第一線で活躍するクリエーターのインタビューやコラムなど、音楽と真摯に向き合う作り手の姿があなたの創作意欲を刺激します!
ーーー 簡単な自己紹介をお願い致します。
ーーー スタジオのこだわっているポイントを教えてください。
柳川 : 特にこだわっているという訳でもないのですが、私は基本的に作詞と作曲がメインなのであまり機材に詳しくなく、同業の方がビックリされるくらいコスパの良い環境で作業しております。
同じ部屋で作業してるので相談だったり作りたてのデータをすぐに渡して手直しなどもスムーズに出来るのでその部分はとても良いなと思っています。社長の趣味ですが観葉植物があるのも気に入っています。
マツモト : 自分たちの他、制作や楽器ダビング、歌録りなどで複数人で作業することも多いので、リラックスして作業できる空間を第一に考えています。
また自宅の中で一番日当たりの良い部屋を敢えて選んでスタジオとして運用しています。スタジオとして設計した部屋ではないので、太陽の光が刺したり、空が見えるという、ストレスのない空間で作業できることに拘りました。
ーーー スタジオでの普段のワークフローを教えてください。
柳川 : Cubase9.5で作業しています。
アップグレードしないのか?とよく聞かれますが、長年使い続けている機材が多すぎてまずはそちらを新調したくて後回しになっているだけです(笑)
他の作家さんとのコライトが多く自分の作業の範囲で編曲までやる機会は少ないので、環境の変化はあまり求めておらず慣れた環境で直感的に作曲しています。
基本的にメロディーの作曲が最初なのですが、ピアノを適当に弾いて振り返らない精神で思いついたコード進行にメロをのせてそのまま突き進むタイプです。
ーーー 創作意欲を高める工夫や煮詰まった時の対処法などを教えてください。
柳川 : ストレスをためることが一番よくないので、たくさん寝て欲しいものは我慢せずにすぐに買う、食べたいものを食べる・・・
そうしてるうちに「あれ?私サボりすぎてない?」と焦り、デスクに向かうことが出来ます。
笑いをとりたいわけじゃないんです。これがありのままなんです。
煮詰まったときは仲の良い作家さんの曲やそのときの曲のリファレンスをとにかく聴きます。
それでもダメな日は諦めて作業をしません!
昔は締切ギリギリに追いつめられていましたが、最近は前倒しで作業をしてダメな日がきても大丈夫なように生活しております。
ーーー 自分にとって欠かせない機材たちとその理由を教えてください。
マツモト : 普段プレイヤー(楽器奏者)として活動している上で導入した、Quad Cortexをギター・ベースダビングで多用しております。
外部レコーディングスタジオでの作業の経験則で、録り音の段階で楽曲内での定位を明確にしておくことで、有機的なサウンドになると考えております。
そのためプラグインなどではなく、本格的なリグが無数に存在するQuad Cortexは欠かせないアイテムになっております。
デジタル機材特有の遠さをカバーするため、バッファやチューブDIも複数用意して、楽曲やサウンドに合わせて使い分けています。
ーーー スタジオの現在の課題、将来的にグレードアップしたい事や導入したい機材などがあれば教えてください。
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記事内に掲載されている価格は 2024年4月24日 時点での価格となります。
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