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NEEEEEEEEEVE!!!!!!!
という訳でこんにちは!Rock oNの店頭スタッフの天野です。
さて本日は、AMS NEVEから新たに発売されたオーディオインターフェース 88Mの実力を検証していきたいと思います。
Foocurite,SSL,Audient …コンソールメーカーがオーディオインターフェースを製品として発売することはこれまでもありましたが、この88Mは中でもかなり高価です。
このアナログ2in2out構成のどこに約20万円分の価値が詰め込まれているのでしょうか?
88RS マイクプリアンプによるNEVEサウンド
●マイクプリアンプの重要性
そう!録音向けのオーディオインターフェースには、何よりも重要なマイクプリアンプがNEVEプリアンプなのです!
オーディオインターフェース付属のマイクプリアンプでもクリアで十分…なのですが、歌を録音される方などは、もっと「主役感」というか、「あと一歩の押し出し感」を求めて「単体のマイクプリアンプ」をお求めになる方も多いです。
そんな時に候補の筆頭にあがるのが、NEVE系のマイクプリアンプです。この88Mに搭載しているマイクプリアンプは88RSという機種から来ているので、人気No,1の1073と比べると少しクリアで現代的な傾向ですが、それでもMarinairトランスにより、アナログ感のあるNEVEサウンドが得られる事には変わりありません。
*ちなみにAMS NEVE 88RLBマイクプリアンプは ¥111,100-(税込) @1本です。(88RLBを2本買うより88M買ったほうが安い…)
●録音して検証!
そんなNEVEマイクプリの実力を試すべく、録音してみました!
今回、88Mに組み合わせるマイクとして、Leewitt LCT 540 Sをチョイスしました。これはいろんな意味で88Mとの相性が良い一本となっています。
*感度が高い…マイクプリアンプをあまりプッシュせずに、クリアな音質で収録可能
*PAD機能…PAD機能でマイクのレベルを下げる事で、よりゲインを上げる(=NEVEのカラーを増やす)ことが出来る
*セルフノイズが少ない…マイププリアンプのゲインを上げていった際にノイズが出にくい
マイク自体の持つクリアで抜けのいい音質も重心の低い88Mのサウンドとの相性は良いように感じました。
サウンドは以下の動画でお確かめください!
(動画内の楽曲:「引力」 by 丸橋ミケ) Twitterはこちら
●総評
いかがでしょうか!
個人的な感想ですが、アタックとサステイン両方に程よくパンチがあり、所謂「オーディオインターフェース付属のクリーンなマイクプリ」とはまた違う意味で音楽的なバランスの良さがあると思います。
そしてこの辺りが単体機のマイクプリが欲しくなる理由の一つでもあるので、この強力なマイクプリを2ch分搭載している88Mは実はコスパいいのでは?と思いました。
実際に使用していると、「PADが欲しいな〜」とか「アウトがもう1系統あったら演者さんにモニター返すの楽なのにな〜」など思う部分もありましたが、その辺全てカバーするだけの録り音の良さは確かに感じました。
シンプルな環境で最高の録音環境を構築したい方にかなりオススメです!!
*最後に、遊びでHi-Z Inにエレキギターを繋いで鳴らしたアンシミュ(Mercuriall)が、かつてないほどイイ音を出していたことも付け加えておきます。
P.S USB以外にSPDIF搭載の単純な2chマイクプリ兼CueBox的なAD/DAとかも作って欲しいですね。
AMS NEVEさん!お願いします!
Writer.クーパー天野
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