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06
Feb.2025
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話題の新製品をRock oNが最速レビュー!名機ATH-R70xがATH-R70xaにモデルチェンジ!さらに弟分のATH-R50xもデビューしたぞ!

某日Rock oN店頭にて。audio-technicaのT氏から、ナイショの紙袋を貰いました。

「閉店後に開けてください…決してお客様に見つかってはいけません…」

T氏から預かった言付けの通り、中身は一体なんだろう??と閉店後の当店リファレンスルームで開封してみたところ、中にはなんと…

こんばんわ、Vツイン多田です。レビュータイトルで既にバレバレなのですが、今回はaudio-technicaの新型開放型ヘッドホンのレビューになります。

同社を代表する開放型ヘッドホンATH-R70xがモデルチェンジ&製品レンジも拡大!

「閉店後に開けてください…決してお客様に見つかってはいけません…」

袋に入っていた製品は、なんとATH-R70xの新型機ATH-R70xaと、その弟分になるATH-R50x!

ベストセラーのATH-R70xもついに新型かぁ〜としみじみ思いつつ、個人的にはモニター◯◯と名のつく機材には、あまり大きく特性や音のキャラクターを変えて欲しくないと思っているVツイン多田は、視聴を身構えてしまう一台です。

少し脱線した話ですが、

ギターリストのピック
ドラマーのスティック
多弦ベーシストの弦

これら”なくてはならない道具”に対して非常に珍しい至高の逸品を好んでしまったとき、プロアマ問わず現場での急な紛失や破損に対して非常に弱い側面を持ちます。同じ物が見つからず代わりの道具を急遽用意したとしても、普段と違う道具を使ってフルパフォーマンスを出すのはとても難しく、それはプロオーディオの世界でも同じ事が言えます。世界中どこでも手に入るマスターピースに自分の手や耳の容(かたち)を合わせる方が、実は安定したパフォーマンスをどこでも発揮できるのです。

メイン機は至高の逸品だとしても、サブ機にド定番品を押さえておく、と言うのがVツイン多田なりの道具との付き合い方でございます。

では、そのド定番品がモデルチェンジしたら?今の私にはコレが起こっています。

これまで仕事でもプライベートでも仲が良く、おやつも半分こ、枕も半分こ、悲しい時は涙も半分こした私のATH-R70xはまだそこに居るのか?新しいATH-R70xaはいきなり吠えたり噛んだりしないだろうか?
真実を確かめるには意を決して音を聞くしかありません。

勿論、あなただけのホーリーグレイル、伝説の剣、あの丘に満月の夜だけ咲く綺麗な花の様な至高の逸品をお探しなら、Rock oNはどこまでもお手伝いさせて頂きます。(それがR70xaの可能性も十分ございます!)

対してR50xは完全な新型機で、前知識もなく初めましての状態。
外箱から得られる情報としては、密閉型のATH-Mxxシリーズと合わせる形のナンバリングになっていると言う事。

販売店目線で言えば、M50xとおなじ50というナンバリングが与えられているので、ミドルエンドに留まらないワールドスタンダードに活躍する機種になってくれたら良いなと〜と期待が高まります。

開封の儀:ATH-R70xa

まず箱の開け方ですが、どこをどう引っ張っても開く気がしません!折り紙や展開図がイメージできる方ならすんなり開けられるかもしれませんが、借り物の元箱を力づくで破壊するわけにもいかず、数分眺めてやっと理解できました。横から開けるんですね…

内容物(70xa / 50x共通)

・本体
・着脱式ケーブル
・ポーチ
・取扱説明書

箱が超豪華とか、プレミアムなアクセサリーが入っているとかは無く、至ってシンプルな内容物です。
裏を返せば、商品代金のほぼ全てがヘッドホンの材料費に注がれている、と考えると、企業努力含めた本気度が伺えます。

ちなみに、開けるのに苦労した元箱は印刷やコーティングの質が高く高級感があります。ケーブルの仕切り部分などはその折り紙度合いが極まっており、なんと1枚で仕切られていますので要注目です。余分なゴミも出ず、配慮も行き届いておりますね。

ATH-R70xa

ATH-R50x

こちらはすんなり箱が開き、内容物をすぐに取り出せました。
中身は同じで、ケーブルは一般的なヘッドホンに多く採用される片出しタイプ。ケーブルの直径もR70xaより細く、ケーブル外皮も滑りやすい素材ですのでハンドリングノイズとは無縁です。

軽いは正義

手に取った瞬間、「なんだこの軽さは!?」となるのは先代のR70xも同じ感覚でしたが、今回も同じくポーチに入っている状態にもかかわらず「なんだこの軽さは!?」と感じました。
先代のR-70xも、大口径φ45mmドライバーを持つ開放型モニターヘッドホンの中ではトップクラスに軽いモデルでしたが、体感ではそれ以上に軽く感じます。先代のR70xと並べて比べてみましょう。

ATH-R70x: 約210g
ATH-R70xa: 約199g
ATH-R50x: 約207g
ちなみに密閉型のATH-M70xは約280gです。

そしてR70xaとR70xの実機を並べてみます。

見た目でわかる変更点として、ヘッドバンドの構造が大きく変更されています。
これまでの小さなヘッドパッド2個から、他機種でも採用の多いメインフレーム+フレームを持たないヘッドバンドの構造に。この変更によってヘッドバンドの長さ調整はクリック式になり、フィッティングの再現性は高まりました。

大きく変更されているにも関わらず新旧の付け替え時に違和感を覚える程では無いのは、私がこれまでのR70xに慣れているから、と言う所もあるでしょう。
ウイングサポートという特殊なパーツが減った事によって破損リスクが減るのは目で見てわかるところと、修理の際に少しお安くなっていたりしたら嬉しいですね!

新旧を見比べると、店頭視聴機のATH-R70xと比べてフレーム自体のアールも狭くなっていますが、これはウチの店頭機が長年の試聴で広がっただけ?かもしれません。
気になるのでaudio-technicaさんが公開しているATH-R70xの商品画像と見比べると、やはり展示機はフレームが広がっていました。
イヤーパッドの構造や厚みは新旧比べて違いは見つけられず、先代がヤレて新型とちょうど同じ厚みになったミラクルが起こっているのか?元々こうだったかは謎です。

ハウジングは外から見た感じほぼ変更は無いよう思えますが、メッシュ部分に貼ってあった型番シールが廃止されています。ATH-R70xaはドライバ裏面にキラリと光る白いリング状のパーツが見え、ここは気になります。

別メーカーの内部構造になりますが、ドライバー付近の金属シールは音質チューニング目的で貼り付けている場合もあり、これもなにか意味があるように思えてきます。

見えるぞ!私にも音が見える!

記事用の写真を撮りながらじっくりと製品ディティールを確かめたので、いよいよ試聴の時です。

一般的な開放型ヘッドホンの特徴は、密閉型に比べて音が遠くで鳴っている様に聞こえる物が多く、自然な音色、残響や左右の定位は勿論、奥行きなど空間再現が密閉型より優れています。
また耳栓効果も薄いので低域がイヤーパッドに溜まらず外へ抜けてゆきますので、相対的に高域の特性が良いのもポイントです。

その特性と引き換えに外からの雑音も聞こえてしまうので、収録素材のノイズチェックなどサージカルな作業には向いていません。音漏れもガンガンしますので、通勤電車や外での使用もお勧めできません!

ATH-R70xa/50xの音の遠さは開放型ヘッドホンの中では”やや近め”の印象で、もっと遠くで鳴るブランドもあるなか、ATH-R70xaとR50xは最近の音楽ジャンルにピッタリな良い距離感です。

これより遠くで鳴る開放型ヘッドホンだとモノラル位置=センターの定位がどんどん甘くなってきますので、解決するにはヘッドホンのボリュームを上げて作業しなくてはならず、長時間の作業で判断力が鈍ってしまう要因になります。

ATH-R70xa/50xなら作業時の適度な音量と本体重量の軽さも相まって、長時間作業はかなり得意分野になりそうです。

R50xとR70xaの価格差は約2倍となっていますので、周波数特性は似たようなバランスですが、やはりR70xaの方が上下のレンジが広く、耳に入る情報は多いです。

R50xも負けていないのは開放型ヘッドホンの際たる特徴である空間の再現力で、左右と前後感覚は旧R70xを含めて一貫したRシリーズのポリシーを感じます。R50xは価格がリーズナブルな分、続けて使うかわからないけど初めて開放型を買ってみようとお考えの方や、限られた予算で開放型を購入される場合にぜひ候補に入れていただきたいです。密閉型と比べるとアンダー3万円の開放型は、意外と選択肢が少ないんですよ。。

そして気になる旧R70xとR70xaの比較。先ほど写真に納めたヘッドバンドの開き具合と、たまに行われる耐久テストのような爆音視聴も耐え抜いてきた歴戦の覇者、Rock oNの試聴機ATH-R70xとの比較は、、

やっぱりR70xaの方が良い。

慣れ過ぎて気付けていなかったヘッドバンドと、やっぱり新しいものがいいなと思えるイヤーパッド、いろんなポイントが正しい形になっている時、元々の音はこうだったな!と、ウチのがヘタっていた事がわかる結果となりました。

テクニカルデータで比較すると新旧スペックは全く同じで、サウンドもR70xを正統に受け継いだもの、ほぼ変わらずといって良いと思います。これにはVツイン多田もにっこり。冒頭に書いた大きく変わっていたらどうしよう…?という疑念は晴れました。

ATH-R70xユーザーの方は是非ともヘッドバンドやイヤーパッドのコンディションをチェックしてみてください。コレだよコレ!といういつもの音に再会できるので、大変お勧めできます。

writer.Vツイン多田

audio-technica
ATH-R50x
¥25,300
本体価格:¥23,000
253ポイント還元
audio-technica
ATH-R70xa
¥49,500
本体価格:¥45,000
495ポイント還元

記事内に掲載されている価格は 2025年2月6日 時点での価格となります。

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