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BehringerがRoland System-100Mのクローンとなるモジュラーシンセイサイザーの新製品「System 100 – Eurorack Modular Synthesizer」シリーズを9月17日に発売します。
モデルとなったRoland System-100Mは1975年に発売された伝説的なセミモジュラーシンセで、強力なオシレーターとフィルターに加えてモジュラーパッチ機能を備え、サウンド・デザインの選択肢を劇的に広げました。ファットなサウンドが特徴のソニックオシレーターとクリーミーなフィルターは多くの80年代のアーティストを魅了し続けました。これまで70年代のmoogアナログモジュラーシンセサイザーの名機「System 55」「System 35」「model 15」を現代に蘇らせたBehringerから伝説の名機が登場で、これは話題を呼びそうです!
「System 100 – Eurorack Modular Synthesizerは、標準Eurorackケースにマウント可能な80年代オリジナルの「System 100M」回路を忠実に、かつお求めやすい価格で再現したものです。全11機種で構成されますが今回は5機種を先行して発売開始となります。
・121 DUAL VCF
・130 DUAL VCA
・140 DUAL ENVELOPE/LFO
・150 RING MOD/NOISE/LFO
・173 QUAD GATE/MULTIPLES
ただいま予約受付中です!
121 DUAL VCF
ユーロラック用 アナログデュアルVCFモジュール
主な特徴
・80年代の伝説的な「System-100M」回路を本格的に再現したデュアルVCFモジュール
・2つのローパスフィルターはカットオフ周波数とレゾナンスをコントロール可能
・各フィルターには3つのオーディオ出力と3つのCV入力およびアッテネーターを搭載
・各VCFには、切り替え可能な3モードハイパスフィルターを搭載
・各VCFに搭載の3チャネルミキサーにより、全ての入力信号を独立してミキシングが可能
・18個のコントロールとスイッチを搭載し、すべてのパラメーターをダイレクトに操作可能
Inputs
121 DUAL VCFにはVCFごとに3つのCV入力と3チャンネルミキサーを搭載している為、すべての入力信号を個別にミックスが可能です。 これらすべての入力には独自のアッティネーターがあり、モジュールに入力される各信号をより細かくコントロールする事も可能です。
Filter Controls
各VCFには、レゾナンス周波数をブーストするレゾナンススライダーとローパスフィルターのカットオフ周波数を設定するカットオフコントロールスライダーを搭載。121 DUAL VCFは、3モードの固定HPFスイッチも備えており、オフ、1(1 kHz)、2(2 kHz)、3(5 kHz)から選択が可能。これをレゾナンスおよびカットオフスライダーと組み合わせて複雑で想像力あふれるサウンドを作成可能です。
130 DUAL VCA
ユーロラック用 アナログデュアルVCAモジュール
主な特徴
・80年代の伝説的な「System-100M」回路を本格的に再現したデュアルVCAモジュール
・各VCAにはマニュアルゲインコントロールとシグナルとクリップインジケーター付きの2つのオーディオ出力(low/high) を装備
・VCAごとのリニア/エクスポネンシャル(指数変化)切替スイッチにより、フレキシブルな音色変化を実現
・VCAごとの3チャネルミキサーによりすべての入力信号に対し独立したミキシングが可能
・16個のコントロールとスイッチにより、すべてのパラメーターにリアルタイムでアクセス可能
VCA Controls
130 DUAL VCAの各VCAには、それぞれゲインコントロールを持つ3つのSig In信号入力ジャックが搭載されています。 これらの入力は、3.5 mmジャック経由でオーディオ信号を入力する事が可能です。 130のVCAには、ゲインコントロール、LowとHighの各VCA OUT端子およびシグナルとクリップインジケーターを搭載している為、シグナルのレベルも確認可能です。 Low OUTはギターアンプまたはミキサーに接続可能で、High OUTはミキサーやパワードスピーカーのラインレベル入力に接続可能です。 ゲインノブの横にあるスイッチを使用して、出力をさらにリニアまたはエクスポネンシャル(指数関数的)に変更できます。
Module Sculpting
130 DUAL VCAは、3.5mm Mod Inジャック経由で他のモジュールからの信号を受け、Sig In信号の波形を整形する事も可能です。 これらの入力には、Mod Inジャックを通過する信号の量をコントロールするMod Inノブも搭載されています。
140 DUAL ENVELOPE/LFO
ユーロラック用 アナログ デュアルエンベロープ/LFOモジュール
主な特徴
・80年代の伝説的なサウンドを継承したデュアルエンベロープ/ LFOモジュール
・オリジナルの「System-100MM」回路を本格的に再現
・外部ゲートまたは手動トリガーで制御可能な2つの独立したADSRエンベロープジェネレーター
・LFOには5つの波形を装備:サイン波、三角波、スクエア波、ノコギリ波、逆ノコギリ波
・LFOのフレキシビリティーを最大化する周波数、ディレイ、レンジコントロールと外部同期入力
・外部トリガースイッチにより、LFOをキーボード演奏にフェーズロック可能
・2つのLFO出力は、x1 /10もしくは x1レベル間で切替可能
・3エンベロープ出力(2,ノーマル、1,反転)
・15個のコントロールとスイッチからすべてのパラメーターにリアルタイムアクセス可能
The Envelope Please
140 DUAL ENVELOPE / LFOは、外部ゲートまたはマニュアルトリガー経由で制御できる2つの独立したADSRエンベロープジェネレーターを装備しています。 各エンベロープジェネレーターにはマニュアルゲートがあり、押し続けるとエンベロープサイクルを開始できます。 これらのパラメーターのレートを調整する独立したアタック、ディケイ、サスティン、リリースコントロールと最大2つの正の波形を2つのモジュールと1つの負の波形に送信できる3.5 mmエンベロープ出力も装備しています。
LFO
140のLFOには、サイン波、三角波、スクエア波、ノコギリ波、逆ノコギリ波の計5つの波形を搭載。 周波数およびディレイスライダーと共にLFOの発振周波数を設定する周波数レンジスイッチにより、LFOシェーピングの調整をフレキシブルに行うことが可能となりました。 また、ディレイコントロールと連動してLFOをキーボードの演奏にフェーズロックする外部トリガースイッチを接続することもできます。
150 RING MOD/NOISE/LFO
ユーロラック用 アナログリングモジュレーター/ノイズジェネレーター/S&H/LFO
主な特徴
・80年代の伝説的な「System-100M」回路を本格的に再現したリングモジュレーター/ノイズジェネレーター/S&H/LFOモジュール
・メタリックなサウンドとベルサウンドが特長のリングモジュレーター
・ホワイトとピンクのノイズソースを備えた2つのノイズジェネレーター
・LFOには、サイン波、三角波、スクエア波、ノコギリ波、逆ノコギリ波5つの波形とキーボードへの位相ロックを装備
・広い周波数範囲とディレイ制御および外部CV入力を備えた2つの同時LFO
・クロックレートとラグタイムコントロールを搭載したサンプル&ホールドジェネレーター、ノイズ、LFOまたは外部入力用の3ウェイ入力セレクター
・8つのコントロールとスイッチによりすべてのパラメーターにリアルタイムでアクセス可能
Make it Ring
150 RING MOD / NOISE / S&H / LFOには、リングモジュレーターが搭載され、メタリックでベルのようなサウンドを作成する事が可能です。EXT SIG X/NOISEやEXT SIG Y/LFO経由でのLFOシグナルやサイン波にリングモジュレーターの効果を加えてRIN MODから出力も可能です。 LFOには、サイン波、三角波、スクエア波、ノコギリ波、逆ノコギリ波の5つの波形があり、FREQおよびDELAYスライダーでパラメーターをさらに調整可能です。
Sample and Hold
曲に音を重ねていったり音楽にアンビエンス効果を与えたい場合は、外部信号ソースをS&H回路に接続すれば可能です。 3ウェイセレクタースイッチにより、SIG INジャックに入力する信号のタイプは外部入力、LFO、ノイズのいずれからか選択できます。
173 QUAD GATE/MULTIPLES
ユーロラック用 アナログクワッドゲート&マルチプルモジュール
主な特徴
・80年代の伝説的な「System-100M」回路を本格的に再現したクワッドシグナルゲート/マルチモジュール
・バッファリングされたオーディオ入力と出力を備えた4つのシグナルゲート(スイッチ)で信号を即座に切替可能
・ゲート部には、正および負のトリガーとLEDインジケーターの制御入力を搭載
・4つのフローティングパラレルコネクタを備えた6チャンネルのマルチプルジャックは信号の分配や中継の為に利用可能
Gates
SYSTEM 100 173 QUAD GATE / MULTIPLESモジュールは、4つのシグナルゲート(スイッチ)を装備しバッファーされたオーディオ入力と出力で信号を即座に切り替えられます。これにより、ユーザーはコントロールゲート動作、非反転(アクティブHigh)入力、または反転(アクティブLow)入力のいずれかを選択できます。
Multiples
それぞれが4つのフローティングパラレルコネクタを備えた6チャネルマルチプルは、最適な信号の分配や中継に利用できます。信号を他のモジュールに送信して、より複雑なパッチを作成し、1つのソースからより魅力的なサウンドを創り出すことが出来るようになりました。
記事内に掲載されている価格は 2020年9月3日 時点での価格となります。
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