AbletonのLive 10 Suiteから機能として内蔵されているMax for Live。そんなMax for Liveを利用した新しいデバイス「Probability Pack」がリリースされました。
紹介動画はこちら。動画を見てみると今まで見たことのないPush 2の動きが見ることができ、なんともMaxらしい動作です!
Probability Packの内容
「Probability Pack」には5つのMIDIモジュール(シーケンサー・アルペジエーター)と音源が内蔵されており、各シーケンサーは規則的なパターンを独自の方法で“微細“/”過激“にランダマイズし、予測不可能な結果を生み出してくれるようです。
各デバイスは以下のとおりです。
• Melodic Probability
メロディー用に制作されたモノフォニック・ステップシーケンサー。 発音、ピッチ、オクターブといった要素の変化確率をステップごとに設定します。
• Rhythmic Probability
リズム用に制作されたポリフォニック・シーケンサー。 ベロシティ、音の長さ、発音といった要素の変化確率をステップごとに設定します。
• Probability Arp
コード生成機能を内蔵したアルペジエーター。 レート、シーケンスのアルペジオの鳴り方(アルペジオスタイル)、音の長さ、オクターブといった要素の変化確率を設定します。
• Step Divider
各ステップを任意の数に細かく分けて乱雑で混沌とした効果を生み出すポリフォニック・シーケンサー。
• Dr. Chaos
脳機能を模した人工ニューラルネットワーク。複数の音符をつなぎ合わせて予測のつかないメロディーを生成します。
• 新音源
シンセのプリセット、インストゥルメント・ラック、デバイスの設定など、Probability Packのシーケンサー用に特別制作した60種類を超える音源も付属しています。
どのシーケンサーも標準仕様のモデルより、遊び心が強いですよね。特にDr. Chaosというシーケンサー、“脳機能を模した人工ニューラルネットワーク“とはどんなシーケンスを組み上げてくれるのでしょう、気になります。
LiveとPushの組み合わせでシーケンサーに打ち込みを行う場合、打ち込んだままにしてしまうとどうしてもキッチリしすぎた演奏情報になってしまい、生っぽいサウンドを作る場合はノートの長さや位置を調整しなければいけません。手っ取り早く生っぽい演奏情報を植え付ける場合、クリップにグルーブプリセットを挿入してやるのが手軽な方法でしたが、今回の「Probability Pack」を応用すればきっちりしたシーケンスにうまくグルーブをつけてやることが出来るかもしれませんね。
今後もLiveとMaxを応用したデバイスに期待したいものです。
Ableton
https://www.ableton.com/en/blog/probability-pack-sonic-faction-new-live-10-suite/
Writer.Matsumoto
記事内に掲載されている価格は 2018年10月10日 時点での価格となります。
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