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Musikmesse 2014での発表から約1年半。いくつかのオープンベータ更新を経て、ハードウェアシンセ界に革命を起こすOverbridgeが終に正式デビュー!
Overbridge
OverbridgeはVSTi/AUプラグインとしてのリリースが予定されていましたが、先行して「Overbridge 1.0 for Ableton Live」としてAbleton Liveに対応。ハードウェアの対応は「Analog Rytm」「Analog Keys」「Analog Four」(以下まとめてAnalogと表記)の3機種となっており、ハードウェアドラムマシン・シンセがDAW上で管理できるようになりました。
その自在なシーケンス機能から一部のElektronユーザーからは「DAWを立ち上げることが少なくなった」といった声が聞かれる事もありましたが、DAWと連携することによって単体ハードウェアのみでは実現しない事が可能になっています。
DAWからのリアルタイムコントロール
実際に立ち上げてみて一番最初に驚く点はAnalogでの操作がDAW上の画面でリアルタイムに変化する事。もちろんその逆のDAW操作もAnalog側でリアルタイムに反映されていきます。エディットのし易さもさることながら自分が今何をしているのか、またはAnalog内がどういった動作をしているのかを感覚的に把握できるようになっています。Elektron製品はその柔軟さから敷居が高いというお話をいただきますがOverbridgeによって払拭することができそうです。
サウンドエディットに関するパラメーターはそれぞれオートメーションによってDAWからコントロールすることができます。いくつか検証してみましたが波形やアフタータッチの値まであらゆるパラメータを選択することができ、Ableton内のConfigより簡単にアサインすることができるようになっています。これによって今までAnalog単体では実現できなかったループ尺を超える長いパラメータ変化によって楽曲中に徐々に音色が変わっていくといった表現が可能になっています。
さて、お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、オートメーションのパラメータを「Launch Control XL」等の外部MIDIコントローラにMIDIアサインすることでそこからAnalogを操作することができるようになりました。これによって選択している音色トラック以外のパラメータをコントロールすることが可能となり、ライブでもより複雑な音色変化を与える事ができるようになりました。Launch Control XLならフィルターとFXセンドをツマミに、フェーダーにトラックボリュームでミキサーのように使用するのも使いやすいかもしれません。
マルチトラックのオーディオをDAWとやりとり
Overbridgeの大きな特徴のもう一片として、USBを介したマルチトラックオーディオストリーミングが挙げられます。つまり、DAWの音声をAnalogに送りMain Outに出したり、Analogの各トラックの音声をDAWへ取り込みオーディオI/Fから出力することが可能になっているのです。
DAWの音声をAnalogへストリームする利点は、DAWのオーディオデータをAnalogに搭載されたアナログフィルターやFXに送ることができる点です。つまり、DAWからのオーディオをAnalog上で音色変化を加えていくことができます。実際の使用においてはAnalogがシーケンスマスターとなりDAW上のネタを流し込んであげるといった、DAWが補助に回るような使い方の際に有効なセッティングになるでしょう。
Analogの音声をDAWへストリームする利点は、DAW上からみてAnalogが通常のソフトウェアシンセVSTiと同様の挙動を見せることです。つまり、MIDIデータを流し込むとオーディオデータになって返ってくるといった流れになります。各トラックのマルチアウトにも対応しているため、画像にあるようにマルチティンバー音源を使用する際のトラック構成と同様の使用が可能です。実際の使用においてはDAWがシーケンスマスターになり、AnalogをVSTiのように使用する際に有効なセッティングになるでしょう。
今後の展望
この記事を作成現在、現在Elektron公式サイトから表記が削除されていますが、パブリックベータ開始当初はVer1.1とVer1.2の暫定ロードマップの記載もありました。削除されているだけに確実な情報とはなりませんがトータルリコール機能、Song/Patternエディティングやサウンドライブラリ機能の拡充等が盛り込まれる可能性が高くなっています。また、Octatrack等のAnalog以前のプロダクトに関してはUSBからのコントロールに対応していないため、今後Overbridgeでの対応は予定されていないとの事。その場では冗談交じりでDPS-2の話をしていましたが、Overbridge向けのUSBハブ「Overhub」が発売予定となり今後のOverbridge対応製品のリリースも期待されます。ハードウェアシンセ業界に新たな旋風を巻き起こす「Overbridge」。今後とも目が離せません!
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