセスノイズを集音してしまうためマイクが内蔵できなかったのですが、3年半後の2010年6月に発売したMR-2はSDカードを採用しマイク内蔵を可能にしました。

Rock oN : セイゲンさんのDSD以前のマスターレコーダーの変遷についてお聞かせください。

オノ セイゲン 氏 : まずはハーフインチのアナログテープですよね。でもアナログテープって、プレイバックするたびに音が変わるんですよ。まあ、それもいいところだったんだけど(笑)。その後、デジタル化の波がきて80年代前半はデジタルベーカムやD2の4ch/48kHz/16bit。音は良かったんですよ。音質はPCM-1630以上じゃなかったかな。僕はProToolsに移ったのがずいぶん後で、DSDの使い始めとPro Tools Mix Plusが同時だったんですよ。Puffyの「FEVER*FEVER」(1999年6月発売)のレコーディングでした。ちょうどSACDが出始めだった頃でした。でもPCMレコーダーにしたって、Pro ToolsにしたってAD/DAコンバーターでレゾリューションが落ちるから音が変わりますね。そういった意味でDSDの何がすごいかと言うと、AD/DAした音が同じであることに尽きるんです。このNu I の11.2MHzは、入口/出口の音の変化を気にしなくていい。緊張感までそのまま録れるって画期的なことなんですよ。

DSDは音楽の本質を要求するフォーマット

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Rock oN : DSDの11.2MHzと5.6MHzの違いは?

オノ セイゲン 氏 : それほど大きな問題ではないですよ。でも、レコーディングエンジニアにとって大事なのはスペックうんぬんの前に、現場の空気感とか言いますが、音楽が持つ緊張感や涙がこぼれる感動、そういったものをこぼさず収録することなんです。それは物理的には初期反射音やマイクのポーラーパターンの正面以外に入る音とでもいいましょうか。いつからでしょうね? ピッチ直しや修正作業が音楽制作のワークフローの中心になっちゃったのは(笑)? そういった意味で、DSDはスペックから解放され音楽のありのまま、レベルのごく低い反射音、被り音までも自然につながった空間として魅力的に捉えられる現時点での一番の方法だと思います。

Rock oN : 現在、音楽はダウンロード販売やストリーミングの需要が多いわけですが、DSD音源の状況はどうでしょう?

オノ セイゲン 氏 : 音楽の聴かれ方は、これからは間違いなくストリーミングです。ストリーミングが主になることは断言しておいた上で、少し厳しいことを言うと、本当に音楽の内容次第です。録音に緊張感や感動があるかが運命を握ります。これまでの経緯を言うと、以前はDSDで録音するには制作費がかかりハードルが高かった。いわゆるホームレコーディングの予算規模ではDSDは出来なかったんです。なので洋楽のSACDはビッグアーティストの名作ばかりがリリースされました。その後、KORGがMR-1000を出し、Rock oNのような店でDSDレコーダーがそう高くない価格で手に入る時代になりハードルが下がった。でも注意しなければならないのは、DSDでは美しい演奏はより美しく収録される。でも、そうでない音は逆に粗が目立ってしまう。そこが気になる人にとっては、たとえDSD作品だとしても音源に対する評価が逆に厳しくなるわけです。DSD 5.6MHzはSACDの時代に比べると名盤が減ってきていて、さらにDSD 11.2MHzでは聴きたい音楽は数えるほどしかないですよ。出ているタイトルも少ないし、その中でいい作品というととても少ない状況です。今後、回線速度の飛躍的向上などの技術革新でストリーミングは、4Kでもハイレゾでも簡単になるかもしれませんが、音楽を作る側にとって、そういう意識をもつことがますます大事になってくると思います。

Rock oN : なるほど。DSDは音楽の本質を要求するフォーマットであるということですね。

オノ セイゲン 氏 : オーディオ系の雑誌などで「こういうマイク使いました」とか「こうやって録音しました」といった記事も結構だけど、正直、音楽リスナーの方を向いてると言えない部分もあって、僕も含め音楽リスナーは楽曲や演奏内容の方が100倍大事で、そこが面白くないと聴く気にならない。そして今のYouTubeやSNSのストリーミングの時代にあって、そういうことはますます意味をもってくるんです。

Rock oN :それはどういうことですか?

オノ セイゲン 氏 : YouTubeは本当に名演の宝庫! パッケージにはなっていない素晴らしい演奏もガンガン出てくるので聞き始めるとキリがない。この何年も家のシステムではパソコンアウトの音をマスタリングEQのGML8200を通し瞬時に補正しながら聞くことをやってたんですが、そういった名演奏を、たとえソースがYouTubeであろうがコンバートして聞くとすごくいいんです。当たり前ですが、音源の持つ音楽的力だと思います。そこで、Nu Iを使って11.2MHzにアップコンバートして聞いてみた。涙が出るくらい感動的になるんです。まだ体験してなくて「どうせ大したことない」と思っている人はNu Iで驚きますよ!

セイゲン氏がプロデュースする「S.O.N.I.C.」とは?

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Rock oN : なるほど、それは新たな聞き方の提案ですね。ほとんどのリスナーがYouTubeを使ってるわけだし。

オノ セイゲン 氏 : Nu Iの開発協力でプロデュースしたのは「S.O.N.I.C.」です。YouTube、Netflix、Amazon、テレビ放送などAACでストリーミングされてる音をリアルタイムで11.2MHzにアップコンバートして楽しめる。今、自分が一番欲しい機能でもあったんです。YouTubeを最高の音質で聞けるっていうのは「KORG、やってくれた!」という感じです。これから間違いなく4K放送もストリーミングのサブスクリプションになりますから、AACをアップコンバートするだけでなく、S.O.N.I.C.を通して視聴するスタイルが評価される可能性があります。音楽的感受性が高い人ほどYouTubeをNu Iで聞くことににハマる人が出てくると思いますよ。ちょっとデモンストレートしてみましょうか。

(ここでセイゲン氏がYouTubeで選んだのは、2015年のケネディ・センター名誉賞で “(You Make Me Feel Like) A Natural Woman”を熱唱するアレサ・フランクリン。この曲の作曲者キャロル・キングが興奮するシーンが印象的。セイゲン氏はS.O.N.I.C.のプリセットから”301. Natural Woman 2015”をチョイス。)

P1170216Rock oN : アレサのボーカルがぐっと前に出て、臨場感が増しますね!そう、アレサといえば、数々のサザンソウルの名盤を生み出したアラバマのマッスル・ショールズにあるフェーム・スタジオに行ったことがあるんですよ。

オノ セイゲン 氏 : ナニーー!マッスル・ショーズ行ったんだ!!いいなあ!Rock oN いい会社だなあ!ちょうどプリセットがいくつもできてきた頃にアレサ・フランクリンが亡くなってしまいショックでした。それもあってこれで泣いちゃう女性も多いです、冗談じゃなくて。レコーディングには、ミュージシャンの出音のその背景となる歴史と空気感がしっかり刻まれてるよね。その音楽が生まれた場所を実際に尋ねて行くのは灌漑深いね。じゃあ次は 1976年、スイスのモントルー・ジャズ・フェスティバルでのStuffのライブ。では、おっさんたちが涙流すStuffを聞いてみましょう!

YouTubeでStuffのライブ動画が再生される。そして、S.O.N.I.C.のプリセットから”302. Foots at Montreux 1976”を選ぶと、、

Rock oN : おー、一変して70年代の空気感が出ますね!!

オノ セイゲン 氏 : 60年代には60年代の、70年代には70年代のサウンドというように、その時代が持つ音の傾向があるでしょ? レーベルやプロデューサーによる傾向とか。S.O.N.I.C.をプロデュースするに当たって作ったプリセットの300番台は、そんな時代が持つ音楽的なうまみ味がぐっと出るように、ハイレゾ用にリマスタリングしています。楽しかったですよ! 音楽好きの人なら「ああ、あの音か!」と、にやっと笑ってもらえると思いますよ。「70年代の素晴らしい声や演奏、その音楽が持ついい部分にフォーカスして」僕がサイデラ・マスタリングで行なっているマスタリングのワークフローを取り入れてます。まずアップコンバートして、それから聴かせたい部分を磨く。また、100番台では、例えば低域だけを段階的に増やしていくようなオーディオとしてのトーンコントロールのようなプリセットを、200番台では、まあよくあるジャンル別というか「Ballad」といった風に大枠を捉えたプリセットを用意しています。「K-POP」や「J-POP」もありますけど(笑)。いろんな楽しみ方が増え、YouTubeでの名演奏探しが楽しくなると思います!
さらに!!昔のオーディオアンプにはトーンコントロール付いてたでしょ?3つのノブ(H = 高域、L = 低域、 Conscious = プレゼンス)で、リスナーが好みで簡単にトーンコトロールができる。11時と1時で±0.3dB、最大±10dB、好きな設定に自分で名前を付けてリコールできる。これは楽しいですよ。 

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Nu Iにはオノ セイゲン氏がプロデュースした「DSDで遊べる」Nu I専用オーディオ・ドライバー「S.O.N.I.C.(Seigen Ono Natural Ideal Conversion)リマスタリング・テクノロジー」が付属。S.O.N.I.C.内にはセイゲン氏のノウハウが注ぎ込まれたプリセットがあり、特に300番台は音楽通であればその音が思い浮かぶような特定のチャンネル、時代の空気感を最大限活かすサウンド作りが可能。お好みでトーンコントロールもできる。単なるアップ・サンプリングとは一線を画し、YouTubeなどのサウンドをリアルタイム変換しDSDクオリティに「リマスタリング」してNu Iから出力します。

相反する「DSD(=ピュア)」と「真空管(=歪み)」を共存させた真意は?

P1170216Rock oN : さらにNu Iには、単なるDSD対応のDACには終わらないいくつかの機能が搭載されてますね?

オノ セイゲン 氏 : はい。アナログレコードを聞くにはMM/MCカートリッジ対応のフォノ・アンプが必要なんだけど、フォノ・アンプ搭載プリアンプ、この音質で40万円前後は高くないですよ。最近アナログレコードの人気が復活してるし、いいタイミングだと思います。僕の新譜もアナログ・レコードです!

KORG 永木氏 : 弊社USB-DAC/ADCのDS-DAC-10Rではレコードプレイヤーを繋ぐ時はPCがないと聞けなかったんですが、Nu 1は本体の電源を立ち上げればPC接続なしで聞ける仕様になってます。「レコードをPCなしで単体で聞ける」と「真空管を搭載する」。この2つはNu Iの初期段階からコンセプトとしてありました。

Rock oN : そう、真空管搭載もNu Iの大きな特徴ですね。ただ、原音忠実のDSDと歪みを生む真空管。一見、相反する特質を1つの製品に内包させる設計に関して、御社には意図があったと思うんですが、、、

KORG 永木氏 : KORGが開発した真空管のNutubeですが、「これはオーディオ製品にも使えるよね」という話を多くの先生方から頂いてました。確かに「ピュア」と「歪み」は正反対なので、普通のオーディオメーカーはやらないですよね。でも弊社はオーディオメーカーじゃないので搭載できるかなと(笑)。録音はピュアだけど、再生は音楽を楽しむために歪みを調節して遊べる。もちろん真空管はとオフにできますし、倍音の量(=歪み)も調節できます。

オノ セイゲン 氏 : NutubeはギターアンプVOXのMV50 ACにも搭載され、すごくいい音なんです。本物のAC30はもう手放してもいいかなぁ、、くらいの(笑)。アンプシミュレートじゃなくて、ちゃんとギターアンプで音が作れるのがいいんですよね。

Rock oN : 電源にトロイダル・トランス電源を採用していることについてはどういった意図があるんですか?

P1170216KORG 永木氏 : これもDS-DAC-10Rの頃から色んな意見をユーザーから頂いてたんです。これまで利便性を考えてDACはずっとバスパワーでやってきたんですけど、安定性について心配だという意見もいただいていました。今回のNu I はオーディオ寄りの製品にしようということでアナログとデジタルで電源を分け、アナログにはトライダル・トランスを入れ、電源の強化を図りました。

Rock oN : 単なるDSD DACというだけでなく色んな要素が入ってますね。そこがKORGらしいと思います。

KORG 永木氏 : そうです。DSD11.2MHz対応の設計においても、ただ高いアナログパーツを選ぶという観点ではなく、音を重視し、色んな要素を吟味し選びました。そこにはオーディオメーカーではなく、楽器メーカーとしてのこれまでの経験を生かしています。

Rock oN : Nu Iの開発チームですが、どのような体制だったんですか?

KORG 永木氏 : USB DACをずっとやってきたチームとNutubeを開発しているチームは一緒なんですが、このチームが担当しています。Nutubeの製品応用に向け実験を重ね、最初はギターアンプVOX MV50に搭載したんですが、先ほど言った通りNutubeをオーディオ用にも使えるんじゃないかという意見を頂いたのを受け、Nu Iに採用したんです。Nutubeの歪み、即ち倍音の量ですが、新開発のNutube HDFC(Harmonic-Detecting Feedback Circuit)で倍音だけを検出しフィードバックして調整することができます。このHDFCは特許出願中です。

オノ セイゲン 氏 : DAしながら、HDFCのナシ、1、2、3を選んで倍音量を調整し音作りができるんですよ。Nu Iを使うようになり僕の仕事のワークフローが大きく変わりました。アナログやチューブ系の機材の使用頻度が多くなり、経路がシンプルに戻ってきた。70年代みたいな感じですね。

「プレイバックフォーマットとして自分の趣向はますますDSDへ」

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Rock oN : セイゲンさんはこれからのDSDについてどう思いますか?
オノ セイゲン 氏 : プレイバックする音のフォーマットとして、自分の趣向はますますDSDに向いていくと思います。「Saidera Records」「SDM&Live Rec」レーベルのハイレゾの配信作品はDSD11.2MHzとPMC96kHzだけに絞る予定です。これまではスペックが上がるほど曲の値段を上げていましたが、そろそろ全部同じ金額にしようと思います。音楽の中身が大事なわけなので。

KORG 永木氏 : 11.2MHzのタイトルは数えるほどしか配信されてないので、セイゲンさんにはもっと録音してほしいと思います。これから11.2MHzの名作を、もっと増やしていってほしいですね。

オノ セイゲン 氏 : 3月20日に出る自分のニューアルバム「CDG Fragmentation」では随所にNu Iを使用していますよ。ぜひ聞いてくださいね。ジャンルはノイズだらけのエクスペリメンタルです。

KORG
NU-1
¥467,500
本体価格:¥425,000
7013ポイント還元

オノ セイゲン氏 最新リリース


写真左 : 『COMME des GARÇONS SEIGEN ONO』30周年記念盤(リマスター盤)

info >> https://columbia.jp/artist-info/seigenono/info/63037.html

写真右 : 未発表音源収録の『CDG Fragmentation』
info >> https://columbia.jp/artist-info/seigenono/info/63037.html

SACD, CD&LPで2019/3/20同時発売。 

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KORG メーカーHP

KORG
https://www.korg.com/

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