一発録りの魔法
DAWが普及した現在、バンドの演奏を録音するには まずクリックを聞きながらドラムを録音、ドラムとクリックを聞きながらベースを録音、ドラムとベースとクリックを聞きながらギターを録音、、、といった感じで音を重ねていくマルチトラック・レコーディングが主流となりました。しかし、バンドの演奏全体を同時に録音するいわゆる 「一発録り」 には、いくつかの魔法があり、現在でもその方法を好むバンドもあります。一発録りはライブ演奏のため、ミュージシャン間の化学反応や一体感、そして何より演奏者の情熱をキャプチャーする事ができるのです。一発録りを行うには十分なチャンネル数を持つオーディオインターフェースが必要となりますが、Antelope Discrete 4 Synergy Core を使って実現する一発録り、ライブ演奏の生配信など、3つの使用方法からその接続例をご紹介します。
ボーカル、エレクトリック・ギター、アコースティック・ギターの小編成バンド
最初の例では、ボーカル、エレクトリック・ギター、アコースティック・ギターの3人組のバンドを想定しています。Discrete 4 Synergy Coreの4つのコンソールグレード・プリアンプと4つの独立したヘッドフォン出力を利用します。マイクとエレキギターをXLRマイクプリ入力に接続した後、エンジニアはヘッドフォン出力を使って4つの独立した低レイテンシーのキューミックスを作成し、アーティストに直接送信することができます。ボーカルにはオートチューンを、エレキギターにはギターアンプエフェクトを、アコースティックギターにはコンソールストリップコンプレッサーをかけて、それぞれをアーティストの好みに合わせて調整します。すべてがインターフェイス内で処理されるので、アーティストは演奏中にリアルタイムで自分の音を聞くことができ、レイテンシーを感じることもありません。フロントには、マイク、ライン、Hi-Zレベルの楽器に対応した入力がもう1つありますので、コーラス用マイクも追加可能です。
バンド・レコーディング
バンド一発録音で一番チャンネルを必要とするのはドラムキットのマイキングではないでしょうか。セットアップにプリアンプを追加するには、ADATとその8チャンネルの拡張機能を使用します。Discrete 4 Synergy Coreのワードクロック出力を使えば、外部機器を同期させ、セットアップ全体に安定した64ビットAFC™クロッキングを提供することができます。
モニタリング用には、エフェクトをかけた4つの独立したキューミックスを、4つのヘッドフォン出力を介してバンドメンバーに配信します。インターフェイスの柔軟なルーティングにより、チャンネルごとにオーディオソースを切り替えたり、ウェットとドライを同時に録音するパラレル処理を設定することができます。バンドの人数が多いため、ホストのCPUに負荷をかけることなく、1回のセッションで最大32個のエフェクトインスタンスを同時にロードすることができます。スタジオでは同じ種類のアウトボードを多数用意するのは難しいですが、Synergy Coreでは同じエフェクトの複数のインスタンスを起動することができます。レコーディングが終わったらDAWでのミキシングに移り、さらにSynergy Coreエフェクトを使用してインザボックスでステムマスターを作ることができます。
ライブ演奏の生配信
ライブイベントをストリーム配信するワークフローの場合、S/PDIFデジタルポートを利用して2台目のコンピューターに接続し冗長性を高めることができます。この設定では、ADATはFOH(フロント・オブ・ハウス)ミキシングコンソールへの接続を確立することができます。Discrete 4 Synergy Coreはコンパクトながらヘッドホンアウトが4つもあるので、4人編成までシンプルな接続で対応できます。ADAT入力を活用したインプット増設にも対応でき、自宅用、レコーディング現場用に幅広く重宝するオーディオインターフェイスと言えるでしょう。
Discrete 4 Synergy Core
1FPGA + 2DSPと、合計14入力と16出力搭載
Discrete 4 Synergy Coreオーディオインターフェースは、Antelope Audioの独創的なAD / DA変換と大規模なエフェクト処理能力をデスクトップに搭載できます。Antelopeの人気のあるDiscrete 4オーディオインターフェースのホットロッドアップグレード製品である、Discrete 4 Synergy Coreは、デュアルDSPチップに加えて、Antelopeの広範なエフェクトライブラリを実行するために動作するFPGAプロセッサ、およびSynergy Coreプラットフォームに参加するサードパーティエフェクトを提供します。
FPGA とDSPを両方搭載したAntelope独自のSynergy Coreプラットフォーム
Antelope独自のSynergy Coreプラットフォームは、FPGAとDSPを1つに統合したもので、FPGAとDSPのシナジー効果(相乗効果)をもたらすことから、モデル名の「Synergy Core(シナジー・コア)」に表されています。
この技術はクラウドコンピューティングとモバイルテクノロジ向けに開発された最新世代のARM DSPチップと並行してFPGAの並列処理能力を利用することで、ホストCPUを占有することなくエフェクト処理を専用チップにオフロードすることができます。
これによってDAWを安定させ、バッファサイズの縮小、レイテンシー短縮、エフェクト処理をホストMacまたはPCから解放し、CPUを占有するVSTシンセやネイティブベースのエフェクトにパワーを集中させる事が可能になります!
FPGAでエフェクトを使用する Antelope AFXプラグイン
またFPGAはプログラムで回路を書き換えられるカスタムICチップで、プログラムによって様々なエフェクターに変身します。このFPGAをエフェクトプラグインに使用しているのが、Antelope AudioのFPGA FXです。
大量のデータを並列で圧倒的スピードで同時処理できるので、プラグインの処理をDSPやFPGAに任せる事で、CPUの負担を減らしながら、DAWのエフェクトプラグインの数を増やせるのが大きなメリットです。
詳しくはこちら4つのコンソールグレードディスクリートマイクプリアンプ、合計14の入力と16の出力、有名なAntelopeデジタルクロッキング、そしてMacまたはPCのためのThunderboltとUSBの接続性を提供します。またDiscrete 4 Synergy Coreには、4,475ドルのAntelopeのトップエフェクトプラグインが無料で含まれているので、プロジェクトを最初から最後までワールドクラスのサウンドでレコーディング、モニター、ミックス、そしてマスターすることができます。
ThunderboltまたはUSBオーディオインターフェースのいずれにも対応する製品はこの価格帯と性能では、Antelope Audio Discrete 4のみです。これまでにないコンパクトなレコーディング設定を必要とするミュージシャン、アーティスト、プロデューサーに最適です。
DISCRETE 4 特徴
AFXプラグイン36個付属!
3月31日までにDiscrete 4 Synergy Core を購入するとEdge Solo プレゼント!
さらに、追加エフェクトバンドルを最大90%OFFで購入できる
The best of Synergy Core FXキャンペーン開催中。
Edge Soloとは
Edge SoloはAntelope Audioのシングルカプセル・マイクです。特に単一指向性のビンテージマイクのサウンドを真に再現するように設計されています。Antelopeのマイクプリアンプとコンバーターを使用することで、最高の精度と性能を得ることが可能です!
主な特徴
優れたモデリングエンジン
多彩なモデリング技術を搭載し、世界で最も象徴的なビンテージマイクロホンの11個をエミュレートすることができます。
クリーンなデザイン、オーガニックサウンド
Edge Soloは低反射のヘッドバスケットと大型のメンブレーンコンデンサーカプセルによりカーディオイド型マイクロホンの真のサウンドを再現するよう特別に設計されています。Edge Soloはシンプルで効果的なアーキテクチャを採用しており、ダイナミックレンジと周波数特性が優れています。
プラグインプレイ
Soloは単一のXLR出力チャンネルを固定の指向性パターンでインターフェースに送ります。つまりケースから取り出してプラグインし、利用可能な18種類のエミュレーションの1つを選択してトラッキングを開始するだけです。 Edge Soloはマイクプリアンプ装備のAntelope Audioインターフェイス用に設計されており、Antelopeマイクプリアンプとコンバータに使用することで、最高の精度とパフォーマンスを得ることができます!
高い互換性
MacOSとWindowsの両方に対応したVST、AU、およびAAX形式で提供されるネイティブAFXプラグインは、レイテンシーを最小限に抑え、高度なオーバーサンプリングと正確な浮動小数点を使用して、FPGA FX から期待されるすべてを提供します。
* ILok 2 または 3 が必要です。これらは製品に含まれておりません。
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記事内に掲載されている価格は 2021年3月11日 時点での価格となります。
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