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Rupert Neve Designが、シンプルな構成の16チャンネル・サミング・ミキサー5057 Orbitを発売しました。
伝説のエンジニア、故ルパート・ニーヴ氏が自身最後のブランドとして設立したRupert Neve Designsは、2005年の創業以来、独自の設計哲学にこだわったスタジオ機器を世に送り続けています。それは単なるビンテージ機器の復刻ではなく、現代の音楽制作ワークフローにマッチした機器であることにこだわっています。
60年に渡るコンソールデザインの経験に基づく5057 Orbitは、Rupert NeveのクラスA・アナログサミングならではの伝説的なトーン、パワー、そしてオープンなサウンドをミックスにもたらします。
広く知られるルパート・ニーヴ氏のカスタムオーディオトランスと可変式 Silk Red / Blue 回路を備える Orbitは、リコールをはじめとするDAWの利便性を生かしながら、味気の足りないインザボックスのミックスを、新たなトーン、深み、明瞭さの極みへと導きます。
16チャンネル・サミング・ミキサー
5057 OrbitはクラスAアナログ回路によるシグナルパス、RND社の誇るカスタムトランスを装備した出力、そして高精度を誇るステップ式アッテネーターをミックス出力レベルコントロールに装備した16チャンネルのサミングミキサーです。トランスを経由しないリンク用の端子を装備し、複数台の5057 Orbitでチャンネルを拡張することもできます。
●豊かなドライブのために
ミックスバスと出力トランスを飽和するまでプッシュすることで、ノンリニアで音楽的な倍音が発生し、録音された素材がまとめられ活き活きとしたサウンドになります。クリーンすぎるインザボックスでの作業を少しだけ改善するレベルの外部サミングを使ったソリューションとは異なり、Rupert Neve コンソールだけがもたらすことのできる、並外れた豊かさ、美しい倍音、そして深みをこの5057 Orbitは提供します。
高い評価を得ている Shelford Channelのために開発された、素晴らしいカスタム出力トランスを搭載することにより、メイン出力と-6 dB 出力も備えています。
この-6dBの出力を使うことで、チェーン内で5057 Orbitの後に接続されたデバイスをクリップさせることなく5057 Orbit をフルドライブさせ、トランスが生み出す倍音をより多く得られます。このユニークなトランスのドライブ感こそが長きに渡る Rupert Neveサウンドの魅力であり、数え切れないほどのヒットレコードのサウンドを支えてきたものです。
●要求に応えるクラシックなサウンド
ミックスの数だけ、それぞれに適した処理が求められます。5057 Orbit では出力の選択だけでなく、Silk Red/Silk Blueの各モードを備えた連続可変式のTextureコントロールを活用することで、倍音の密度やトーンを完全にコントロールできます。もちろん、ミックスを色付けのない、無垢な状態に保つことも可能です。Silk Redモードは高域と中高域のトランスサチュレーションを強調し、ニーヴ 氏がかつて手掛けたビンテージ機器に通じる、活気あふれるミッドレンジのおいしさを引き出します。
一方のSilk Blueモードは、低域と中低域のサチュレーションを強調し、あらゆるソースに厚みや重みを加えます。EQとは異なり、これらSilkとTextureコントロールは出力トランスを飽和させ、設定に応じて非常に音楽的な倍音をソースへ付加します。
ミックスバスをハードにドライブし、Silkのフレーバーを選び、Textureノブを回して豊かで飽和したビンテージの心地よいヴァイブを得る。あるいはSilkを切って、クリアでオープンなサウンドの美しさを感じる。すべては使うエンジニア次第です。
●理想的なサミングシステムの構築
5057 Orbitは単体でも極めて有効なツールですが、さらにバスリンクを介して複数のユニットを組み合わせることで、より多くのチャンネル数を確保することが可能です。またフレキシブルなサミングとルーティングのために5059 Satelliteを、そしてミキシングおよびモニタリング機能のために5060 Centerpieceを加えることにより、理想的なサミングシステムへの拡張も実現します。つまりこれらのユニットを使えば、従来の大規模なスタジオセットアップにも匹敵する、ワールドクラスのアナログモジュラーコンソールシステムの中核となることを意味しています。
●チャンネルセパレーションと精度
厳密に設定されたチャンネルレベルと、高品質のステップ式のスイッチを介した正確なミックスバスアッテネーションによって、5057 Orbitのピュアな信号経路におけるクロストークは極めて低く、チャンネルは±0.1 dB以内でマッチングされています。その結果、ミックスに幅の広い正確なステレオイメージ、見事な奥行き、そしてダイレクトな信号経路がもたらされ、ミックス中に細部までを聴き取ることができます。
●DAWベースの利便性と妥協なきサウンド
現代のミキシングエンジニアは、頻繁にリコールを求められることがあります。5057 Orbitの突き詰められたシンプルさと固定レベルの精度は、それぞれのミックスに於いて迅速で再現性の高いDAWベースのリコールを提供すると同時に、ニーヴ氏によるクラスAトランスカップルドミックスバスが提供する豊かで比類なきサウンドクオリティーが付加されます。
主な特長
・16チャンネル、±21V、クラスA回路によるミックスバスで広大なヘッドルームを実現
・要求されるクラシックトーンの実現ために、正確な調整が可能なSilk Red/Blue モードとTexture コントロールを搭載
・デュアルタップ仕様の出力トランスにより、後に接続したデバイスをクリップさせないまま豊かな倍音特性をクリエイト
・ボーカル、キック、スネア、ベースといったモノラルソースを正確にセンターに配置する、モノラルスイッチ
・チャンネルあたり±0.1 dB以内の優れたリニアリティと精度
・極めて低く抑えられたクロストークにより、オープンなステレオイメージと音の深みを実現
・バスリンク(TRS接続)を使い、他の5057 Orbitと組み合わせてチャンネルを増設可能
・DAWベースのワークフローによる利便性を活用しながら、Rupert Neve Designs社ならではの豊かで比類なきサウンドクオリティーを実現
・DB25入力とXLR出力を備えた、堅牢でコンパクトな1Uラックマウントデザイン
・Rupert Neve Designs社の他のサミングミキサー製品と組み合わせ、ワールドクラスのモジュラーミックスシステムを構築可能
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記事内に掲載されている価格は 2021年5月27日 時点での価格となります。
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