日本を代表する音響機器メーカー「オーディオテクニカ」のマイク6製品を、
弊社スタッフのクーパー天野とイタリー多田が聴き比べました!
下のYoutube動画では、マイクプリ AMS NEVE 1073OPX に6種類のマイクを接続した音をご試聴いただけます。クーパー天野は同じ音をリモート会議アプリZOOMを使用して遠隔地から試聴しました。ZOOM越しに聞こえるマイクの音をクーパー天野がどのようにレポートするのか、ご自身の感想と比較しながらお楽しみください。動画配信用のマイクを探していた方も要チェックです!
試聴したマイクと、クーパー天野のインプレッション
※動画内で試聴した順番にご紹介します。
AT4050
高S/Nの美しい収録音に加え、指向性が可変なので狙いに沿った使い方にも対応できるコンデンサーマイク。
大口径ツイン・ダイアフラムを駆使した可変指向型。無指向性と単一指向性、双指向性をスイッチで簡単に選択できます。高S/Nでいちだんと広いダイナミックレンジ。可変指向性と合わせて、新たなハイクォリティ収音の可能性を開きます。−10dBのパッドスイッチと、暗騒音を効果的に低減する80Hz・−12dB/oct.のローカットスイッチを装備しています。ピアノやアンビエンスといった原音に忠実なサウンドから、パワーアンプまでと指向性を切替えることによって、柔軟な対応が可能になる製品です。
*専用ショックマウント付属。
クーパー天野:
一番癖が無く、万能なマイクです。他のマイクに比べて情報量が多く、低音の再現性が高く、どっしりした質感があります。今回試したマイクの中で一番高額なだけあって、値段が高くなるほど音が自然なレスポンスになる事を証明してくれました。
AT2050
新開発「ダブル・ウェーブ・ダイアフラム」を搭載した、20SERIES最高峰モデル!
ボーカルや楽器を選ばない、ナチュラルで低域特性に優れた音質と、無指向性/単一指向性/双指向性の手軽な切り替え。ボーカルからエレキ、アコギ、ドラムまで、ソースを選ばずオールラウンドに使える人気機種!
ダイアフラムにハニカム形状の凹凸を付ける事で、高感度、高S/Nを実現しており、あらゆるシーンのハイレベルなニーズに対応します。DCバイアス・コンデンサー型ツインダイアフラム搭載で、無指向性と単一指向性、双指向性をスイッチで簡単に選択できます。 ショックマウントも装備し、ボーカルはもちろん、アンプやアンビエンスにも最適です。
*ショックマウント、ポーチ、変換ねじ付属
クーパー天野:
サウンドはAT4050と比較すると中域にフォーカスした印象があり、楽器にも適していますがボーカルやナレーションなど、声の集音にお勧めしたいマイクだと思いました。
AT2020
エントリークラスながら確かなスタジオクオリティのコンデンサーマイク
堅牢な構造で信頼の高いパフォーマンスを提供し、幅広い周波数特性と優れた過渡応答、サイドとリアの収音を抑え、狙った音だけを捉える単一指向性のサイドアドレスコンデンサーマイクです。専用設計ダイアフラムを採用し、さまざまなシーンに対応する高耐入力設計と広いダイナミックレンジを実現、オーディオテクニカならではのクリアでナチュラルなサウンドを継承しています。
スタジオ品質のアーティキュレーションと明瞭度を備え、ミュージシャン、ストリーマー、ポッドキャスターなどのクリエーターに最適な、自宅録音や動画配信に最適なコストパフォーマンスモデルになります。
*専用スタンドマウント付属。
クーパー天野:
上で紹介したAT2050の単一指向性モデルに相当し、サウンドはAT2050と同じ印象なので耳に全く痛くなく使いやすいマイクです。指向性が固定で問題なければ、とてもコストパフォーマンスに優れたモデルといえます。
AT4040
ナチュラルでクリアなコンデンサーマイク。様々な用途に使えるスタンダードモデル。
色付けの少ないピュア/クリーンな音で、ボーカルから楽器までカバーするコストパフォーマンスの高いコンデンサーマイク。
世界的なロングセラーとなったAT4033aをベースに、最新のテクノロジーを投入して磨き上げた40シリーズの新しい基幹モデルです。リファインされたDCバイアスタイプの大口径ダイアフラムがとらえる音はスピード感にあふれ、鮮烈かつナチュラルです。飛躍的に向上した低域特性、広いダイナミックレンジや目ざましい耐入力性能により、あらゆるシーンに適しているので、オールマイティで使えるホームレコーディングの1本をお探しなら最適な製品です。
*AT8449 専用ショックマウント、ダストカバー、マイクポーチ付属
クーパー天野:
歪みが少なく音の滑らかさがあり、ソースの再現度が高いです。AT4050と比較すると低音がすっきりしている印象です。オーディオテクニカのイメージは滑らかで使いやすい音で、オールマイティに活躍してくれます。
AT2035
自宅録音/動画配信のために設計された20シリーズのスタンダードモデル。
低ノイズでスムーズかつナチュラルな音質を生み出すダブルウェーブダイアフラム(PAT.)を採用し、さまざまなニーズに応える高耐入力設計と広いダイナミックレンジを実現。
サイドとリアの収音を抑え、狙った音だけを捉える単一指向性を採用し、専用設計のショックマウントにより、優れたアイソレーションを提供。
エアコンの騒音などを低減する80Hzローカットフィルタースイッチや、−10dBパッドスイッチを搭載しています。
*専用ショックマウント、マイクポーチ付属。
クーパー天野:
他のマイクと比べると、明るめの音で明確にキャラ付けされてる感じがしました。特に、声のクリアさを演出したい方におすすめだと思います。ローカットは声にも楽器集音にも役立ちますし、特にPADはドラムやギターアンプ録りで役立つので嬉しい機能です。
AT2040
ハイパーカーディオイド特性のダイナミックマイクロホン
自宅での収音は、エアコンや窓から来る騒音、ブームアームなどから伝わる振動など、さまざまなノイズを拾ってしまいます。そこで、不要なルームノイズを最小限に抑え、録りたい音にフォーカスできるハイパーカーディオイド特性のダイナミックマイクロホン AT2040 を開発。マイクロホンによっては別途購入が必要になる、ショックマウントやポップフィルターを本体に内蔵しています。入手しやすいエントリークラスながら、放送局向けのマイクロホン BP40 の音質を継承したサウンドとスタイルで、自宅から配信するクリエイターのパフォーマンスを向上します。
クーパー天野:
今回の中では唯一のダイナミック型ハイパーカーディオイドマイクということで、少し毛色の違う音です。ダイナミックマイク特有のザラザラ感が声を明瞭に聞かせているのかな、という印象も受けました。エンドアドレス型かつコンパクトなため、セッティングの自由度が高いのはポイントが高いです。配信用であればこのマイクが私のイチオシです!
記事内に掲載されている価格は 2021年12月28日 時点での価格となります。
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