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スウェーデンのオーディオ・ブランドLindell Audioが、パルテックスタイルのイコライザー「LINTEC」を発売しました。
LINTECは最も有名なスタジオEQの1つであるPultecスタイルのイコライザーです。クラシックなPultecスタイルのワークフローを通じて行われる実践的なトラックメイクではボーカルや弦楽器に空間にエアー感をもたらし、キックドラムとベースの低音を強化し、バス全体に暖かさと重量感を加えます。
ソリッドステート設計によりノイズレスで高速なレスポンスを実現しているので、プラグインでは代用不可能なトラックメイキングを低価格で実現します。
Tonflake Customではキャノンコネクターの増設、内部アンプ部品の物理的安定固定、入出力の音色に関わる経路を改造。また、ディスクリートアンプでドライブする電源を全面的にグレードアップ。これによりノーマルでも自然な利き方であったイコライザーがよりリッチで使いやすい音になりました。バイパスはリレーによって完全にLINTECをスルーしますのでバイパスのオンオフにて本機の性能を存分に楽しむことができます。
クラシックなPultecスタイルのプログラムEQ
LINTECに関してはソリッドステート設計にすることで真空管では得られない無数の利点がありました。滑らかでクリーミーでパンチの効いたキャラクターをより高速なレスポンスで提供することができ、真空管ベースのEQに比べてノイズが少なくなります。
ステレオで使用する場合のマッチング性能も向上し、真空管のメンテナンスも必要ありません。LINTECに使用されるオペアンプはLindell AudioのVINシリーズやRetroシリーズ、500シリーズのコンプレッサーなどで充分な実績のあるOPA 1731オペアンプと同じものです。トランスはカスタム設計されており専用のものが搭載されています。
何千ものレコーディングでベースラインを太くしたりドラムをキックしたりするために使用されてきた悪名高いあのローエンドのトリックをLINTECは実現します。 希望のLF周波数を選択し(まずは100 Hz から始めてみてください)、好みに応じてブースト(LF Boost)とカット(LF Attenuate)の両方のコントロールを同時に上げます。
オリジナルのPultec EQのドキュメントには「低周波数でブーストとカットを同時に使用しないでください」と言及されていました。この元々想定されていない使い方は好奇心旺盛なエンジニアがやり始めたことなのです。このブーストとカットの操作を同時に行うことで選択した周波数よりも低いローエンドがブーストされ、選択された周波数よりわずかに高い周波数がカットされます。この仕様により中音域が濁る心配がなく満足のいくボディ感が得られるのです。
記事内に掲載されている価格は 2024年4月2日 時点での価格となります。
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