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Rock oN渋谷店舗内にオープンしたSYNTH HEAVENから、今回は私ジャングル林が一押しモジュールをご紹介します。その名もEOWAVE EO-105 ZONE B.F.!とっても個性的なデュアルLFOモジュールであります。
EOWAVEといえば、カラフルなLEDがおしゃれなリボンコントローラー「Ribbon」やKarrenもライブで使用しているアナログモノシンセ「DOMINO」、そしてTALKING SYNTHで有名なフランスのハンドメイドブランドです。
近年ではモジュラーシンセも多く発表しており、中でもシンセユニットであるTITAN CAPSULEはその音質から高い評価を得ています。
今回ご紹介するZONE B.F.はそのTITAN CAPSULEに搭載されているLFOモジュールです。
三角波 , 上昇ノコギリ波 , 下降ノコギリ波, 矩形波, ランダム, デジタルノイズ, ランダム矩形波 (可変パルスレングス) , ランダム三角波 (可変アンプリチュード&レングス)という8種類の波形を出力するLFOを2機搭載。
幅広いフリケンシー設定が可能で、LFOでは珍しくオシレーターシンクを搭載しており、動画にある通り多彩な波形を出力することができます。
この多彩な波形をDave Smith Instrumentsのフィルターモジュール「DSM01 Curtis Filter」のCVインプットに入力し、カットオフを動かしてみましょう。このDSM01は-24dB/octの状態であればレゾナンス値が50%の段階から自己発振を始める”エグい”フィルターです。このZONE B.F.との相性は抜群。
自己発振によるとても綺麗なサイン波をランダム波形で動かせば、昔のスパイ映画の悪の組織の秘密基地的な場所で聴かれるようなピロピロコンピューターサウンドが2モジュールで出来上がり。
もちろん好みに合わせて揺れを持ったクロックソースとして、そしてVCAにモジュレートすれば馴染みの深いトレモロの揺れが自在に変化する飛び道具、はたまたVCOに対してS/H風のフリケンシーモジュレーションをかける事もできます!
広いフリケンシーレンジを持っていることでLFOながらも200Hzの可聴帯域信号を出力することができ、極端に言えばそのままスピーカーに繋げば音が出るモジュールとなっており、周波数選択をノイズに設定してしまえばノイズジェネレーターとしての使用も可能。
この点がジャングル林にとってイチオシ要素で、コンパクト・安価といった面で便利モジュールとして1本ラッキングしておくのも良いのではないかと思います!
今回動画の終盤で実践したのはZONE B.F.の特徴をフルに活用したクロスシンクモジュレーション。下段のLFO2を元にLFO1からの信号でオシレーターシンクさせ、さらにそのシンクした信号をLFO1に戻すセッティングとなっており、よりシビアながら複雑な信号を生み出すことにチャレンジしています。
オシレーターシンク自体、効果が現れるレンジが限られているということもあり、今回のようなセッティングはかなりシンクを掴むのが難しい面はありますがオリジナリティ溢れるサウンドを生成することができるのです・・・!
シンプルなモジュールなだけに使い方は自分次第でいくらでも開発できるでしょう。ぜひ店頭でお試しください!!
By ジャングル林
記事内に掲載されている価格は 2015年6月26日 時点での価格となります。
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