こんにちは!Rock oN渋谷店スタッフのSCFED伊部です。
ドラム音源といえばFxpansion / BFD3、XLN Audio / Addictive Drums 2、Steven Slate Drums / Steven Slate Drums 5 、TOONTRACK / SUPERIOR DRUMMER 3 が知られていますが、それぞれグルーヴ集が付属しておりリズムパターンを選んでDAWに貼り付けて使用する事ができます。
膨大なリズムパターンから自分が求めているリズムを探すのは意外に手間がかかり、「一から自分で打ち込んだ方が早い!」という理由でそれらの素材を使用していないという話も聞きます。
そんな方に今回はリズムパターン検索機能と自動生成機能が優れたTOONTRACK / SUPERIOR DRUMMER 3をお勧めします!
自分で叩いたリズムを元にパターン検索してくれる「Tap2Find」機能が超便利!
1)まずドラム画面を直接クリックしたりMIDIキーボードなどを打鍵してパターンを入力すると、Drummer3 Grooveデータベース内から似たパターンを検索してくれます。(Quantizeは8分音符や16分音符に変更可能)
2)最初はキック、次はスネア、その次はハイハットと、自分のイメージを膨らませながら自分のペースでループレコーディングで入力し、音を重ねていきます。
下の動画ではドラム画面をマウスで直接クリックして重ねています。リズムが多少ずれても8分音符Quantize設定ですので修正されます。
3)完了したら「Show Results」ボタンで検索。すると画面が検索結果に変わり、入力したパターンに近いパターンのリストが表示されます。どのくらい一致しているかパーセンテージまで出るので参考になります。辞書を引いた時、目的の文字の周辺に載っている内容が案外面白い事が多いですが、それに似た感覚があります!
入力から検索までの一連の流れを動画でご覧ください。
検索してパターンを選んだら自分好みにモディファイ。「Edit Play Style」機能がかなり使えます!
Edit Play Styleでは、ドラムパターンの各パーツ(キック、スネア、ハタム、ハイハット、シンバル個別に) ヒット数とベロシティを調節することができます。スネアの裏打ちを増やしたいとか、ハイハットをもっと刻みたいとか、逆に減らして曲中に緩急を付けたいなど、手数をAmountダイヤルで調節可能です。(下の動画の左下に、水色のMIDIパターン部のノートが増えたり減ったりしています)
ドラムパーツをそれぞれシフト+クリックすると複数選択可能なので、全パーツを同時選択してAmountダイヤルを調整すると簡単に新しいバリエーションが生成されるのです!Velocityダイヤルで叩く強さも調節できて、これもまた便利!
実際の制作シーンを想定しますと、まず作りたい基本リズムが決まったらTap2Find機能でキックとスネアを入力して検索。ヒットしたパターンを元にEdit Play Styleで調整。これで相当なスピードアップに繋がるのではないでしょうか!
最後にもう一つ便利な機能をご紹介します。Drummer3にはMIDI OUT機能があるので他のドラム音源を鳴らす事が出来るのです!Key MapはGM配列であればOKで、BFD3はばっちり鳴りました。Drummer3のドラム音色には太さがあって、これだけで十分過ぎる使える音源なのですが、パターンを検索したり生成して他のドラム音源も鳴らせる、リズムのトータルソリューションとして活用してみてはいかがでしょうか。
Writer.SCFED伊部
記事内に掲載されている価格は 2021年1月11日 時点での価格となります。
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