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AMS Neveがパーツ価格の高騰ならびに為替環境の変動により、2023年1月20日(金)から製品の価格改定(値上げ)を発表しました!
Rock oNでは一部製品の値上げ前在庫を確保!数量限定ですので、是非お見逃しなく。
アーティストやエンジニアのインスピレーションまで刺激する、シルキーなNEVEサウンドをこの機会に検討してみてはいかがでしょうか。
対象製品一覧はこちらNeveサウンド その変遷 -クラッシックNeveからモダンNeveまで-
「クラッシックNeve」の代名詞『1073モジュール』を生んだAMS Neve社は、伝説のデジタルリバーブRMX16やコンピュミックスデジタルディレイ1580S/SDMXを開発するAMS社と、70年代当時スタジオや放送局のアナログ機材の設計に引っ張りダコだったNeve Electronic社を前身に持ちます。高いデジタル技術と生産力を持つAMS社と芸術的サウンドのアナログ器機の開発ノウハウを持つNeve Electronicとのコラボレーションは『88RS』に代表されるデジタルコンソールの開発/成功に結びつきました。
一方アウトボードに関してもAMS Neveはコンソール開発で培った技術とノウハウを使い、高いコストパフォーマンスでクラシックNeveサウンド(当時としては最新のNeveサウンド)を世界中のスタジオに導入して行きます。
クラッシックNeveの原点「1073」
Neve Electronic 当時、1970年に英国Wessex Studio向けに設計したA88 Consoleに初めて搭載された1073。ミュージックレコーディングにおけるマイクプリアンプ/EQのデファクトスタンダードとして、現在に至るまで数多くのミュージシャンやエンジニア、放送局に愛用されているほか、多くのメーカーが「あの音」を目指してマイクプリアンプを設計しています。
AMS Neveの製造する現行の1073は、当時の設計そのままの「1073」と、回路はそのままに基盤構成をリファインしスタンドアロンでの使用を可能にした「1073N」、更にマイクプリアンプだけを抜き出しデュアルチャンネル仕様とした1Uラックバージョンの「1073DPA」や新発売のデュアルチャンネルマイクプリアンプ&EQの「1073DPX」など、用途に合わせたバリエーションモデルが存在します。
そしてNeve Electoronicは、A88 Consoleの制作から三年後の1973年、クラシックNeveの代名詞とも言えるコンソール『8048』を発表しました。
8048は用途に応じたカスタマイズを行うことにより、多くの放送局やレコーディングスタジオへ導入されました。その8048のモジュールとしてビルドインされていたのが「1081」です。EQ部が4バンドに拡張されたほか、ハイとローはシェルビングとピーキングの切替が可能になるなど、より緻密な音作りを可能としています。
モダンNeve 究極のアナログサウンド 88RS
『8048』や『8072』といったナンバリングされたカスタムコンソールを多く手掛けてきたNeveが、90年代のNeve V1~V3そしてVRコンソールの設計を経て、2001年に発表した究極のアナログコンソールがモダンNeveの傑作と謳われる『88RS』です。この88RSコンソールはそのサウンドクオリティの高さから、Abbey RoadやAir Lyndhurst、The Village, Ocean WayそしてSkywalker といった著名なスタジオに導入されており、音楽リスナーならそのサウンドを聞かない日は無いと言っても過言ではありません。
AMS Neveでは、88RSコンソールのサウンドをより多くの人へ提供するため、そのモジュールをラックマウント仕様としたモデルも製造しています。チャンネルモジュール自体を1Uに詰め込んだ『8801』やステレオEQの『8803』など、最高のモダンNeveサウンドをアウトボードとして提供しています。
クラシックなアウトボードからモダンサウンドコンソールまで。そのサウンドに憧れるフォロワーブランドは数多く存在するものの、やはりNeveサウンドは本家AMS Neveにしか出せません。エンジニアやアーティストのインスピレーションまで刺激するシルキーで艶やかなNeveサウンドを導入してみてはいかがでしょうか。
製品ピックアップ!
●Neve 33609
世界で最も優れたオーディオ・コンプレッサーの一つ
Neve 33609ステレオ・コンプレッサーは、音楽録音、マスタリング、ポストプロダクション、放送アプリケーションのための包括的なリミッティングとコンプレッサーを提供します。他に類を見ない使い勝手の良さと相まって、33609は30年間にわたり世界的なスタジオ・スタンダードとなっています。
33609の特徴であるコンプレッションサウンドは非常に滑らかで、極端な設定でもコンプレッションやリミッティングは比較的透明感を保ったまま使用することができます。このクラシックなNeveのコンプレッサーは、長年にわたって数種類のバージョンが作られてきましたが、現在の33609は、オリジナルのNeve 33609のサウンドと、オリジナルモデルに比べて内部と外部のI/Oの切り替えが強化されているという、両方の世界で最高のものを提供します。また、33609はオリジナルモデルと同様にディスクリート出力ステージを採用しており、以前のモデルよりも少し温かみのあるサウンドを多くのプロに好まれています。複数台を簡単にリンクしてマルチチャンネル運用が可能です。
主な特徴
・イギリス・バーンリーの手織りNEVEトランスを使用して製作
・伝統的な2254フィードバック圧縮回路
・ブリックウォールリミッター
・透過的なレベル制御
・ミキシング、放送、マスタリングのアプリケーションに最適
・デジタル録音のハードリミット機能
・リミットイン/アウト コンプレスイン/アウト
・ディスクリート出力ステージにより、やや暖かみのあるサウンドを実現
・英国バーンリーのNeveの工場で手作業で組み上げています。
●AMS NEVE 1073SPX
1073プリアンプに3Band+HFのEQを搭載したアウトボード
1073SPXは、もはや伝説となった1073プリアンプに3Band+HFのEQを搭載したアウトボードです。
1073SPXは48Vファンタム電源はもちろん、フロントにセットされた入力端子に直接E.ギターやベースをさせるD.I機能も搭載。2018年に発売予定のオプションカードを取り付ければ、AESとFirewire接続が可能になります。Marinairトランス搭載の本家1073サウンドをシステムにデジタル入力できるというのは大きなメリットでしょう。
デジタル以外の拡張性として、1073SPXは外部エフェクターと使うインサートセンド&リターンを搭載。インサートポイントはプリ/ポストの切り替えが可能です。
記事内に掲載されている価格は 2023年1月5日 時点での価格となります。
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