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NAMM 2021直前に発表され話題を呼んだSEQUENTIAL Prophet-5/Prophet-10(Rev 4)のデスクトップモジュール版の予約開始しました!
昨年Prophet-5がRev4として復活し、過去3つのリビジョンのサウンドをすべて再生することが可能なことでも大きな話題を呼びましたが、その音源部を抜き出したモジュール版の登場です!コンパクトになったので、自宅やスタジオスペースの限られた方には嬉しいですね。
気になる発売は2021年3月初旬〜中旬予定で、現在予約受付中です!
Prophet-5の音源部を抜き出し、コンパクトになったDesktop Module登場!
1978年に発表された伝説の名機 Prophet-5 Rev(Revision1 = 初期型)は、その後の数年間を経て Rev2(2期型)、Rev3(3期型)と改良が加えられ、2020年10月に遂に Rev4(4期型)へと進化。これにより Dave Smith が「すべての Prophet-5 の中で最高の Prophet-5 」と宣言する最新機が完成しました。Rev4は過去の3つのリビジョンのサウンドをすべて再生することができます。
音質の要となるフィルターにRev1/Rev2ではE-muのエンジニアであるDave Rossumが設計したSSM2040チップが採用されていましたが、Rev4 にはその現代版であるSSI-2140とRev3に使われていたCurtis CEM3320 チップを使った2タイプのフィルターを搭載。フィルターセクションに新たに増設された[REV]スイッチでその切り替えが可能です。
この仕様によりピュアなアナログ・クラシック・サウンドを40年後の今日に見事に蘇らすことに成功しました。その正統派で無骨とも言えるパワフルな音質と現代のテクノロジーによる高い信頼性により芸術的な領域へ Prophet-5を昇華させることになったのです。
●ヴィンテージサウンド、ヴィンテージノブ
Prophet-5 の再生産のためのプロジェクトはオリジナルに使われていた純正の部品を探すことからスタートしました。同時に私たちは当時の Prophet-5 のサウンドがなぜ、暖かく、有機的で、存在感があるのかを徹底的に調査、研究しました。このような魅力のあるサウンドが作られる要因は、ボイスごとのオシレーター、フィルター、エンベロープ、アンプの周波数や応答時間といった特性の微妙な差や変動であることがわかりました。
新しいProphet-5 のサウンドに同様の魅力的なマジックを与えるために、本機には[VINTAGE]ノブを搭載しました。このノブによりボイスを構成する各セクションにリビジョンにより異なるランダムな変化を与えることができます!Prophet-5 Rev4のように非常に安定した “4” から、Prophet-5 Rev1 の全ての Prophet-5 の中で最もレアで気難しい “1” まで、自由自在に設定することができます。
●ポリ・モジュレーション、強化されたユニゾンとグライド
オシレーターやフィルターの素晴らしい音色に加え、Prophet-5 のユニークなサウンドの多くはポリ・モジュレーションの賜物であり、それは Prophet-5 Rev4 でも忠実に継承されています。モジュレーション・ソースはオリジナルに忠実に Filter EnvelopeとOscillator B の2つで、デスティネーションは Oscillator A の周波数、 Oscillator Aのパルス幅、ローパスフィルターのカットオフ周波数の3つ。そのシンプルなルーティングに反してサウンドは想像以上に大きく変化します。
もう一つの嬉しい機能はユニゾン・モードです。ボイス数(1~5ボイス)とディチューンの量を設定することが可能になり、これを利用して極太のベースサウンドを作ることができます。またコード・メモリー機能も搭載されました。Rev4になりGlide はユニゾンがオンとオフの両方で動作するように改良されています。
●ベロシティとアフタータッチ
新しい Prophet-5 は可能な限り正確で安定した動作が保証され、信頼性が高く、オリジナルに忠実なものにすることが私たちの使命でしたが、楽器としての表現力を高めるために、ベロシティとアフタータッチという現代的な機能を追加することに抵抗はありませんでした。これらの機能によりフィルターのカットオフ周波数、LFOモジュレーションの深さ、音量などのコントロールを指先で行うことができ、オリジナルにはなかったパフォーマンスを可能にしました。
●シンプルでスムーズな操作性
Prophet-5 のシンプルでスムーズなオペレーションは Rev4 でも健在です。フロントパネルにはセクションごとにノブやスイッチがロジカルに配置され音作りに必要なパラメーターに直感的にアクセスしリアルタイムでコントロールすることができます。プリセットボタンをオフにするとライブパネルモードに移行し、現在のノブやスイッチの設定そのままの音色に切り替わります。
200種類のファクトリープログラムと200種類の書き換え可能なユーザープログラム領域があり、その中には1978年に John Bowen が制作したオリジナルの40プログラムのサウンドセットが含まれています。
●堅牢なスチールとブラック・ウォールナットによる美しいデザインの筐体
アナログらしいパンチの効いたパワフルなサウンドを生み出す電子基板を堅牢なスチールと家具職人が丹念にオイル仕上げしたブラック・ウォールナット単板によるスタイリッシュなデザインの筐体に収納。その美しい仕上げによりハイエンドの楽器を手にする喜びを実感することができます。リアパネルには USB、MIDI、CV/Gate などの入出力端子を備えており外部機材とのインターフェースにも優れています。
★参考:Prophet-5の音源より
Prophet-5の10ボイス・バージョンもモジュールで登場!
1978年、すでに完成していた Prophet-5 Rev1と並行して10ボイスを搭載した Prophet-10 の開発も行われていました。プロトタイプに費やした多くの時間にも関わらず、当時のハードウェアでは筐体内部の熱処置とVCOの温度補償の精度の問題で20基にも及ぶアナログ・オシレーターのチューニングを常に安定させることは困難でした。
そのためProphet-10の生産を断念する結果になったのですが、その幻のProphet-10が現代のテクノロジーで遂に完成しました。Prophet-5 の10ボイス・バージョン、Prophet-10はこれまでの5ボイスという制限の中で断念していたテクニカルな演奏を可能にし、プレイヤビリティを大きく向上させます。プロのための Prophet-5、それがProphet-10です。
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記事内に掲載されている価格は 2021年1月25日 時点での価格となります。
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