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IK Multimediaが25年以上にわたるデジタル信号処理技術を駆使したリニアフェイズスタジオモニターiLoud Precisionを発売しました。
モバイル機器で使える音楽アプリと周辺機器の製品ラインナップで知られるイタリアのIK Multimedia社が2016年に発売したiLoud Micro Monitorは、そのサイズを超えた低音域の再現力と正確なサウンドで、幅広い層から大きな支持を受け、ベストセラー&ロングセラーを続けています。2019年に発売したiLoud MTMは、「ミッドウーファー + ツイーター + ミッドウーファー」構成と最先端のDSP技術による完璧にフラットな周波数特性とリニアな位相を実現し、コンパクトサイズのスタジオリファレンスモニターとして人気を誇っています。
今回登場するiLoud Precisionは、IK Multimedia社が満を持して投入するフルサイズのスタジオモニター市場に対する回答ともいえる製品です。25年以上にわたる高度なデジタル信号処理技術により、リニアな位相特性、時間領域(タイム・ドメイン)特性、フラットで色付けのない周波数特性を実現します。
iLoud Precisionシリーズとして、お使いいただく環境により、3つのラインナップが用意されています。
iLoud Precision 5
※5インチウーファー + 1.5インチツイーターの2ウェイモデル、135W RMS
iLoud Precision 6
※6.5インチウーファー + 1.5インチツイーターの2ウェイモデル、150W RMS
iLoud Precision MTM
※5インチウーファー×2基 + 1.5インチツイーターの MTMモデル、175W RMS
新世代のリニアフェイズスタジオモニター
IK Multimedia社が誇る25年以上にわたる高度なデジタル信号処理技術により実現した、リニアな位相特性、タイムドメイン(時間領域)特性、そしてフラットで色づけのない周波数特性により、3倍以上の価格帯のハイエンドオーディオスピーカーに匹敵する仕様を実現しています。
3種類のモデルいずれも測定用の専用マイクが同梱され、単体でのARC™ キャリブレーションが可能。さらには詳細なボイシング調整を可能にするMac/Windowsアプリケーション、X-MONITORも無償提供されています。
IK Multimedia社が誇る25年以上にわたる高度なデジタル信号処理技術とイタリアならではの生産技術が融合したiLoud Precisionこそ、IK Multimedia社が満を持して投入するフルサイズのスタジオモニターです。
★開発チーフエンジニアのDavide BarbiがiLoud Precisionにて語る
○主な特長
・3倍の価格帯のスタジオ・モニターに匹敵するオーディオ性能
・36 Hz から 30 kHz の広い周波数帯域に対応するクラス最高の周波数特性
・45 Hz から 30 kHz の範囲で ± 1 dB の超フラットな特性
・高度な信号処理により、リニアな位相特性の透明感のあるサウンドを実現
・スピーカーの理想的な性能を実現する、正確なタイムアライメント
・同梱の測定用マイクを使用して行う ARC™ キャリブレーション機能を内蔵
・20種類以上の代表的なモニタースピーカーのエミュレーションと詳細なボイシングコントロール機能を備えた、Mac / PC 用 X-MONITOR ソフトウェアが付属
・出荷時の調整によりユニット間の差異は ± 0.5 dB 以内
・設計、開発、製造から出荷前のキャリブレーションまで、すべてが“Made in Italy”
・クラス最高の周波数特性
-4dBの範囲なら3 Hzから、± 1dBの範囲でも45Hzから30kHzまでフラットに伸びた周波数特性を実現。
可聴帯域全体を通して、正確で色づけのない再生を行います。
・真にリニアな位相周波数特性
96kHzで動作する内蔵DSP、デジタルクロスオーバー、カスタム設計のクラスDアンプを搭載することにより、150Hz以上の帯域でリニアな位相特性を実現。正確な音像、鮮明なトランジェント、驚くべきディテールを再現します。
・理想的なタイムアライメント
多くのスタジオモニターで見過ごされている「時間領域特性」を重視しました。
例えば2ウェイ以上のシステムでステップ応答を確認すると、ツイーターからの信号が早く到達して信号のピークが2つに分かれ、タイムアライメントがずれることで逆相になってしまうことがよくあります。iLoud Precision では、注意深く設計されたクロスオーバーとウーファー/ツイーター間のタイムアライメントにより、理論上の理想ステップ応答に近い、三角形型の特性を示します。その結果として、無意識に脳内で時間のずれを補正する必要がなくなることで、長時間モニターした場合の耳の疲れが大幅に軽減されます。
・ARC™キャリブレーション機能を内蔵
IK MultimediaのARC™ System 技術によるキャリブレーション機能が内蔵されています。同梱の MEMS 測定マイクを本体のARC MIC INに接続し、リスニングポジションに設置したら、あとは CAL / PRESET ボタンを長押しするだけで測定と補正を自動的に行います。ミキシングルームからリビングルームまで、あらゆる環境でも最適な状態に調整されます。
iLoud Precisionシリーズには、ARCキャリブレーションの視覚的確認、調整だけでなく、iLoud Precision 背面パネルに実装されたボタンより詳細なボイシングの調整が可能なMac/Windowsアプリケーション、X-MONITOR が用意されています。X-MONITORの利用に特別なインターフェースは必要なく、iLoud Precision背面のUSBポートを Mac/Windowsに接続するだけで、すぐにお使いいただけます。
・超低域を正確に再現
ARC™キャリブレーションを実行することで、30 Hz まで拡張された低音がブーミーになることなく正確に再生されるので、ディープなキック、ベースを含んだミックスも、単体で行うことができます。また内蔵のハイパスフィルターを使用(背面スイッチで簡単に設定可能)することで、サブウーファーを組み合わせたシステムの構築も容易です。
・音が一点から聴こえるMTMデザイン
最上位機種として用意されたiLoud Precision MTM は、ハイファイオーディオの世界で「仮想同軸」と呼ばれる MTM(ミッドウーファー、ツイーター、ミッドウーファー)配置により、音がツイーターの一点から聴こえ、より精度の高い音像を実現します。その結果、スピーカーキャビネットの存在が消えて音楽がそのままの形で聴こえる、自然で生命力に満ちたサウンドを得られます。
・イマーシブセットアップにも対応
Dolby Atmos® などのイマーシブオーディオのセットアップのために別途サブウーファーをお使いの場合でも、本体背面で設定可能なFull / 35 / 50 / 65 / 80 Hzのハイパスフィルターが用意されているので、別途クロスオーバーを購入する必要はありません。
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記事内に掲載されている価格は 2022年10月24日 時点での価格となります。
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