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魅力的なボーカルエフェクトを多数発表するTC Heliconが、このたび新ブランド「HELICON GAMING」を立ち上げ、ブロードキャストに特化したマルチエフェクター「GoXLR」を発表しました。
ミキサー・オーディオインターフェース・ボーカルエフェクター・サンプラーを搭載するGoXLRはどんな機器なのでしょうか。探ってみましょう。
4チャンネルミキサー・オーディオIO
GoXLRには4チャンネル分のミキサーが搭載されているマイクプリにはMIDAS コンソールの回路が使われているようで、専用ソフト”Go XLR App”を利用してプリアンプの細かな設定が可能です。また4つのモーターフェーダーやオーディオインタフェースの機能も搭載されているため、痒いところに手の届いたミキサー仕様となっています。
GoXLRのミキサー部はこちらのGoXLR Appで調整します。この画面内ではダイナミックマイクかコンデンサーマイクか、「MIC TYPE」を選ぶことができ、Condenserにすると+48vファンタム電源がONになります。また、マイク入力に対応したEQ、COMPRESSOR、GATE、DE-ESSERを調整できます。
ライブサンプリング機能
GoXLRは配信中にサンプリング音源をショット再生したり、その音源にエフェクトをかけて再生することができます。サンプリング音源は3つのバンクに4サンプリングが可能で、リアルタイムにジングル、効果音、音楽ソース、ボイスなどサンプリングすることができます。
ちなみに、サンプルはPCのストレージに貯めていくのでその容量が許す限りサンプリングが可能です。
GoXLR App内でのSAMPLER設定はこちらの画面。頭と最後の切り出しや、発音方法(ワンショットかループかなど)の方法を選びます。シンプルな設定画面ですね。
ボーカルエフェクト機能
これまでのボーカルエフェクトは残響系やピッチシフト系などライブ演奏に向けたモデルがメインで、映像配信でよく使うようなボイスチェンジャー系は細かな調整で作るモデルが殆どでしたが、GoXLRはブロードキャストに向けたエフェクトチョイスがされております!
MEGAPHONEやROBOT、HARDTUNEにPITCHなど動画配信をするときに欲しかったエフェクトが用意されており、例えば声の高さや喉の太さを調整できる PITCH を調整すれば男女の性別を変えたりすることができたりします。
7種のエフェクターを同時に使って6つのバンクにプリセットを保存ができるため、あらかじめいくつかのパターンを仕込んでおき、任意のキャラクターや演出を指一本で瞬時に呼び出すことができます。
咳止めボタン
GoXLRには「COUGH」ボタンとという、マイクをミュートするボタンが搭載されています。これ以外にも NG WORD のための「BEEP」ボタンも独立して搭載されおり、この機能があれば1ボタンで自主規制音(ピー音)を出すことができます。なかなか他の機器にはない機能ですね。
ここが面白い
GoXLRはアプリ内で、システムやチャットのサウンドを独立してしミックスすることができるようです。例えば、PC内で流れているBGMとSkypeの会話をGoXLRでミックスすることができます。
上の画像はGoXLR Appのミキサー設定です。赤枠のところのInputにMicやChat、MusicにGameなどと項目あると思うのですが、インプットチャンネルへのアサインはPC(Windows OSのみ対応)が自動で判断してくれます。
例えばSkypeで会話しながらSpotyfiを流す場合、CHAT chにSkype、MUSIC chにSpotyfiが自動でアサインされるようで、これは中々便利そう!この機能は現在Windows OSのみ対応しているようですが、将来的にmacOSにも対応してもらいたいものです。
TC Heliconが「HELICON GAMING」という新たなブランドで作り出したGo XLRですが、You Tuberやゲーム配信をする方にオススメできる機材だと思います。もう一歩レベルが高い作品を作りたい方は是非ご検討ください!
TC Helicon
https://www.tc-helicon.com/gaming#googtrans
Writer.ファンキー松本
記事内に掲載されている価格は 2019年2月7日 時点での価格となります。
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