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KORGから4ボイス・ポリフォニック・アナログ・シンセサイザー minilogue(ミニローグ)が登場します!
国内メーカーとしては早いうちからアナログシンセブームに乗っていたKORGでしたが、これまではガジェット系のシンセのみのリリースでした。minilogueはフルサイズ37鍵盤を搭載した本格的アナログシンセとして、NAMM 2016会場でも話題となるでしょう。
KORGがminilogueに新たに開発したアナログ回路は基本的な減算方式のアナログシンセシスはボイスモードを切り換えることで柔軟な音作りや演奏に応えることができます。
8つのボイス・モード
– POLY … 4ボイスのポリ・シンセとして動作。
– DUO … ユニゾン2ボイスのポリ・シンセとして動作。
– UNISON … すべてユニゾンのモノ・シンセとして動作。
– MONO … サブ・オシレーター付きモノ・シンセとして動作。
– CHORD … コードを発音。 – DELAY … ボイス2〜4はボイス1から順に遅延して発音。
– ARP … 最大4音のアルペジエーターが動作。 – SIDE CHAIN … 発音時、直前のボイスの音量を下げる。
そして自ら作ったサウンドは200までメモリーが可能。プログラムとしていつでもリコールが可能です。(工場出荷時は100のプリセットが入っています!)
各ボイスモードの詳細やプリセット名のほか様々なステイタスの確認には有機ELディスプレイが使われます。ここを見ながらデータノブを回してパラメーターを変えていきます。まるでデジタルシンセのような使い心地で本物のアナログサウンドが楽しめるという、KORGらしいシンセサイザーですね。
この他オートメーション可能な搭載された16ステップのポリフォニックシーケンサーのフレーズも搭載しているのも大きなポイントでしょう。
続いて、シンセフリークがニヤリとする仕掛けもKORGは忘れていません。有機ELディスプレイはオシロスコープにもなります。リアルタイムで演奏中の音の波形を視覚的に捉えることができるのです!オシロスコープは音作りの目安としてイメージが掴みやすくなるほか、初心者のエデュケーションに使えたり、演奏時に気持が高ぶったり所有欲を満たすという大切なファクターにもなるでしょう。
所有欲を満たすといえば、鋭角なイメージのアルミ筐体の背面にはまさかの木製パネルがあしらわれています。真のオシャレは見えないところにするという、まさにのオトナな意匠ですね。
プログラマブルであることやオシロスコープも兼ねたディスプレイとデータノブによるステイタス管理など。KORG minilogueは本来の「シンセサイズ」から遠ざかってしまったソフトシンセ世代、デジタルシンセ世代の若いユーザーにも本物のアナログシンセの音作りを伝える事ができる「妥協なしの本格派なのに簡単」という他には無い魅力を備えたアナログシンセだと言えるでしょう。NAMM 2016会場で実物に触れられることが楽しみでなりません!
※2016年1月下旬発売、価格は¥55,000前後というハイコストパフォーマンスさです。
minilogue 特徴
■ 新開発した 4 ボイスのアナログ・シンセサイザー回路。
■ フル・プログラマブル仕様で、200 のプログラムをメモリー可能。
■ 4 ボイスを柔軟に組み換えられるボイス・モード。
■ オートメーション可能な 16 ステップ・ポリフォニック・シーケンサー。
■ 波形を視覚的に表示するオシロスコープ機能。
■ アルミとウッドによるタフでスタイリッシュなボディ。
■ volca シリーズや electribe、SQ-1 などのマシンと接続し、同期再生可能。
記事内に掲載されている価格は 2016年1月15日 時点での価格となります。
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