Behringerが37鍵の4オシレーターによるポリフォニック仕様アナログ・シンセサイザー「Poly D」を3月31日に発売します。
Behringerといえばその再現性の高さと驚異のコストパフォーマンスで世界的な人気を博したアナログ・モノフォニックシンセサイザー「Model D」が記憶に新しいですが、満を持してMoog社の名機「Minimoog」をモデルにポリフォニック仕様になった「Poly D」が登場です!
Minimoogといえば1970年代に発売した初めて真のポータブル・アナログシンセサイザーで、クラフトワーク、ヤン・ハマー、チック・コリア、リック・ウェイクマン、ジャン・ミッシェルジャール、キース・エマーソンなど、多くの著名なアーティストに愛用されました。当時はまだシンセサイザー黎明期で、使いこなすのも難しく、また非常に高価なため多くの方にとっては高嶺の花といった憧れの機材でした。
今回発売されるPOLY Dは、純粋なアナログ信号パスが本物のVCO、VCF、VCA、ラダーフィルター設計と専用の完全アナログアナログ/矩形波LFOに基づき、トランジスタとJFETを一致させたオリジナルの「Dタイプ」回路の忠実な再現しています。それだけでなく、オリジナルにはない機能も追加されていて、単なる復刻にとどまらない今の世代に向けた現在進行形のアナログシンセサイザーになっています。
特徴
◆オリジナル「Dタイプ」回路を忠実に再現!
POLY Dの設計にはマッチドトランジスタとジャンクションFET、超高精度抵抗およびポリフェニレンサルファイドコンデンサを備えたオリジナルの「Dタイプ」回路など細部までこだわりぬかれた設計が行われています。この細部へのこだわりが、POLY Dの超フレキシブルなサウンドシェーピング機能を実現しています。この機能は超ファットな低音、リードトーン、衝撃的なエフェクト、プログレッシブなオルガンサウンド、想像を超える新たなサウンドまですべてをカバーします。
◆4つのVCOでモノ、ユニゾン、ポリフォニックモードを備えたポリフォニック/パラフォニックデザイン!
POLY Dには4つの非常にフレキシブルな電圧制御オシレーター(VCO)を搭載し、完璧なサウンドを作り出すために5つの波形の自在な制御を実現しています。 オシレーター1、2、3は三角/ノコギリ波、ノコギリ波、スクエア波、ワイドパルス、ナローパルスを選択でき、OSC4は逆ノコギリ波、ノコギリ波、スクエアウェーブ、ワイドパルス、ナローパルスが選択可能です。 さらに、4つのVCOはすべて、非常に広い6オクターブの範囲(LO、32、16、8、4、2 )で調整可能です。 この驚くべきフレキシビリティーにより最高の創造性を発揮する事が可能です。
オリジナルのMinimoogが3VCOなので、より複雑な音作りが可能です!
◆クラシックな24dBラダーフィルター搭載!
POLY Dサウンドのコア部分は非常にフレキシブルな24dBラダーフィルターです。 このフィルターによりカットオフ周波数、サウンドを強調したり、音の輪郭を自由にコントロールし完璧なサウンドを提供します。 POLY Dのフィルターモードスイッチは、サウンド作成を強化するための切り替え可能なローパス/ハイパスフィルターとなっています。 アタック、ディケイ、サステインの各コントロールを調整して、時間とともにカットオフ周波数に変化を与えることもできます。
その他の主な機能は下記になります。シーケンサーやエフェクトなどオリジナルにはない機能が多数装備されています!
●ベロシティ機能を備えた37鍵セミウェイトフルサイズ鍵盤を搭載
●アナログの三角波/矩形波LFO搭載
●ノイズジェネレーターが波形生成幅を劇的に拡大
●64のシーケンスロケーションを備えた使いやすい電圧制御32ステップシーケンサー搭載
●幅広いパターンをクリエイト可能なアルペジエーター搭載
●本物の回路に基づいたステレオコーラス搭載
●ディストーション回路がサウンドにスパイスとエッジを追加
豊富な入出力も装備!
POLY Dには84の操作子があり音楽作成を楽しみながら直感的に行えるようレイアウトされています。 入力および出力接続は、MIDI イン/アウトおよびUSB/MIDI DINスルー。 ベロシティーとアフタープレッシャーが出力できるボリュームコントロール V-Trig イン/アウト、外部ラウドネス、フィルター、OSC、モジュレーションソース出力、外部音源処理用に外部オーディオ入力も搭載されています。
Poly Dをご紹介しましたが、オリジナルをモデルとしてそのサウンドを忠実に再現した上に、プラスアルファの機能も追加されて、これで10万円を切るというのは驚異的な製品です!
往年のシンセファンはMinimoogが活躍した1970年代〜80年代に作られたプログレッシブロック、ニューウェーブ、シンセポップのサウンドを追求するものも楽しいですし、もちろん新たなオリジナルサウンドを作って自分の音楽に取り組むのも魅力的です。
まだハードウェアのアナログ・シンセサイザーを持っていない若い方々や初心者の方にも、シンセサイザーを学ぶのに最適な製品ですし、Poly Dを通じてそのサウンドの奥深さや音作りの魅力に触れてみてはいかがでしょうか。世代を超えて多くの方に長く使っていただきたい製品です。
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記事内に掲載されている価格は 2020年3月23日 時点での価格となります。
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