こんにちは!
二度目ましての細川による製品レビューです。
今回は、Antelope Audio最新機種のZEN GO Synergy Core!!!
以前のPD安田による製品レビューでは、エレキギターのアンシュミを使った録音や配信についての紹介をしております。
そして僕のこのレビューでは、開封の儀から例のごとく声とアコギを録音し、シンプルにZEN GO Synergy Coreのマイクプリのサウンドを聴いて貰いたいと思います!
また最後にはちょっとしたトラブルシューティング(非公式ではあるのですが…)を載せました。
さあさあ、今回も開封の儀から始めていきます。
箱を開けるところからレビューさせてもらえるのは、本当に幸せな事だなあと痛感しながら開封してまいります。
まずは、外観からです。
前回のDiscrete 4 Synergy Coreのクラフト紙の箱とは大きく異なり、サラサラ綺麗でおしゃれな箱。
筐体が小さいこともあり小さめですね。では、開けていきましょう。
中にはいつもの黒の発泡スチロールに囲まれたZEN GO Synergy Core本体。
それと共に、保証書とスターティングガイドが出てきました。
本体の下には、USB-CケーブルとタイプAへの変換が付属。
個人的ですが、リンゴが光る世代のMac Book Pro(USBポートがタイプAの物)を使用しているので、この変換がついてくるのはとてもありがたいです!
さすがです!ありがとうございます!
お店のMac Book Proと並べるとこんな感じです!
バスパワー駆動だと本当にスッキリしていて気持ちいいですね!
筐体も軽めで小さいので、マイクプリ次第では『超優秀持ち運びインターフェース』と言えます!
それでは!肝心のマイクプリの実力も見ていきましょう!!!
今回は、ZEN GO Synergy Coreのマイクプリで、声を試した際の音が聴きたいとの要望が多くありましたので、弾き語り形式のものを録音していきたいなと思います!!
マイクチョイスは、かなり迷った結果「一番分かりやすいだろう!」と言うことから、NEUMANN U87Aiにいたしました。
そして、今回は何も掛けていない素の音と、ヴィンテージマイクプリモジュレーションの「BA-31」を掛け録りしたものを、比較して聴いていきたいと思います!
まずは、ZEN GO Synergy Coreのマイクプリの素の音はこんな感じです!
いかがでしょうか??
NEUMANN U87Aiらしい、ウォーミーで濃密な音を、味付けせずに忠実に取り込んでくれていますね!今回の楽曲の雰囲気とも非常にマッチしています。
やはり、筐体のコンパクトさとは関係なく、Discrete 4 Synergy Coreと同等と言われるディスクリートプリアンプがこの音に繋がっているのだと思います。
次に、無償提供される「BA-31」を掛け録りしてみました!
「BA-31」はヴィンテージなゲルマニウムトランジスタのサウンドを再現しており、これも今回の楽曲&U87aiと相性抜群です。
「BA-31」を掛けたか掛けていないかで、かなり印象が違いますね!
全体的にカラッと抜けてくる印象で、ロックにすごく合いそうな気がします。
もちろんこの音を聴いてプレイすることができるので、心なしかプレイも雰囲気が違いますね!
今回は例として、「BA-31」しか試していませんが、もちろんコンプやEQなども掛けて録ることができます。ちなみにZen GOには初めからこの手のエフェクトが37種類も付属しています!
Antelope Audioの他の製品と共通するこの強みですが、ZEN GO Synergy Coreはこの機能を持ちながらバスパワー駆動なのは恐ろしいことです。(いい意味です)
また、ZEN GO Synergy Coreは、背面の電源ポートにUSB電源をさすと、スタンドアローンとしても使うことができるので、非常に持ち運びやすいマイクプリとしても扱えます!
モバイルバッテリーでも使えるので様々なシチュエーションに対応できそうです。
そんなこんなで、さっくり整えてみた2MIXがこちらです!
ZEN GO Synergy Coreいかがでしょうか!?
改めて感じたのは、出先でも自宅でも、とにかく楽にいつものサウンドで作業できるというのが、バスパワー駆動の強みなのだと言うことです。
ZEN GO Synergy Coreはバスパワー駆動にも関わらず、このクオリティの録音までできることから、『超優秀持ち運びインターフェース』に収まらず、据え置きとしても優秀と言えるのではないでしょうか!?
それに加えて、優秀なアンプやマイクプリのシュミレートなど、Antelope Audioならではの制作のクオリティーが上がる要素が多く付いてきます!
バスパワー駆動インターフェースの基準をグッと上にあげる製品だと感じました!
ただ、価格が6万ちょっとするので決して安いインタフェースとは言えません!
ですが、第一にAntelope Audio製だという点や、この値段ゆえの安心感、安定感には、それ相応の価値があると思います!
間も無く訪れる春に向けて、オーディオI/Oをステップアップしたい!という方にもってこいの商品なのではないのでしょうか?
ぜひこのレビューが皆様の制作活動の参考になりましたら幸いです!
ちなみに、Antelope LauncherにどうやってもZEN GO Synergy Coreの表示が出てこない場合がありました。
店頭のMacにはAntelopeの新旧ほぼ全製品がガッツリ登録されているので何か干渉があったのかもしれません。自力で見付けた簡単な対処法をご紹介しておきますね。(非公式ですので、自己責任でお願いいたします。)
まずは、Antelope Launcherを終了します。
その後、「Finder」→「移動」→「コンピューター」を選択します。
次に、「ユーザー」→「共有」へいきます。
ここで、「command+shift+.」を押すと隠しファイルが見えるようになります。
すると、「.AntelopeAudio」という名前のファイルが出てきますので、そのファイルの中の物を消去し空っぽにしてください。
この作業を終えた後に、Antelope Launcherを起動してください。
すると、ZEN GO Synergy Coreが出てきます。
ここからは、Antelope Launcherの流れに従ってZEN GO Synergy Coreのドライバーをダウンロードしていくだけです。
何をしているかを平たく説明すると、Antelope Launcherのアプリケーションデータを一旦全部消去して、全て入れ直しています。
と言うことはつまり、以前に使用していた別の製品のデータも消去しているので、そのデータも再度入れ直す必要があります。。。
この症状が起こらないことを祈ります!が!
もし、仮に起きてしまいましたらご参考ください!!!
J-POPを中心に影響を受け、ギターを持つと同時に宅録に興味を持った2000年生まれ。
現在は、大学で録音を学びながら、自身のバンドKADOMACHIで作詞作曲や録音を務めている。
記事内に掲載されている価格は 2021年2月18日 時点での価格となります。
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