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こんにちは!
今回は、前回製作したドラムトラックを基準としてトラップのサウンドの要となるサブベースを作っていきたいと思います。引き続きサンプルパックはLex Lugar Drum Kitを使用し、ワンショットのサンプルはLex Trunk Shaker(1)を使用していきたいと思います。
サブベースを良く聴かせるコツは、キックと重ねた時にあたかも一つのサンプルが鳴っているかのように、スムーズに聴かせるという事だと僕は考えています。そのためキックに合わせてアタック感やディケイを調節する事がとても重要なので、通常僕はオーディオトラックで直接サブベースを波形編集しています。VSTインストゥルメントでサブベースを作ることもまれにありますが、その際もLiveのフラット化の機能を使って、オーディオにしてから編集しています。
サンプルのサブベースを使用する際は、ものによってはピッチが揺れてしまっていることがあるので注意しましょう。なのでしっかりチューナーでキーを確認して、アタックを少し切ることをお勧めします。今回はピッチをマイナス4にして、Fで作ります。
そしてフェードの画面にして、キック側のディケイもよく確認しながらフェードを調節していきます。サブベースが切れる部分もフェードで処理しないとプツッというノイズが発生してしまうので、気をつけましょう(環境設定のWarp/Fadesの欄から「クリップ端にフェードを作成」をオンにしておくと便利です)。
次は音作りの一環として、Live付属のSaturatorでサブベースを歪ませてみましょう。今回使用しているサンプルはシンプルな音なので、歪ませることにより倍音が出てフロアで聴いた時の迫力が増します。
アナライザーで見るとよく分かりますね。
倍音は出すぎてしまうと他の音の邪魔をしてしまうので、全体のバランスを考えながら100~200hzをEQで削っていきます。
一度ここで全体を通して聴いてみましょう。ベースが加わったことによってフロアでの実用性が増し、一気に完成に近づいた感じがありますね!
次回からはサンプルを使用したリードの作り方を解説していきたいと思います。打ち込み方一つでグルーブを生み出していきましょう!
記事内に掲載されている価格は 2018年4月16日 時点での価格となります。
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