DOLBY ATMOS、DOLBY VISIONと新しいスタンダードを作るべく技術提案を続けるDOLBY。NAB 2017での展示は、ブースの殆どをプライベート・デモルームとして、個別にプレゼンテーションを行うというスタイル。
プレゼンテーションを聞いてきました。中でも注目は、DOLBY ATMOSのスモールパッケージとして、2.1.2というフォーマットでの試聴を行なっていたところ。FrontのLRにATMOS Enabled Speaker(天井に向けたスピーカー)とSub Wooferという簡易的なものでも十分にATMOSを実感することが出来るというプレゼンテーション。
実際に試聴してみると、たしかに真後ろ方向はないのですが、かなりのサラウンド感を得ることに成功していました。このフォーマットであれば、サラウンドバーなどでも実現可能だし、かなり現実的なところまで来たという感触を得ました。
やはり、物理的にスピーカを複数、更には天井にまで設置するということはハードルの高いことだという認識はDOLBYの中にもあるのでしょう。一般家庭環境においてもATMOSでのコンテンツ配信にどれだけの付加価値を付けることが出来るのか?「さすがDOLBY、そこまで考えているのか!」というプレゼンテーションでした。
ATMOSのVRヘッドセットも置かれ、体験ができるようになっていました。ここに関しては、技術的な部分はしっかりと話を聞けていないんですが、ATMOSをベースにどのようにバイノーラルにエンコードしているのか(?)、興味は尽きません。試聴してみた感想としては、通常のVR作品よりもサウンドの定位感がはっきりとしているという印象を受けました。
もちろん、コンテンツということも有り、かなりの作り込みが行われているということは想像に難しくありませんが、こちらも期待のテクノロジーの一つです。
Writer : Yosuke
記事内に掲載されている価格は 2017年4月28日 時点での価格となります。
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