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Prism Soundとは
妥協のないサウンドクオリティー基準をもつ数少ないブランド
イギリスに本拠地を置くPrism Soundは、Graham BoswellとIan Dennisの二人により1987年に設立されたメーカーです。彼らはRupert Neveで当時としては画期的であったDSPを用いたミキシングコンソールの開発に携わっていました。
測定器やブロードキャスト用のシステム開発をベースとしながら、その信頼性、求められる音質への高い要求、技術を惜しげなくプロ・オーディオの分野にも投入したプロダクトは、プロたち圧倒的支持を受けています。
最高の音質を追求し、革新的なテクノロジーを基に進化を続けるPrism Sound。妥協のないサウンドクオリティー基準をもつ数少ないブランド。
それがPrism Soundです。
ここ数年はApolloやMTRX、Apogeeと数多くの魅力的なオーディオインターフェースがリリースされていますが、未だPrism Soundの人気は衰えるどころか、Rock oNでもクリエイターやエンジニアを中心に確実な販売実績を上げています。
他社と比べるとシンプルなオーディオインターフェースですが、何故未だ売れ続けるのか・・・?
今回はそんなPrism Soundの魅力を取り上げていきたいと思います!
音質の特徴
Prism Soundは元々測定器メーカーですから、信号入力に対するレスポンス、正確性は他社と比べても群を抜いています。昨今のワイドレンジでスピード感のあるサウンドではないのですが、ローエンド~ミッド~ハイがしっかり出力されており、非常にモニターしやすいことが特徴的です。
昨今のインターフェースはスペックシート上は優れていても、実際鳴らすとハイとミッドだけ先に飛んできて、ローエンドが見えにくい、ということがあります(クリアで解像度が高く聴こえます)。
ミックスしてもバランスが取れず、ヘッドフォンで何回も確認しながらバウンスし直す・・・みたいな経験はありませんか?Prism Soundの魅力はまさにここにあって、各周波数滞のバランスが良く、音のスピード感が非常に分かりやすいのです。
ミキシングでは音の時間軸におけるスピードのモニターがクリアにできることが非常に重要な要素です。
これが見えないとコンプレッサーのリリースタイムによるキックのディケイ&ピッチによる時間軸に対する影響が分かりづらかったり、ベースとの絡み、濁りの判断がつかない。といったようなことが起こります。また、本来レンジが埋まるはずのアコギのストロークが、楽器が混ざるとペチペチ音がするだけ・・・というのも低域と高域のスピード感がしっかりモニター出来ていないと起こり得る現象です。
Rec時もここが判断できる、できないで仕上がりが大きく変わります。
特に最近、Lyraシリーズはクリエイターやトラックメーカーの間でユーザー数が増えています。モニタリングがしっかりしていれば、感覚のままAbleton Liveでガンガンプラグインをかけていっても破綻する前に気づくことができますし、ミックス、マスタリングでもそのスピード感を意識した音作りが必ず良い結果と結びついてきます。
入力も同様、レンジ感、スピード感を保ったまま収録されるので、テイクの判断がしやすく、ひいては楽曲クオリティの向上繋がります。Lyra/Titan/Atlasマイクプリアンプが優秀で、はローノイズで単体機並みのクオリティ。一台あればどんなジャンルにも対応できる相性の良さがPrismらしいところです。さらなる色付けが必要な場合はNeve/api/sslのようなサウンド感を持つプリアンプを持っておけば、サウンドの彩りも増えていくはずです。
モデル紹介
Prismは入出力に応じてモデルが変わります。音質は若干ことなりますが、どれも遜色ないレベルです。各機種の差が知りたい方はスタッフまでお問合せください!
Lyra1 / Lyra 2
1入力、2入力でも問題無い方はこちら!シンプルで使いやすいインターフェースです。クリエイターからの支持が高いモデルで、ベストセラーです!思い立ったらすぐレコーディング、という時はシンプルな機材であるほうがトラブルも少なく、確実に使用できる点もポイントです。
Titan
基本的にはLyraの入出力が増えたバージョンです。より繋ぐものが多い方はコチラ!
Atlas
8chマイク入力が欲しい方はコチラ!
ADA-8
未だに根強い支持を持つインターフェースです。MTRXと比べ、あえてこちらをご購入されるエンジニアさんもいらっしゃいます。
こちらは別格ですね。予算に余裕があれば、是非ご導入ください!
製品一覧はこちらADA-128-16×16-PTHDX-Dante
Dream ADA-128は、Prism Soundの最高クラスの製品ラインにのみ冠される「Dream」の称号を受け継いだ最新のAD/DAコンバーターです。Dreamシリーズが培ってきた「一切の妥協許さない」という設計思想を継承しつつ、2U筐体にアナログ・デジタル入出力を最大128chまで拡張出来、多種多様なシステムに対応します。
Callia
入力の無いDACなのですが、実はこれがかなり優秀!!DACに特化することで音質もより磨き上げられています。ADDAチップも他モデルと異なるモデルが使われています。これをDAとして用いて既存インターフェース+1で使うのもアリです!
例えば、UA Apolloシリーズはデジタル出力とアナログのモニターアウトが簡単にミラーリング(同時出力)できるので、アナログ出力にはHAYAKUMO FORMA等を用いてVU用にして、CalliaはDACとしてSPDIFで接続。
これでUAD Consoleのレイテンシーフリーの機能を用いながらPrismサウンドを堪能するなんていう柔軟な使い方も可能です。ぜひお試しください。
記事内に掲載されている価格は 2023年9月8日 時点での価格となります。
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