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カジュアルだけど本物志向なポケットシーケンサーTeenage Engineering POシリーズに、新たなモデルが追加。
PO-20、PO-24、PO-28がアナウンスされました。
写真左から、
・PO-20 「arcade」 : アーケードゲーム系サウンド
・PO-28 「robot」 : 8bitシンセ・エンジンによるリード・シーケンス、ドラム
・PO-24 「office」 : 80sテイストのビンテージOA機器サンプル収録
この度、Teenage Engineering本社からTobias von Hofsten氏が来日。このPO-20シリーズについて、また、OP-1を筆頭に遊び心全開な気になる会社Teenage Engineeringについて、お話をお伺いしました!
まずはDEMO PLAYからご覧下さい!
サービス心旺盛なTobias氏がPO-20を使って、RockoNのためにデモ演奏をしてくれました!Vol.1、Vol.2に別けてアップしましたので、まずはこちらからご覧下さい!
PO-20シリーズ発想の源は?
Tobias氏によるPO-20シリーズ紹介&メッセージ!
Rock oN:今回のPO-20シリーズ3製品も個性あるラインナップですが、その発想の源について教えてください!
Teenage Engineering Tobias von Hofsten氏(以降、Tobias氏) : 最初の3製品、PO-12、14、16を発売した時は、社内で製品設計からプログラミングまで行いましたが、今回のPO-20シリーズに関しては、社外委託してLinus Akesson氏に頼みました。彼は優れたコンピューター・ミュージシャンであり、チップチューン・ミュージシャンであり、私たちは信頼よ寄せていて、製品に関すること全てを彼に託しました。アーケード(PO-20)、オフィス(PO-24)、ロボット(PO-28)というコンセプトも彼の提案なんです。彼はそのシーンのことついて膨大な知識を持ってるんですよ!
Rock oN:外部の人とコラボするのは今回初めてですか?
Tobias氏 : 私たちの最初の製品「OP-1」は、ほとんど社内だけで完成させましたが、OP-1のエフェクトCWOについては、Sonic ChargeのMagnus Lidström氏とコラボして作りました。CWOがユーザーに結構評判良く、外部から新しくてユニークなアイデアを取り入れることはいいことだなと思ったんです。それで今回、Linus氏に頼んでみようとなりました。
Rock oN:なるほど。ところで今回もかっこいいデザインですね!加えて、この小さなサイズに回路を集約させる技術も素晴らしいと思います。見た目と機能、この関係性についてコメントいただけませんか?
Tobias氏 : 私たちの「OP-1をたくさんの人に届けたい。」という想いは、安い製品ではないにも関わらず、かなりの割合で達せられたと思います。次に私たちが考えたのは、「OP-1の素晴らしさを一部でもいいから、もっと多くの人たちに届けるにはどうすればいいか?」ということでした。そこで、機能を限定し価格を下げるというコンセプトで生まれたのがPOシリーズです。
小型化ゆえハードウェア設計がとても重要になります。この液晶ディスプレーの裏にプロセッサーが収められていますが、消費電力がかなり抑えられたものが入っています。このプロセッサーはもともと、電源管理機能のために開発されたものなんです。
また、音楽制作をやってないような人もすぐにスピーカーに繋げられるようにミニジャックを採用したり、等々、一見、電卓のようなルックスですが、たくさんの工夫が凝らされています。もちろんサウンドも最高です!
Rock oN:Teenage Engineering社は、回路設計をするような技術部門と、デザイン部門に分かれていたりするんでしょうか?
Tobias氏 : 設計とデザインは別の担当が行いますが、とても密に連携して行っています。もちろん、両者の間で議論が起こるのは日常茶飯事のことです。「この機能を追加したい!」と一方が言うと、「もうスペースがないよ、無理だよ!」みたいな感じで、、(笑) でも、それはいい製品になるためのポジティブで建設的なプロセスですね。
Rock oN:この小さなディスプレーですが、まるで昔の液晶ゲームのようですね!
Tobias氏 : そうです。私たちの創業者は任天堂の往年のゲームウォッチが大好きなんですが、好きすぎる故に、自社のカスタムLCDを作ることが長年の夢だったんですよ!この液晶のおかげで、製品を手にした人に「音楽を作らなきゃ。」みたいなプレッシャーを与えることなく、楽しくゲームをする感覚で楽しんでもらえてるんじゃないでしょうか。
Rock oN:パッケージに日本語の姿も見えますが、、、
Tobias氏 : そう、これもニッポンカルチャーからの影響ですね!
Rock oN:今後、新しいカテゴリーの製品展開を考えたりしてますか?
Tobias氏 : はい、ありますよ!OP-Zをアナウンスしてます。基本は16トラックマルチチェンバーのドラムマシーンですが、オーディオとビデオを融合させることもできる全く新しい製品です!ディスプレーは内蔵されておらず、Bluetoothで外部ディスプレーに接続することができます。また、Wi-Fiも搭載してます。楽しみに待っててください!次のNAMMまでには、出荷できるよう動いています。
pinewaveでPO-20シリーズ国内初お披露目
また、先日紹介した松武秀樹氏プロデュースの、”Design and Fun”をコンセプトにしたエレクトロニック・ミュージック/シンセサイザー展示イベント『pinewaves』のワークショップにもTobias氏がゲスト参加。
「ゲーム感覚で本格セッション!
– Shingo Suzukiと「PO-10シリーズ」で遊ぼうー
日時:2016年7月22日(金)19:30
会場: KONTACTO EAST STUDIO
講師:Shingo Suzuki氏(Ovall / Hipnotics)
(一番左)Shingo Suzuki氏の丁寧な解説で、「音が出るだけで楽しい〜」そんなワクワクな空気に満ちた楽しい時間でした。
(写真手前)受講生の側に座り、PO-10の使い方を説明するTobias氏!
PO-20シリーズ 発売は9月上旬予定!
POシリーズ 現行機種のご注文はこちらから
記事内に掲載されている価格は 2016年7月26日 時点での価格となります。
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