デンマークの音響機器メーカーDPA Microphonesが、楽器用コンパクトマイクロホンとして高い評価を得てきたDPA 4099シリーズの進化形マイク「4099 CORE+(コアプラス)」を発売します。
「4099 CORE+」は新たに搭載されたCORE+テクノロジーにより、従来モデルに比べて約10dB広いダイナミックレンジを実現し、楽器本来の繊細なニュアンスまで忠実に捉えます。
さらに専用クリップも刷新。安定した取り付けと高い振動遮断性により、より快適かつ信頼性の高いパフォーマンスをサポートします。
※今回発売となるのは高感度モデルのみで、低感度モデルは2025年冬の発売を予定しています。
CORE+技術搭載による飛躍的な音質の進化
4099シリーズとは
DPAの4099シリーズは、2008年の初期モデル発売以来、世界中の演奏家やエンジニアから高い評価を得ている楽器用マイクロホンです。高品位なミニチュア・カプセルを搭載した超単一指向性のコンデンサーマイクで、精緻で自然な音を収音します。
バイオリン、チェロ、サックス、ドラムなど、各楽器専用に設計されたマウントアクセサリーを装着することで、楽器本来の響きを余すところなく捉えるとともに、演奏を妨げないコンパクトな設計を実現しています。取り外しや再装着も容易。楽器を傷つけにくい構造で、ツアーや長時間の使用にも耐えうる高い耐久性を備えています。
4099 CORE+には、DPAが特許出願中の「CORE+ by DPA」技術を採用。従来機比で約10dB広いダイナミックレンジと、クリッピングポイントの+3dB向上を実現し、楽器本来の音色を忠実にキャプチャします
また従来よりも非線形歪み成分をさらに低減し、ライブ・スタジオ問わず高音圧レベルでもクリアかつ臨場感のあるリアルなサウンドを実現します。
モデルチェンジに伴う技術的変更点
新開発のMicroLock端子搭載で安定性を獲得
柔軟性と信頼性を兼ね備えた新しい端子「MicroLock」を搭載しています。確実にロックできる機構と耐摩耗性に優れた設計により、偶発的な切断リスクを最小限に抑え、極めて安定した接続を実現します。
専用クリップ・変換アダプターなど周辺アクセサリーのリニューアル
新たに設計された「G‑MOUNT」は、ワンハンドで微調整可能な二段階ロック機構と高い振動遮断性能を誇ります。ユニバーサル・クリップやクランプマウントなど複数のクリップがG-MOUNT対応となったことで、柔軟に角度を調整しながら、確実な固定が可能になります。
さらにチェロ・ピアノ用やマイクスタンド用などいくつかのクリップはデザインも刷新。XLR-MOUNTの追加により、4099クリップに19mmペンシルマイクや変換アダプターを装着することも可能になります。旧クリップとの互換性があるため、手持ちのクリップやマイクと組み合わせながらスムーズな移行を実現します。
記事内に掲載されている価格は 2025年7月15日 時点での価格となります。
最新記事ピックアップ