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各社が相次いでリリースを続けるピアノ音源。エントリーモデルからハイエンドまで、ハード/ソフトを問わず各社の最新技術が惜しみなく投与されるこのカテゴリーに今高い注目が集められています! それもそのはず、100GBを超えた圧倒的大容量を誇るサンプリングタイプから、サンプルを一切使用しないモデリングタイプ、果ては両方の長所を使い分けるハイブリッドタイプまで、その様相は大きく変化!! 多すぎて正直選べませんという方のために今月はハードウェアピアノ音源を徹底特集! 音やタッチだけでなく使い勝手も含めて徹底比較!
オススメポイント
サンプルを一切使用せず、ハンマー、弦、響版といった構成要素から瞬時に演算して発音する独自の「コンポーネントモデリング音源」を搭載したRolandが誇るフラッグシップピアノ。2009年NAMMの発表以来高い注目を浴びる本製品ですが今年にはV-PIANO EVOLUTIONとして単なる「PIANO」再現にとどまらない新たな表現力を追加搭載しています。
リアルタイム演算から生み出されるサウンドを余さずコントロール出来る筐体も本製品の大きな強み。センサー検出により微細なタッチも見逃さなず、ハンマーと弦の動作へと変換。従来のMIDIコントロールでは決して到達出来ない領域がそこにはあります。さらに単なる「再現」にとどまらないROLANDの挑戦が「Vanguard」コンセプト。例えば88鍵盤がすべて胴巻3本弦だったり、巨大ハンマーでアンサンブルにも埋もれない芯のあるサウンドを生み出したり、実際の鍵盤機構ではありえない仮想的なピアノ構成も大きな魅力です。
そしてサウンド以上に特筆すべきは、最先端のモデリングテクノロジーがたった三つのボタンとダイアルで構成した極めて優れたUI。どんなPLAYERでも最高の演奏が出来るのはステージピアノとして最も重要なセールスポイントでしょう。
RockoNでは店頭リファレンススタジオに常設されており、国内最高峰の試聴環境で御試奏いただけます。是非その表現力を体感してみて下さい!
他機種と比較して
他を圧倒するような独自機能が多い本製品ですが、鍵盤部分だけに搭載したDSPと鍵盤センサーの連動性は大きなアドバンテージと言えるでしょう。何故かというと通常サンプリングベースで制御された音源は鍵盤を押した強さ(ベロシティ)だけで音を決定しますが、コンポーネントモデリングされたV-PIANOでは同じ強さで鍵盤を押しても、奥から鍵盤を押し込んだ場合など、どのようにハンマーが弦を叩いたかを詳細にシミュレートして異なる発音をしてくれます。これは表現力の面で他を寄せ付けない大きなアドバンテージと言えるでしょう。
限りなく「本物」に近い製品でありながら、「Vanguard」という新たなコンセプトで「V-PIANO」という新たなピアノジャンルを切り開くあたりはROLANDらしいチャレンジングな姿勢が大きい魅力的な製品と言えるでしょう。
Rock oNでは本製品に購入特典としてピアノ椅子に譜面台をご用意! 是非ご検討ください!
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オススメポイント
YAMAHAの得意とするモデリング&サンプリング技術を活かす形で、ダイナミックかつスムースな音色変化を可能にした最新音源SCM(スペクトラム・コンポーネント・モデリング)を搭載。サンプリングによる本物ならではのサウンド、その旨味を忠実に再現しつつも演奏性の面で汎用MIDIベロシティコントロールでの不自然さを補えるようモデリング技術を応用。CPの名を冠するのは伊達ではありません。ハンマーの固さや打弦ポイントを調整する事で音色を調整する事も可能など、完全モデリングのROLAND V-PIANOと是非店頭比較してほしい逸品です。
CP1、CP5ともに新搭載のNW-STAGE鍵盤はこれぞ木製鍵盤!と言いたくなるような何とも言えない気持ちよさ、適度な重さと指触りの良いタッチ感は文句無しです。フラッグシップCP1は黒皮仕上げのボディ、何気ないポイントですが所有欲が全然違いますよ!
他機種と比較して
もちろんピアノは本製品の売りなのですが、SCMによる本物のFM「DXエレピ」や、SCM応用によるウーリーやローズも、サンプリングでは再現出来なかった本物の個性をうまくとらえています。本家DXエレピの発音はズバリ本物、そのものですよ。そしてMOTIF XSをはじめYAMAHAキーボードが特に優れていると思う個人的なポイントは「エフェクト」。
Motif XSで培ったVCMエフェクトによるPhaserやトレモロと先述のDXエレピの一体感は、どんなソフト/ハードでも到達出来ない本製品の「売り」といって間違いありません。リバーブを含め単純に解像度が高い事などではなく、原音との馴染みが極めて秀でている演奏性とエフェクトの一体感はYAMAHAの製品に対する真面目さが伺えます!
オススメポイント
ROLANDステージキーボード「RD」シリーズの最新作。インターフェースはとにかく複雑さを排除、全面パネルを大きくカテゴリー分けし、直感的なパラメーターアクセスが可能になっています。ボタンと階層画面での操作はステージでEDITする気すら起きませんから、こういう思い切りの良さは重要です! 音源も音色数を増やすのではなく88鍵盤のマルチサンプルピアノを3モデルのみ搭載。その他音色もPCMながらエレクトリックピアノだけが同社SuperNaturalモデリングエンジンという2系統の音源エンジン構成。
そこに登場した新作の拡張音源「K-RD700GX」が超強力! 既存でも新規でもRDユーザーは絶対に拡張するべきと言いたくなるほどの表現力に富んだ製品です。今ならセット購入の方に、強力な拡張音源の聞き込み用ヘッドフォンとしてSONYの定番ヘッドフォンMDR-CD900STプレゼント中! RD-700GX単品購入でもAKG K121 Studioをプレゼント中! まずは店頭試聴ください!!
他機種と比較して
この製品はとにかく永遠に弾き込んでいたくなるようなアイボリーフィール鍵盤のタッチの良さが最大の売りでしょう!
黒檀仕上げの黒鍵はとにかく手触りが良く、象牙仕上げの白鍵は吸湿性を持つ新素材を採用するなど、指滑りの心配なく鍵盤に触れた瞬間安心して演奏が出来る貴重なステージピアノです。正直これまでRDシリーズの鍵盤タッチはあまり好きではなかったのですがGXになって、驚くほどの進化を遂げています。ステージピアノとしてではなくマスターキーボードとしての使用を考えても悩むくらいのクオリティです! 細かいポイントですが88鍵盤のステージピアノはゾーン分けが出来ても意外とオクターブシフトボタンがついてなかったり、1度単位での移行はMIDI出力に反映されなかったりするのですが、RD-700GXはピッチシフトした場合もしっかりMIDIデータに反映されますのでマスターキーボードとしても色々使えます! スタッフイチオシ!
オススメポイント
新規サンプリングのピアノ音源を100MBも追加したSシリーズの最新作。ソフト全盛の今100MBと聞くと少なく感じるかもしれませんが、多彩な音色を搭載した同社の最新ワークステーション「Motif XS」が総容量355MBですから、どれほどピアノのサンプリングに注力しているかわかるでしょう。
さらに今回のSはMotif直系豊富な音色に加え、これまで画面とボタンで操作しなければいけなかったレイヤー音色の視覚的なOn/Offスイッチを本体に搭載。機能的にはようやくという感じもしますが、Drumパートのアサインもあり、リアルタイムでの操作制が大幅に向上しています。パネルロック機能などありそうでなかった機能も搭載しています。
国産では数少ない76鍵盤のハンマーアクションもラインナップ。キーボーディスとは常に可搬性やサイズに悩まされていますから重要なポイントですね。
他機種と比較して
元々ピアノに特化していたSシリーズですが、昨今のソフトウェア台頭やCPの開発に伴いマスターキーボードとして機能性を凝縮する形へと進化したS90XS。タッチに関してはややツルっとした手触りでES時よりも少し軽くなっており好みが出るところかもしれません。それでもYAMAHAが得意とするサンプリングの旨味とタッチの連動性は最高峰の仕上がり。嘘か本当かわかりませんが開発スタッフが耳から出血する(?)ほど、「音とタッチの一体感」にこだわっているとのこと。Sシリーズも即戦力サンプルの旨味を余さず凝縮しています。本体上でレコーディングが可能な他にDAWソフト「CUBASE AI」も同梱しており、本体のフェーダーやノブをコントローラーとして使用する事も可能等全方位型の新たなマスターキーボードとして進化しています!
記事内に掲載されている価格は 2010年6月4日 時点での価格となります。
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