NAB 2017の初日ビッグニュースはFairlight!!
Blackmagicによる買収劇から音沙汰がなく様々な憶測が流れていたFairlightですが、なんとDaVinciへ統合されるという形での復活!!
単純にAudio Engineとしてではなく、完全にその機能を保ったままDaVinciにBuild-inされました。一部の機能は有償版のみの使用となりますが、従来通り通常版のDaVinciは無償!!Pro版も価格が改定され$299とのこと。DaVinciはカラーグレーディングのアプリケーションから編集機を追加され、さらにAudio Editingの機能までを取り込んだAll-in-oneのソリューションに成長。編集からMA、グレーディング、フィニッシングまで一つのソフトウェアで行うことのできるシステムが誕生しています。Fairlightの統合はもちろんNEWSなのですが、この事実のほうが、業界全体に対してのインパクトが強いのではないでしょうか。
サーバー上でのコラボレーションに関しても機能追加が行われ、柔軟なプロジェクトシェアを実現しているということです。編集とMAが同じソフトウェアを使うことで、ファイルの互換性や、Export,Import時の問題などから完全に開放されることになります。これは素晴らしいことですね。
今日の時点でBeta版のダウンロードが可能ですので、無償版に搭載されたFairlightを試すことができるようになっています。
会場には、複数台のFairlight EVOが並べられていました。当初は、4パターンのEVOが登場します。大きい方から5Frame(48Fader)、3Frame(24Fader)、2Frame(12Fader)、Desktop Frame(12Fader)。写真の通り、以前発売されていたEVOそのまま。DaVinciがベータということで、実装の間に合っていない機能もありましたが、基本的にはこれまでのFairlightでできていたことは全てできるようにするとのこと。
大規模なシステムの場合には、CC-2と呼ばれるエンジンを追加することになります。このエンジンのオーディオ入出力はMADIなので、自由にAD/DA Converterを選んで利用することとなります。CC-2を追加する事で最大1000TrackのAudio Mixingが可能となり、7.1chサラウンドはもちろん、DOLBY ATMOS 7.1.2ch、そして22.2chサラウンドへも対応します。残念ながらパンナーは完成していなかったため見ることはできませんでしたが、これまでどおりのものが実装されるので安心してほしいということでした。
GUIの雰囲気は変わってはいますが、その動作・操作感はFairlightそのもの。Bus Assignなどシグナル・ルーティングの作法も、この通り従来通りです。
気になる方は、是非ダウンロードしてその生まれ変わったFairlightをおためしください!!ちなみにDaVinciはMac版もありますので、FairlightがMacで動きます。
Writer. Yosuke
記事内に掲載されている価格は 2017年4月25日 時点での価格となります。
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