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BehringerからNAMM2020で発表されていたCatがついに発売しました!
このCat1970年代に発売されたOctave Catというアナログシンセサイザーをがモデルに作られ、トランジスタとJFETを融合させたオリジナルの「CAT SRM II」回路を忠実に再現しています。
Octave CatはARP Odysseyに非常によく似たアナログデュオフォニック、3オクターブのシンセサイザーで、ヤン・ハマー、チックコリア、リックウェイクマン、ジャンミッシェルジャール、富田勲、キース・エマーソンといった多くのアーティストが使用したという伝説のモデルです。
そのシンセサイザーのオマージュがBehringer CATとして今リリースされます。驚くほどの使いやすさで、想像できるほぼすべてのサウンドを出力します!
伝説のデュオフォニックシンセサイザーが再び!
Catは、アナログ信号は4つの同時可変可能なオシレーターシェイプとデュオフォニック / パラフォニック機能を組み合わせたVCO、VCF、VCA設計に基づいて生成されます。
VCO
CATサウンドの心臓部は2つのVCOで、この2つのオシレーターを独立してデュオフォニック/パラフォニックとして制御が可能です。 FineおよびCoarse Frequencyコントロールを使用して、VCO1からVCO2を調整します。
キーボードコントロールはMonoまたはPolyに設定できます。 PolyモードではVCO1がキーボードで演奏される最も高い音程を生成し、VCO2が最も低い音程を処理し2つの音を同時に演奏することも可能です。スイッチをモノラルモードに設定するとVCO1はキーボードで押された最も低い音程を生成します。
各VCOの波形選択スイッチによりLFOから異なる波形をパッチすることが可能です。 Sine、Square、Sample and Hold、および各VCOでのピッチモジュレーションを選択します。 Modulation Depthノブを回せば変調の深さが調整可能です。VCO2には、VCO1をロックするSyncスイッチも付属しており、1つのオシレーターとして機能し、より複雑な波形と劇的な音の変化をもたらします。 VCO1をVCO2にまたはその逆にミックスすると非常に味のあるトーンを生成できます。
各VCOには波形スライダーが装備されており、各波形の音量を調整でき、サブオクターブ、ノコギリ波、矩形波、三角波、パルス波をポンピングしたり、それらをすべてミックスしてユニークなトーンを作成したりします。
VCF
Catは2つのVCOを組み合わせるだけではなく、さらにVCFフィルターセクションも搭載しています。
VCO1をミックスに組み込むことでより複雑で強いトーンを得ることができます。より多くの波形を取り込み高調波を強調するQスライダーとローパスフィルターとして機能するフィルターカットオフスライダーも搭載。 これらによりCATはファンキーなベースサウンドや焼け付くようなリードトーンを作成するシンセサイザーとなっています。
Envelope
対応するスライダーを使用しアタック、ディケイ、サスティン、リリースを調整し信号を形成します。 ARトランジェントジェネレーターはADSRと同じ様に機能しますがエンベロープに対する細かい制御は行いません。 またADSRを自動的に繰り返す、またはキーが押されたときにのみ動作する様に設定することも可能です。 サンプルアンドホールドスイッチを設定し、VCO1設定をサンプリングするかノイズモードに設定すると、ランダムな出力パターンを生成できます。 キーを押した後、LFOディレイコントロールを上下にスライドして、LFOが最大出力に到達するタイミングを決定します。
多数の入出力を装備!
CATにはMIDIチャンネルと音声優先の選択が可能なUSB/MIDIを実装しているほか、多数の入力と出力があり、あらゆる接続方法や機能拡張が可能です。
外部制御電圧をVCO1または2、VCFにルーティングし、外部ラインレベルオーディオをCATに送り込むこともできます。
ゲート、ADSR、AR、またはキーボード出力を経由でCATを他の外部シンセサイザーに接続することも可能で、16音ポリチェーン機能により複数のシンセサイザーを組み合わせて最大16ボイスのポリフォニーを実現できます。
その他の主な特長
・ホワイトノイズジェネレーターが波形生成のバリエーションを劇的に拡大
・16ボイスポリチェーンにより複数のシンセサイザーを組み合わせれば最大同時発音数16も可能
・モジュール部は標準Eurorackケースに装着可能
・47の操作子によりすべてのパラメーターにダイレクトアクセス可能
・自己共振機能を備えたクラシックなフィルター設計(ローパス ピーク/レゾナンス)
記事内に掲載されている価格は 2020年10月22日 時点での価格となります。
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