J-808は、DJプレイの世界的定番となっているソフトウェア「serato DJ」をフィジカルに操作可能な専用コントローラー。
Mac/PC上のserato DJをダイナミックにコントロールするための高品位ノブ/フェーダー/プラッター/マルチ・カラー・パッドを備えています。TR-8で好評の歴代Rolandリズム・サウンドをプレイ可能なTR-S、VT-3直系の高い実用性を誇るボイス・トランスフォーマーを搭載。さらに、AIRALINKによりserato DJとハードウェアとの完全同期演奏など、Rolandならではの独自性も満載。DJに”新しい演奏表現”を提供します。
驚き!Rolandらしい楽器心にあふれたコントローラー。ACID渋谷の所感
実物を見てきました!リリースではレインテンシーが7msec~1.5msecという通り、プラッターの反応はかなり良好でした。またフェーダーや各種ノブのトルク感もDJにとって違和感のない、馴染みやすいものでした。もちろんクロスフェーダーのカーブは調節可能で真横にネジもないのでコスリも余裕でOK。デッキに立ち上がっていたEDMの派手なシンセトラックと光りまくりのルックスとは裏腹に、実直な作りだなと感じました!他のDJコントローラーと違う点としてリズムマシン(TR-S)とVT-3系のボイス・トランスフォーマーの搭載があります。TR-SはTR-8のサウンドとシーケンサーから主要な機能を抜粋し、サンプラーを持ったリズムマシンです。キットの音色は「SHIFT」+「TR」ボタン909/808/707/606の4種類を切り替えます。
サウンドは簡易版でキック/スネア/クローズドハイハット/オープンハイハットの4種類でここの音量は独立した縦フェーダーでコントロール可能です。シーケンスはもちろんデッキのトラックとシンクします。スィングもあるので色々なグルーブに合わせることができそうです。ハンドクラップなども欲しかったな〜と思いましたが、音色が増えればそれだけプレイ中の手数も増えてしまうので、必要十分という判断なのでしょう。
それにDJ-808にはAIRA LINKが付いているので完璧なリズムマシンプレイを求める人はTR-8をUSBケーブル1本で接続OK。そしてもう一つのVTの存在。なぜVT付けたのかな〜と思いましたが、凄い。なんとプレイしているトラックのキーに自動でスケールを合わせるというものでした。これはかなりトリッキーな煽り方ができそうね。
キーを合わせるといえば、TB-3も「パターン・トランスポーズ」機能があるのでメイントラックにリズム、キーのあったACIDフレーズ、そしてヴォーカルを重ねるといった高度なプレイもできそうですね!!もちろんAIRA LINKを使えばTB-3はUSBバスパワーで駆動します。
これだけの機能を盛り込んでいるので、一般的な2デッキスタイルのDJというよりは個人的にはライブDJ向けかなと感じました。自作のトラックやリエディットもの、アカペラなんかを大量に用意し、TR-SやTB-3でリズム隊を組み上げていくスタイルも面白そうです。
DJプレイの定番ソフトウェアserato DJに完全対応
世界的な定番ソフトウェアとなっているserato DJに対応。PC内の楽曲の選択し瞬時にロードする。エフェクト・コントロールで楽曲を劇的に変化させる。パッドを使ってサンプラーの演奏や過激なグリッチ・サウンドを生成する。DJに求められる演奏をフィジカルに行うことができます。また、高品質なタイム・ストレッチ機能拡張「PITCH’TIMEDJ」を入手可能なバウチャー・カードも同梱しています。
TR-8と同等のACBによるドラム・サウンド&ステップ・シーケンサー
今や新たな定番リズムマシンとなりつつあるTR-8。そのサウンドは多くミュージシャンの憧れでもあります。DJ-808にはTR-8と同様ACBテクノロジーを採用したベース・ドラム、スネア・ドラム、ハイハットなどの代表的な音色を収録。TR-808、TR-909に加え、TR-707、TR-606のサウンドも搭載しています。各サウンドは伝統的なTR-RECに対応するステップ・シーケンサーとボリューム・フェーダーでの演奏が可能。serato DJのテンポと完全同期させることはもちろん、serato DJのサンプラーに読み込まれたサンプルをステップ・シーケンサーで演奏させるなど、DJ-808ならではの機能も備えています。
オート・ピッチやリバーブなどVT-3で好評のボイス・エフェクターを搭載
声によるパフォーマンスは、DJの新しい表現方法のひとつになってきています。DJ-808は、ボイス・トランスフォーマーVT-3で好評のボイス・エフェクターを厳選して収録。標準的なリバーブはもちろん、独立してコントロール可能なPITCH、FORMANTによるトリッキーな表現が可能。さらに、今や定番のボイス・エフェクトになっているAUTOPITCHはserato DJ上で再生される楽曲のキー情報を検出し、自動的にスケールを設定させることができます。
AIRALINKによるRolandハードウェアとの同期演奏
DJ-808は、USBケーブル1本でオーディオ信号と同期信号の送受信を可能にするAIRALINKのプラットホームとしても機能します。AIRAシリーズ、JD-Xシリーズといった最新のRolandギアとserato DJを難しい設定なく完全同期してリアルタイムに演奏できます。ハードウェアの音声はミキサーの3ch/4chに立ち上がるため、PCからの音声と同様にフェーダーでのボリューム・コントロールや、DJ-808本体に内蔵されたエフェクトをかけるなどの演奏が可能。ハードウェアの容易な導入とソフトウェアとのシームレスな同期により、PCDJに新しいパフォーマンスの可能性を提供します。
演奏に最適なロー・レイテンシー・プラッターをはじめとする各種コントローラー
DJ-808には、DJプレイにおいて最も重要といえるプラッターを新規開発。7msecから1.5msecという超低レイテンシーを実現し、PCDJにありがちな「音の遅れ」を感じることなくストレスフリーな演奏が可能です。
また、各種フェーダーやノブは、V-Mixerなどで培った技術を応用。リアルタイム演奏に最適な絶妙なトルク感を実現しています。ベロシティに対応したマルチ・カラー・パッドはserato DJのサンプラーに取り込んだサンプルの再生はもちろん、設定した任意のシーン(CUEポイント)をトリガーするなど様々な演奏に使用することができます。
DJ GUNHEAD氏のプレイ!
909day新製品
記事内に掲載されている価格は 2016年9月10日 時点での価格となります。
最新記事ピックアップ