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みなさんこんにちは、最近暖かくなったり、急に寒くなったりとこれまでに無い季節がやってまいりましたね!今年の花粉はみなさんいかがでしたでしょうか?(もう終わったんですかね)
さて今回ですが、サウンド面でたくさんの評価をいただいているAntelope Audioが、新しいオーディオインターフェース「Zen Quadro」を発表しました!
このインターフェースはコンパクトでありつつもハイエンドのGalaxyのAD/DAを搭載し、加えてOrion Studioと同じマイクプリを搭載しており、入出力においてはZen Quadroで物足りないということは無いでしょう。(この記事を書く前にヘッドフォンで先に聴いてみましたが、全体的にヘッドルームの余裕さを感じることができる内容でした)価格も10万円を切るインターフェースとして、このクオリティでしたら、もはや敵無しではないかと思えます。
そしてサウンドの良さに加えて、今回とてもユニークなのが「2台のMac/PCが接続できて、内部でサウンドの行き来ができる!」という点です。果たしてこの2台使いに対して何ができるのかなということで、普通に考えればMac&Winの組み合わせでそれぞれオーディオを行き来したい方向けなのか、Mac2台で共有しあって行うのかですが、ふと思ったのが片方がMacでもう片方をiPadなどのiOSではどうか?ということで、早速試してみました。
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【セッティング編】
まずMacにAntelopeのランチャーをインストールをしていきますが、元々入っている方は新しいバージョンにてアップデートを行なっていただきます。無事にアップデートが完了すると画面のようにZen Quadroが見えてきてまいります。
アイコンをクリックすれば、ミキサー画面が立ち上がり16ch内でソースをチョイスをしていきます。そこでもう一方の信号を送るべく、実際の仕組みを確認をすると…操作しているマシンはUSB Play 1になり、相手先はUSB Play 2の方になるようです。加えて双方のオーディオ送受信は2chという仕様のようです。
詰まるところ、操作しているメインの方は2ch分を相手に送れるようなイメージになります。16chをまとめた2chを送るのか、もしくはメインMacで再生しているものだけを送るかなど選択が可能です。(Loopback HP1/MONを選ぶとヘッドフォンで聴いている内容を相手先に遅れます。ちなみにこのミキサーにUSB Play 2を混ぜて、相手にLoopbackを選ぶと相手の音がループしますので気をつけましょう!)
そしてAntelope特有の設定ですが、DAWのインプットなどのアサインはこのヘッドフォンなどで作ったミキサーのソースを元に左から順番にDAWへの送りが可能になります。もう少し噛み砕くと
1.MONITOR & HEADPHONEでモニターをしたいソースを左から順番にアサインをしていきます。
例えば一番左のチャンネルをPREAMPなどと選択します。フェーダーをあげればマイクなどの入力音をダイレクトにモニター可能です。加えてDAWのインプット1番にもこのPREAMPの入力がアサインされることになります。
従ってPREAMP 3を左から2番目にアサインすれば、DAWのインプット2番は3番目に接続されたソースが録音など可能です。
なので、注意しないといけないのは、ヘッドフォンモニターをする際に、USB Playというチャンネルどこかしらに反映をするのですが、仮にUSB Play 1-2をミキサーの一番左とその隣にアサインをした場合、DAWのインプットを1-2とアサインしてしまうと完全に内部でループします。これは怖いので9-16番目にできればUSB Play系は起こした方がいいかもしれません。(ミキサーでアサインしたソースはUSB1でも同じものが反映されるので両方繋いでシステムを組まれる方は、送りように8ch/8chで分けるなど工夫が必要かなと思います。(SPDIFとUSB2は別口ですのでLoopbackを利用する時きだけご注意ください)
あとこの記事を書き終えて気づいたのですが、USB1の接続ではインターフェースとして認識がされますが、USB2ではどう見えるのか?試してみました。
一応注意点としては、2台目には基本的にドライバーは不要(もし入っている場合は、Unified Driverをアンインストールする必要がある)になります。なので繋げばそのままサウンドのシステムにZen Quadro USB-2というのが出てきますので、こちらを選べばOKとなります。USB-2はいわゆるコンプライアンスとして使用するようなイメージになりますね。
【iPadに繋いでみた】
ケーブルはUSB-C同士で接続します。相手先には2ch分の送受信ということなので、こちら側は特別設定もなく(繋いだ時にこのインターフェースを使用しますか?聞かれます)そのまま送受信を2chのやり取りが可能です。
なのでiPadで再生しているサウンドなど、電話も通信も送ることが可能で、通話を同じi/Oで且つ同じヘッドフォンでやり取りが可能になります。ちなみに電話はモノラル音声でございます。そしてもちろんですがメインのMacで再生しているものをiPadに取り込むことも可能です。
さて、MacとiPadが繋げられるので、ここで捻り上げたありそうなシチュエーションとしては”自分が作った曲を他の端末スピーカーで聴いたらどうなるか?”と思われている方がいらっしゃるかと。思います。。
いい環境で曲を作り、いいモニターで判断することは大事ですが、やはり最終的な視聴者はiPhoneまたはiPadで音楽を聴かれている方が多く、作り手もミックスをする際に最終的に端末で聴いたらどうなるか?という部分も大事になってきます。しかし実際にこれをやろうと思うと、一度出来上がった仮のMIXを書き出し、iCloudでデータを共有したりデータを移動したり、何かしらメインのMacからは一度書き出しが必要になってきました。
ですが、こうしてMacとiOSが同時に接続できるのであれば、そのままメインMacの再生を垂れ流しでiPadのスピーカーで鳴らせないかということでやってみました。
使用アプリ:Garageband
通称ガレバンは無償でGETできるアプリで、課金すればライブラリなどコンテンツを入手できますが、簡単な録音などはフリーで使用可能です。
そこでこのガレバンにはオーディオ録音の機能もあり、さらに入力のモニタリングもON /OFFが可能です。(お、ON/OFFができるということは録音しなくても入力しているのがそのまま聴けるのでは…?)はい、できました。
やり方:
1,最初にiPadの再生デバイスを設定します。iPad画面右上の縁から下に向かってスワイプします。
するとAirplayのアイコンが出てきます。ここをクリック
続いて再生のデバイスを選択します。ここでは敢えてのiPadを選びます。(多分iOSの仕様が変わるとここら辺の見た目は変わるかと思います)
この設定が完了したらGrageBandにて、オーディオの録音をやろうとしてみます。INのところが1+2チャンネルと表記になっていればインターフェースが認識されているので、接続は成功しており、OUTのところでモニタを「ON」にしてあげれば完了です。録音を開始する必要は特にありません。あとはiPadの音量で調整してみてください。手動です。
制作用のメインMacからの出力をスピーカーだけではなく、iOS端末に繋いで、そのスピーカーからもリアルタイムでモニタリングしてみるという技がこれにて完成です。
なお、この状態で別のアプリを立ち上げると音声は切れますので、聴く時は常時アプリの起動が必要です。そして再起動するとハウリング防止のためかモニタがOFFになりますので、起動時に毎回ここを確認した方が良さそうです。
【あとがき】
さて、今回はiPadメインにて試してみましたが、もちろんMac同士、あるいはMac/PCという間でも送受信ができるので、2台使いといえばライブRECのバックアップ用に2台体制でトラブル対応として重宝できるかと思います。またiOS対応を利用して、今まではメインMacとバックアップMac的な感じの2台でしたが、MacとiPhoneの組み合わせで即興バックアップレコーディングするという手段も可能といえば可能かと思います。(ストレージの容量が心配ですが)
例として:
ライブ卓からの4chソース(2chでもOK)をもらい、メインのマシンにはDAWで録音をしつつ、もう一方も同じDAWで録音するか、あるいはレコーダー的なソフト(Quicktimeとかでもできそうです)で録音という手段も可能です。個人クリエイターの方はこの2台体制というのはよほどのことがない限り必要でない機能になってしまうのですが、それでもAD/DAの品質はコンパクトでありながらも、価格は他社比較して抑えめですし、4chもマイクプリもOrion Studioクラスですし、あと何気にSPDI/Fもついているので、幅広く夢が膨らみそうなシステムが組めるかと思います。
しかし、今回私が本製品を紹介する際に、せっかく2台接続できるインターフェースだが、今更バックアップレコーディングができるシステムというのは目新しくもなく、しかも2台接続可能なインターフェースも実は増えてきている状況でもあるので、最初は縦型配信とか、ショート関連の動画が気軽で見やすく、投稿される動画数も多くなってきている現状において、配信者の方にいいかなと思ったのですが、縦型もOBSを使用される方が多いので、端末ベースでできることってないかなと思い、今回敢えてのiOSと組み合わせたら何ができるのかのご紹介でした。
正直、MacとiPadでしたらCloudを利用すればデーターのやり取りが簡単にできるので、わざわざオーディオを出力してまでも行う必要がないので、ここを煩わしいと思われる方にはいいかもしれません。
Writer.PD安田
製品情報
Zen Quadro Synergy Core
Discrete preamp、クラス最高峰のAD/DAコンバーター、リアルタイム・エフェクトを搭載した14-In/10-OutのDual USB-Cバスパワー駆動オーディオインターフェイス
Zen Quadroは、手頃な価格でありながらコンパクトなサイズに最高級のパーツを実装することにより、現代のオーディオインターフェイス技術の限界を広げます。
Antelope AudioのフラッグシップモデルであるGalaxyシリーズのAD/DAチップを採用し、75dBのGainを誇るコンソールグレードのディスクリート・プリアンプを搭載したZen Quadroが、これまで世界の名だたるレコーディングスタジオから評価を受けているその妥協のないサウンドクオリティをあらゆるクリエイターに提供します。
Synergy Coreのリアルタイム処理と強化したスタンドアロン機能は、もはやこの製品に搭載された機能の一部にすぎません。今回より採用された画期的なDual USB設計により、本機では2つのシステムで同時に再生とレコーディングが可能になり、制作環境のパワーアップを目指すすべてのプロデューサー、ミュージシャン、配信者にとっては見逃せない機能と言えます。
【主な特徴】
●最大130dBのヘッドルームと64bit AFC™テクノロジーによる原音に忠実なオーディオ変換により、音像の広さ、分離感、ディテールが向上。
●透明度の高いクリアなレコーディングを可能にするコンソール・グレードの6トランジスタ・ウルトラリニア・ディスクリート・プリアンプを4基搭載。
●伝説的なスタジオ機器を忠実にデジタルで再現し、ニアゼロ・レイテンシーでトラッキング、モニタリング、ストリーミングが可能にするSynergy Coreのリアルタイム処理。
●ヴィンテージ・アナログ・コンプレッサー、EQ、ギターアンプ、モジュレーション・エフェクトなどをモデリングしたエフェクトが37種類付属。
●セカンダリUSB-Cポート(OTG)を搭載したDual USB設計で2つのシステムで同時に再生とレコーディングが可能。
●デバイス本体の大型カラーディスプレイをからデバイス・コントロールはもちろん、ルーティングや内部ミキサー設定へのアクセス、プリセットのリコールなど、完全なスタンドアロン機能を提供。
●コントロール・ボルテージ(CV)信号でシンセのコントロールを可能にするDCカップリング対応のアナログ入出力。
記事内に掲載されている価格は 2024年5月10日 時点での価格となります。
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