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18
Aug.2023
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1176コンプレッサーとは?オリジナルから他社製まで、76系の魅力と違いを徹底紹介!

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こんにちはPD安田です。8月も後半に差し掛かってきましたが、今年も残すところあと4ヶ月になりました。

今回は私も大好きなUniversal Audio 1176を紹介していきたいと思います。

1176はなぜ人気?

この76系のコンプって、アウトボードのカテゴリ内で他社ブランド然り、プラグインでも結構出てますよね?しかも2UサイズでモノラルのFETというコンセプトもしっかり守られております。(500モジュールタイプもありますが、それでも本機同様モノラルなのが多いですね)日本でも人気ですが、こうして各社様々なラインナップが出ているということは世界的に見ても定番のコンプレッサーと言えるかもしれません。

そもそも1176が何故こんなにも世界共通として広まったのか?とても興味深いですね。

いろいろ調べたところ年代と共に改良を加え、その当時の音楽に適しつつ世に出して行った結果として、議論が交わされるようになったのかなという感じです。あまりにも私が語るには痴がましいので、ここは古い文献をチェックするといいでしょう。

(Rock oNスタッフ深海がブックマークして重宝しているUniversal Audioの古いブログを教えてくれたので、こちらを参考にします)

★リビジョン(1176の歴史に関して)

リビジョンのブログでは、改良点などが記されております。様々な改良がサウンド面でも大きな影響を与えていきました。ここら辺の良し悪しで派閥が生まれてくるのは紛れもない事実です。(ちなみに私はブラックパネルが好きです)

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全押しに関しても記述があります。
全押しについて

話によるとこの全押しモードは1176の”バグ”とは聞いておりますが、このブログでは全押しによる挙動に関して記されております。

こうして長い歴史がありつつも、モデルが維持し続けられているのは、シンプルで操作し易く、そして音に厚みを持たせる役割として、そのサウンドが共通して好まれたのが大きいでしょう。なお最初が1967,1968年ごろなので、あと5年もしたら60周年に突入です。自分が天寿を全うするまで、1176があり続けたらいいなと思っております。

さあ、あなたにとって1176とはなんでしょうか?

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今回はオリジナルの1176に加えて、他社の1176系を紹介していきたいと思います。

最近当店で新規導入したラック棚「PYTHAGORA」のオーダーラック棚もいい質感を演出しており、なんということでしょう。とても形容し難い嬉しさが込み上げてきます。

PYTHAGORAもちろん当店で購入可能な製品ですので、気になる方は是非お問い合わせください。

PYTHAGORAホームページ

1)オリジナルのUrei 1176 Revision H(非売品)

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まずはこちら、オリジナルのUreiの1176で、RevはHです。たまにUSEDで1178(ステレオタイプ)が入荷しますが、1178もRev.Hと同じ回路になります。

サウンド面はブラックパネルに比べるとシルバーのカテゴリーはやや柔らかい印象にあるかなと思っております。ちなみにUADやWavesでモデリングされておりますが、Waves CLAのブラックはRev.Dでシルバーは Rev.Bで、UADの方はRev.AとRevE、そしてAEモデルになります。しかし今でもこうしてサウンドメイキングできるので、しっかりメンテナンスを行っていれば、いつまでも長く使用できるのは凄いところです。

2)Black Lion Audio Bluey

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続いてあのクリス・ロード・アルジさんが所有する1176を再現したモデルになります。このBlueyの最もユニークなのが、Input、Outputが若干のクリック感があるところになります。しかもメモリとメモリの間に若干の遊びもあり、本人の個体を再現した結果だそうです。なので、あれ?このツマミは作りがうんたら?って思うかもしれないのですが、これが完全に仕様で、むしろこの遊びのある感じが重要なポイントになります。

あとは最近当たり前のようにMIXのつまみもあり、原音とのミックスもできるのもポイントです。ここは結構エンジニアさんで導入される際に、評価をいただいている機能になりますね。

3)Wes Audio Beta76

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先に口をすっぱくして申しますと、この製品は117V仕様です。あれ?ハムノイズが乗っているぞ?と思った方、100Vで繋いでいないでしょうか?この製品は117V仕様です。お気をつけください。いつもご迷惑をおかけしているユーザー様、毎度申し訳ございません。

本題に入りまして、VIntageとModernで切り替えが可能なBeta76で、一人二役の機材になります。なお個人的にModernのサウンドは好みで、今のモデルに近しい仕様になっております。ただ、オリジナルの方がなんとなく硬さを感じますが、Wes Audioはほんの少しの柔らかさがあるかと思います。ただ、サイドチェーンのスイッチがあり、60Hz、90Hzがあるので、実はかなりの優れものです。まさにパーカッション系にはぴったりなコンプですね。

4)Wes Audio ng76

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Beta76でもだいぶ評価の高いWes Audioから、新しくデジタルリコールを可能にしたng76が登場です。

音質はだいぶ柔らかく、強烈なかかりは案外ない感じです。しっかり叩きたい方はBeta76がおすすめではありますが、サイドチェーンには先ほどのローポジションに加えて、ハイを強調させる2KHz、5KHz、10KHzも追加されました。これはだいぶユニークな機能ですね。パーカッションとかのアタックだけをカッツリかけたい人にはオススメな機能かなと思います。

ただ本製品は前述の通り、デジタルリコールが可能なので、USBでMac/PCと繋ぎ、プラグインをインサートすれば、設定の反映含め、セッションの再起動でも再現可能です。これはすごい。ちなみにオートメーションにも対応しているので、ng76を駆使した新しい表現もアイデア次第では化けますね、是非に活用いただきたい機能です。

5)現行Universal Audio 1176LN

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さて最後にはオリジナルUniversal Audio 1176LNの登場です。まさに安心なサウンドですね。そもそもこのモデルが元にはなっているので、特別コメントはないのですが、やはり今回の機種の中では硬さがあるコンプになります。なおこの硬さはレシオの全押しをした際に、それぞれのソースを試してみるととてもわかりやすいです。もしマイクプリでのボーカルやギターアンプ、ベースアンプを自宅でもレコーディングされている方は、後段に1176LNがあるととても安心です。(あくまでも私の意見ですが)

ただ1176LNのインプットのポッドは数年使用するとガリが発生します。修理も可能なのですが、修理してもまた数年後にガリが発生します。これは製品の仕様上しょうがないらしいです。でもそれが1176LNなんです、ので是非気になる方はオリジナルを人生に一度は所有いただけるとベストです。


以上、今回紹介できなかった76系もまだまだあるのですが、結構他社の76系のコンプはオリジナルをリスペクトしつつも、独自のキャラクターを持っております。一見アウトボード系ってエンジニア向けなのかな?と思うところですが、クリエイターの方のサウンドメイキンとしても1台を持っておくとベストです。きっと世界が変わるでしょう!期間限定の展示になりますが、気になる方は是非にお問い合わせ、試聴などご相談いただければ幸いです。

それでは熱中症にご注意ください。

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記事内に掲載されている価格は 2023年8月18日 時点での価格となります。

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