新世代の定番候補のオーディオインターフェースを1on1で比較!!
老舗メーカーの放つ最新オーディオインターフェースを試してわかった事
この1年間、オーディオインターフェースは非常に実り豊かな時期を迎えており、RME/Stteinberg/Motu/Metric Haloなど老舗、新入メーカーともに相乱れるラインナップとなっています。
この記事では、ここ最近リリースされた4機種を取り上げ、録音目的で比較的廉価なモデルを選ぶ場合のベストはどれなのか?をRock oNスタッフ目線で2機種ずつ紹介していきたいと思います!
本記事で取り上げるのは今年発売のこの2機種、M4(MOTU)、UR22C(Steinberg)です。
MOTUやSteinbergは両社ともに言わずと知れたDAWのメーカーであり、世界中のクリエイターに使われているDigital Performer、Cubaseを開発、リリースしています。
特にMOTUはオーディオインターフェースで絶大なシェアを誇っていたメーカーであり、専用のPCIeボードからI/Oに伸ばすスタイルの2408や828/896シリーズのオーディオインターフェースは定番でした。現在はAVB搭載機種に力を入れており、設備向けなラインナップが充実しています。個人的にはTravelerをライブで同期再生用に愛用しておりました….懐かしい…..
Steinbergも以前から比較的手の届きやすい価格帯のオーディオインターフェースを多様にラインナップしておりましたが、近年では32bit整数のビットレートでの録音に対応したAXR-4T/AXR-4Uをリリースし、ハイエンドなクオリティを求める層にもアピールできる製品をリリースしています。ミュージシャン以外にも配信者、ダイアログ録音等、PCに音声を取り込む用途で、非常に多くのユーザーのファーストチョイスとなっています。特にURシリーズはもしかすると世界で一番売れているオーディオインターフェースかも?
推しポイントその1!高クオリティな録再を保証する高スペック!
M4の場合
MOTU M4はDACにESS SABRE 32を搭載!これまでハイエンドインターフェースに搭載されるようなDACでしたが、MOTUはこの価格帯のオーディオインターフェースに入れてくれましたね!ヘッドフォン出力まで含めて良い音を期待できます!カラーディスプレイでのメーターもレベル管理に一役買います。48Vファンタム電源を個別にON-OFF出来る機種も実はこの価格帯だと珍しかったりします。
UR22Cの場合
Steinberg UR22Cは32bit整数でのAD/DA(!)が可能となっています。これまでもAXRシリーズで32bit整数録音は可能でしたが、現時点では逆に対応しているDAWがほぼ無い(Cubaseは対応)状況なので、これからの対応に期待ですがまさかこの価格帯の機種で実現するとは、、、!
両者ともしっかりとMIDI IN/OUTを備えているのが作家に寄り添うDAWメーカーらしいポイントだと思いました。
推しポイントその2!老舗DAWの体験版が付属!相性も安心!
MOTU M4にはDPの簡易版であるPerformer LiteとAbleton Live Liteが付属しております。PerformerもDPの簡易版とはいえ多数のループやサウンドが収録されており、オーディオ録音MIDI打ち込み等可能ですので購入してすぐに楽曲制作が可能となります!
Steinberg UR22CはもちろんCubase AIが付属!更にiOSで使用可能なCubasis LEが使用可能となります!また、DSPエフェクトを使用する事で、リバーブやギターアンプシミュレーターなどを録音モニターに使用することができます!
推しポイントその3!マイクプリ&ADの実力はどれくらい?アコギを録音してみた!
という訳で早速録音してみましょう!マイクはShure SM7B、DAWはStudio Oneです。
拙いアコースティックギターの演奏で恐縮ですが、周波数特性に特徴はないか、アタックとサステインの聴こえ方等ご注目くださいませ。
M4の場合
M4の方は輪郭?が多少濃く音自体は比較的太めだと思いました。そして何よりノイズレスです。今回全部で6機種(別の記事に上がっておりますので探してください! )録りましたがこの中では一番SM7Bのサウンドに余裕がありました。録り音も非常にクリアですね!モニタリングしている時の弾きやすさはこちらに軍配が上がります。録り終えたファイルを聴き比べるとクリアさの部分はヘッドフォンアウトの品質も多いに貢献していると思います。
そしてレイテンシーが驚異的な低さ!これは推せますね〜〜!!
UR22Cの場合
UR22Cの方は際立った特徴は無い印象ですが逆にスッピンの音色を取り込むと考えたら使いやすいと思います。様々な音源やキーボード、シンセなどを取り込むのもスムーズに出来ると思います。
両者共に過度なノイズも変なジャキジャキ感も無く不足無く音を録れてしまったのが改めて驚きでした。時代の進化でオーディオインターフェースの性能は間違いなく底上げされていますね!
Cutting Edge 2020で紹介する商品はまだまだあります!素敵なオマケ付きもありますので、是非eStoreをご覧ください!
Writer.クーパー天野
記事内に掲載されている価格は 2020年3月4日 時点での価格となります。
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