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今年1月のNAMM 2020直前に発表され、話題を呼んだNord Wave2がついに7月17日発売となります!
前機種Nord Waveは、2007年にNord Leadを次世代のレベルに推し進めた製品としてリリースされました。様々なサンプルをオシレーターとして使用でき、幅広いサウンド・バリエーションを獲得し、コンパクトながら高品位なサウンドと直感的な操作を実現したバーチャル・アナログ・シンセサイザーとして人気を博しました。
今回満を持して発売したNord Wave2は、バーチャルアナログ音源、サンプル(ユーザーによるインポートも可能)、FM音源(最大4オペレーター)、ウェーブテーブルといった、4種類の音源を持ち、それぞれの⾳源の特性を⽣かした⾳作りができる61鍵盤のシンセサイザーです。
4種類の音源で大抵の音色はカバーできるでしょう。また後述するレイヤー機能などを駆使することで、バンド演奏時にも他のパートに埋もれない存在感のある音色を作ることが可能です。
鍵盤には61鍵ウォーターフォール鍵盤を搭載し、種々のシンセ⾳⾊、ストリングス⾳⾊、さらにはピアノまでも1台で演奏することができます。さらにスプリット機能を駆使すれことで複数の音色も演奏可能。ライブでは強い味方になることでしょう!
4つの⾳源を駆使した、⾃由度の⾼いシンセサイズ能⼒を実現!
Nord Wave 2はバーチャルアナログ、ウェーブテーブル、FM、そしてサンプルの4つの⾳源を搭載しており、それぞれの⾳源の特性を⽣かした⾳作りができます。
バーチャルアナログ⾳源では、シンプルな基本波形に加え、別波形との中間波形や、複数オシレーターのミックス、デチューン、シンクなど、豊富なバリエーションが⽤意されており、アナログシンセの特徴的なサウンドを作ることができます。
ウェーブテーブル⾳源では、サンプルの元波形の読み出し順序を変え新たな倍⾳を⽣み出し、独特な⾳像を構成できます。
FM⾳源では2〜4オペレーターを組み合わせ整数次・⾮整数次倍⾳を⽣み出すことができ、FMらしい⾦属的な響きや、スムーズに⾳⾊が変化するサウンドを作ることができます。
また1GBのメモリに、Nord Sample Library 3.0 の豊富なライブラリを⾃由に読み込むことができ、リッチなストリングスやマリンバ、ビブラフォンといったClaviaこだわりのライブラリや、正式なライセンス契約のもと、制作されたメロトロン、チェンバリンのライブラリなど、必要とするライブラリをピックアップして本体に転送することができます。
またNord Sample íitor 3.0を使えば、⾃分で録⾳した⾳素材や、オーディオファイルから⾃分だけのライブラリを作ることができます。
Nord Wave 2はこれら4つの⾳源を⾃由に選び、最⼤4パートまでレイヤー、スプリットして⾳作りをすることができ、2つパートに近い⾳⾊をオクターブで重ね、ディケイの早い⾳を3パート⽬にアサインし、アタック感を強調したファットなベースや、テクスチャの違うパッドを4パート重ねた、壮⼤な拡がりのあるパッド⾳⾊まで様々なキャラクターのプログラムを作ることができます。
⾳作りしやすいユーザーインターフェース設計!
タイプの違う⾳源を4つ搭載していますは、⾳⾊エディットはシンプルなことも特徴です。
オシレーターの豊富なバリエーションは、カテゴリノブとウェーブフォームノブで選択するだけ。リスト表⽰も可能です。加えて OSC コントロールノブでデチューンやシンクの度合いを設定するだけでオシレーターの設定は完了です。
フィルターセクション、アンプエンベロープセクション、LFO やアルペジエーター、ボイスモードでは必要最⼩限のパラメーターが厳選されノブにアサインされており、迷うことなく⾳⾊エディットを⾏なえます。
例えば、シンセサイザーの⾳作りではレイヤーを多⽤しますが、パネルの真ん中に位置するレイヤーセクションには Lí を装備したフェーダーが 4 パート分⽤意されており、各パートの⾳量をひと⽬で確認できます。パートの ON/Oÿ、ミュートもパートのボタンで設定できます。また、複数パートをグループにして⼀括で⾳⾊エディットを⾏うグループモードも⽤意されており、一つのまとまりとしてフィルター、エンベロープ、アルペジエーター、LFO、エフェクトを⼀度にエディットできるなど、レイヤー⾳⾊のエディットを効率的に⾏えるよう設計されています。
ライブに持ち運んで、スプリット演奏も可能!
Nord Wave 2 は 8.75kgとコンパクトな設計で持ち運び可能な重量です。さらに複数の⾳⾊を最⼤3つの⾳域に分けて演奏するスプリット演奏も可能です。スプリットポイントの前後でクロスフェードをかけることもでき、スプリットポイントでの⾳⾊をスムーズに切り替えられます。また鍵盤はアフタータッチに対応しており、アフタータッチで任意のタイミングでビブラートをかたり、モーフ機能を使って種々のパラメーターの変化をアフタータッチにアサインできます。
別売の専⽤ソフトケースの発売も今秋予定しており、リハにライブにこの1台を持ち運んでお使い頂けます。
記事内に掲載されている価格は 2020年7月16日 時点での価格となります。
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