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ローファイサウンド愛好家に朗報!
YUM AUDIO製品が日本国内で購入できるようになりました。
ドイツ発、YUM AUDIOは音質、パフォーマンス、革新的なデザインにこだわったプラグイン・エフェクトを開発するデベロッパー。リアルなローファイサウンドを再現するエフェクトや、周波数帯ごとのステレオイメージを個別に調整可能なマルチバンド・ステレオイメージャーなどをリリースしています。>>全製品ラインナップ
今回はその中から、
アナログテープ独特のローファイ感が超簡単に手に入る LOFI – FLUX MACHINE と LOFI – PITCH DROPOUT をご紹介します。これまでアナログテープの質感を再現したプラグインは数多くリリースされていますが、あくまで音の質感に重きが置かれており、ハイエンドなプロ用テープレコーダーを再現した製品がほとんどでした。YUM AUDIOが着目したのは古いテープレコーダーがもたらすピッチの揺れで、その有機的でエモーショナルなサウンドは、楽曲を全くの別次元にいざなってくれます。簡単に感動的なサウンドが飛び出すので、これまで苦労してテープサウンドを再現していた方はとても驚かれることでしょう。
それでは早速、音を聞いていきましょう!
LOFI – FLUX MACHINE
ローファイ制作に必須のエフェクトが1つになったマルチエフェクト・プラグイン
バーチャル‧テープ回路を用いて、アナログテープによるWARBLE(ウォブル)、FLUTTER(フラッター)効果や、ヴィンテージ・サウンドを生み出すことが可能なプラグインです。WARBLE、FLUTTERによるサウンドの変化を自由に調節する機能のほか、ステレオ・エフェクトやノイズ・ジェネレーターなども搭載。また、温かみのある音を再現可能なテープ・サチュレーターや、サウンドの明るさ、暗さをコントロールする機能など、自分好みのサウンドに仕上げることが可能です。
実践!WARBLEで音を大きく揺らす!
WARBLEやFLUTTERは、原理的にはシンセサイザーのLFOと同じと言えます。LFOで揺れを生み出す場合、どうしても気になるのが「周期的な機械っぽさ」で、規則的になってしまう音変化に対してどのようにランダム性を加えていくかがポイントでした。このLOFI – FLUX MACHINEには 「INSTABILITY」 というパラメーターが備えられ、ランダム性を1〜100%で加えることが可能です。しかも2つのオプション設定 SLOW / JITTER があり、JITTERではテーププレイヤーが故障しているようなサウンドまで生み出すことが可能です。
また、WARBLE WIDTHで生み出される古いコーラス‧マシンのような、ワイドなステレオ効果も秀逸です。
実践!FLUTTERで音を小刻みに揺らす!
FLUTTERはWARBLEと比較して、揺らぎの周期が早い音変化が得られます。FLUTTERのタイプは4種類あり、PRISTINEはクリーンで安定した効果、FLUX, WONKY, LOOSE はそれぞれ異なった不安定性を備え、サウンドに有機性と予測不能性を与えます。テープマシンの経年劣化が生み出す細かな音の揺れは本来あってはならないため、このFLUTTERを除去するプラグインが他社からリリースされているほどです。しかし、その悪者であったFLUTTERをローファイサウンドとして活用できることが、LOFI – FLUX MACHINEの大きな特徴の一つです。
実践!アナログのフレーバーを加える!
サチュレーションにも特筆の価値があります!多くのテープ・サチュレーターでは、テープマシンへの入力が大きくなっていくと高域が潰れる傾向がありますが、本製品のSATURATE機能は値を上げても大きなディストーションが発生せず、高域が大きく失われることはありません。パラメーターを少し上げるだけで煌びやかな高域が発生し、十分効果的なサウンドが得られます。低域とともに高域もパワフルになる、高度なバイアス設定の職人技がツマミ一つで手に入ってしまいます。
NOISEパラメーターも、このプラグインでしか得られない特性を持っています。サンプリングされたノイズを足しているのではなく、実際の入力信号に基づいてノイズが生成されており、その雑味が音と一体化してアナログの次元へと昇華しています。値を上げると全体的なトーンが変化し、サチュレーションで派手になった高域を抑えるのにも活用できます。
WIDTHで音源をモノにしたり、ワイドスレテオに出来るのも大変便利です。LOFI – FLUX MACHINEには、音を揺らすWARBLE効果のみを取り出したライト版 LOFI – FLUX LIGHT もありますが、SATURATEとNOISEパラメーターのサウンドがローファイサウンドに大きく貢献してくれますので、フル版をお勧めします。
LOFI – PITCH DROPOUT
アナログテープのピッチエラーを再現するローファイ向けのエフェクト・プラグイン
古いテープ再生装置で発生する、テープスタックやリスタートによるピッチエラーを再現するプラグインです。古いテープが詰まり、追いつくために再びスピードアップするピッチやテンポの揺れをランダムに発生させることができ、その頻度を調整することも可能です。
実践!ドロップアウトの頻度と発生強度をコントロール!
Amountダイヤルを回すと、0〜100%の間でドロップアウトの発生強度が変化します。低い値ではピッチに数セントから半音程度のごくわずかな影響を与えるだけで、値を大きくするほどピッチの変動が強くなり、信号のドロップアウトやリスタートの効果が顕著になります。Chanceスライダーでドロップアウトの発生頻度をコントロールでき、0%に設定するとドロップアウトは発生せず、値が高く設定されるほどドロップアウトの頻度が高くなります。
実践!Channelsセレクターで広がりを生み出す!
LOFI – PITCH DROPOUTは 2つのバーチャル‧テープ回路を内包しており、音源がステレオの場合には左右の入力チャンネルを同時に再生しています。Channelセレクターがモノに設定されているときは、両方のテープでドロップアウトが全く同時に発生します。一方、Channelセレクターがステレオに設定されると、ドロップアウトは左右のテープ(=左右チャンネル)に別々に発生し、これにより広がりのある聴感を生み出します。6種類のドロップアウト‧アルゴリズムを備え、カセットテープ、壊れたVHSデッキ、ビンテージプレイヤーなど、特徴的なドロップアウトを得ることができます。動画ではそれぞれChannelセレクターを モノ/ステレオ で切り替えて試聴してみました。
実践!自分の好きなタイミングでドロップアウト!
Dropoutボタンで、ドロップアウトを手動でトリガーすることができます。Chanceコントロール設定値を無視して強制的にドロップアウトが追加されますので、ランダム性を持たせながらも必要な場所で確実にトリガーできます。動画ではChanceを0%に設定してDropoutボタンをマウスでクリックしていますが、DAWからドロップアウトするタイミングをオートメーションでコントロールすることも可能です。動画ではドロップアウト‧アルゴリズムを変更しながらDropoutボタンを押しましたので、ワンポイントでトリガーした際の挙動がそれぞれ確認できます。ドロップアウトをアレンジの手法として活用するのも面白いのではないでしょうか。
実践!2つのプラグインを合わせた複合技!
記事内に掲載されている価格は 2022年10月25日 時点での価格となります。
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