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Behringerが70年代のmoogアナログモジュラーシンセサイザーの名機「System 55」「System 35」「model 15」を現代に蘇らせた「System 55 Modular Synthesizer」シリーズが、新たに9機種を6月9日より発売します。
「System 55 Modular Synthesizer」シリーズは、世界で最も有名なポップ、ロック、ジャズミュージシャンが使用する70年代の「モジュラー55、35、15」シリーズの回路をビンテージなサウンドで忠実に再現しました。 これによって非常に手頃な価格で標準ユーロラックケースに収まるユニークなシンセサイザーシステムを構築できるようになりました。 好みのモジュールを組み合わせて自分だけのユニークなシンセを作ったり、 床から天井まで部屋を埋め尽くすシンセフリーク最大の夢を満たす多くのモジュールがラインナップされています!
「System 55 Modular Synthesizer」は全20機種で構成され、5月に発売された8機種に続いての追加発売となります。
発売されるのは下記のラインナップになり、現在予約受付中です!
「System 55 Modular Synthesizer」シリーズとは
初期のSystem 55、35、および15のシンセモジュールは70年代初期にリリースされましたが、組み合わせて行くと非常に高価になる傾向にありました。 また当時のオペアンプは非常に高コストで、それらは主にすべてディスクリートトランジスタによる設計でした。 しかしディスクリート回路はモジュールに独特のサウンドを与え、キース・エマーソン、スティービー・ワンダー、タンジェリン・ドリームなどの多くのアーティストによって使用され最高の録音作品を我々に届けてくれました。 モジュラーシンセは、エレクトロニックミュージックの画期的な発明であり、今日ではさらに製品のクオリティーが向上しています。
1) 903A RANDOM SIGNAL GENERATOR
ユーロラック用アナログノイズジェネレーターモジュール
903A RANDOM SIGNAL GENERATORは、2つの3.5mm出力を介してホワイトノイズとピンクノイズの両方を生成し、リグ内の他のモジュールに異なる信号を送信する事が出来ます。
2) 904A VC LOW PASS FILTER
ユーロラック用 アナログ ローパスVCFモジュール
904A VC LOW PASS FILTERにはカットオフ周波数調整ノブが搭載されている為、自由にその周波数を変更し斬新なサウンドメイクを可能にします。処理された信号を他のモジュールに送信したり他のモジュールからの電圧信号を受けるSIG INとSIG OUT端子を搭載。カットオフ周波数を変更する為に3つのコントロール入力も搭載しています。
固定制御電圧と再生ノブを使用する事により周波数と内部フィードバックを制御可能です。 フリーケンシーレンジスイッチで周波数帯域を決定し調整する範囲も設定可能です。1つのモジュールですべてのパラメーターにリアルタイムでアクセスが可能です。
3) 904B VC HIGH PASS FILTER
ユーロラック用アナログハイパスVCFモジュール
904B VC HIGH PASS FILTERを使用すると、信号の低い周波数帯域を減衰させ、高い周波数帯域を強調することができます。 固定制御電圧ノブ(カットオフ周波数とも呼ばれます)を使用すると、特定のポイントより下で減衰させる周波数を設定可能です。 周波数範囲をLow(4 Hz〜20 kHz)またはHigh(10Hz〜50 kHz)に切り替えて、固定制御電圧が変化させる周波数を選択します。 904Bを使用して、リードトーンのミックスをカットしたり、Behringer 904A VOLTAGE CONTRLLED LOW PASS FILTERとペアリングして独特な効果を得ることが可能です。
4) 914 FIXED FILTER BANK
Eurorack用アナログ固定フィルターバンクモジュール
914 FIXED FILTER BANKは、125 Hz〜5.6kHzの範囲の12のアクティブバンドパスフィルターを備えており、ローパスフィルターとハイパスフィルターが追加されているため、ユーザーは指定された各周波数のゲインを調整して、信号の音色と共振を完全に形成および制御できます。
それぞれのフィルターバンドアッテネーターの周波数範囲は80dBで、追加されたフィルターには100HzのLPFと7,5kHzのHPFがあり、それぞれ24dB/octのカーブとなっています。
5) 921 VCO
ユーロラック用アナログVCOモジュール
921 VCO OSCILLATORモジュールは、6つの選択可能な波形(正弦波、三角波、のこぎり、逆のこぎり、矩形波、逆矩形波)を搭載しています。 これらは周波数およびレンジコントロールを介し調整可能です。 より細かい周波数制御は、ScaleおよびCoarse RNGスイッチを介して可能です。 2つのCTRL INジャックからコントロール電圧をパッチし、Rectangular Widthノブで調整し分厚いパルスワイズモジュレーションサウンドを作成します。
921 VCOには複数の入出力が準備されています。 合算された3つの周波数制御入力、および補助出力と波形出力を使用してモジュレーション信号を921VCOに入力し他モジュールに出力すれば次のスタジオセッションやジャムに最適な複雑なパッチを作成できます。
6) 992 CONTROL VOLTAGES
Eurorack用 アナログCVルーティングモジュール
992 CONTROL VOLTAGESは、904A LPFモジュールへのCV信号ルーティング用に4つのチャネルを備えています。 これにより、スイッチを押すだけでサウンドを自由に接続/切断できます。 スイッチをアップポジションにすると、信号を他のモジュールに接続している事を表し、また逆にも設定する事も可能です。
7) 994 MULTIPLES
ユーロラック用 アナログデュアルマルチプルモジュラー
994 MULTIPLESは、CVまたはオーディオ信号を複数の宛先に分割するためのデュアル4ソケットマルチプルです。MULTIPLESのデュアル4ソケットにより、CVまたはオーディオ信号を複数に分割できます。 1つの信号で複数のモジュールを制御可能です。
8) CP35 ATTENUATORS
ユーロラック用アナログアッティネーターとマルチプルモジュール
CP35はリンク入力と4つの独立した出力を備えた4つのパッシブアッテネーターを搭載しています。 各アッティネーションノブを使用して、入力信号のレベルを-∞からユニティゲインまで調整できます。 一つの信号を入力に接続すると、4つの出力すべてに信号が送られる為、単一の信号ソースに最大4つのバリエーションを持たせる事ができます。 後の出力に信号を入力すると、前段入力からのチェーンが切断されます。
たとえば入力2に信号がある場合、これは入力3と4に入力され、入力1は出力1から出力されます。複数の入力があると、4つの別々の信号をアッティネーションさせられる為、フレキシブルにトーンを変化させる事ができます。
9) CP3A-O OSCILLATOR CONTROLLER
ユーロラック用アナログオシレータコントローラーモジュール
CP3A-Oモジュールには4つのルーティングスイッチがあり、1つ以上複数のオシレーターに制御電圧を送信できます。 スイッチ1〜3は、制御入力1、2、および3に接続されています。 スイッチ4は、3.5mm TSプラグ経由で外部制御電圧信号をルーティングでき、アッテネーターノブによってコントロール可能です。
最大3つの外部制御電圧信号を、3つの合算コントロール入力のいずれかにルーティングできます。 これらの入力からの信号は、一致するルーティングスイッチのいずれかをオンにすることで合算できます。 下部のパラレルジャックは、最終的に合算された電圧信号を接続先のモジュールにルーティングします。 CP3A-Oを活用する優れた方法は、複数の921AまたはBオシレーターモジュールを駆動させることです。これにより、より複雑なパッチを作成し、飽きること無くそのサウンドを楽しむことが可能になります。
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記事内に掲載されている価格は 2020年6月1日 時点での価格となります。
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