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作曲もミックスも自分で完結してしまうクリエイターから絶大な支持を得ている「Steinberg Cubase」のアップデート情報が今年も入って来ました!!
今回のバージョン10.5では、利便性を追求した機能が多数搭載されより快適な制作が可能なDAWへと進化しました。
今年30周年を迎えたCubaseに一体どんな機能が追加されたのか、早速その内容を見ていきましょう!
製品ラインナップ
Cubase 10.5 には最上位版のProをはじめとした Artist / Elements / AI / LE と合計5つのラインナップがあり、下位版では最大MIDIトラック数や最大オーディオトラック数、VSTインストゥルメントトラック数などに制限があったり、付属ソフト音源やエフェクトプラグインが少ない分だけお安くなっています。11月13日時点でリリースが発表されているのは Cubase Pro 10.5 と Cubase Artist 10.5 の2製品となっています。
無償バージョンアップ(グレースピリオド)について
10月17日以降にCubaseをアクティベーションした方は、バージョン10.5へ無償でアップデート可能です!
Cubase 10.5 新機能
・EQ とスペクトラルカーブの比較モード
・オブジェクト選択ツールと範囲選択ツールの結合
・「プロジェクトからトラックを読み込み (Import Tracks from Project)」の改善
・非録音時の MIDI 入力データ記録の改善
・ビデオの書き出しに対応
・MultiTap Delay プラグイン搭載
・Padshop 2
・MixConsole チャンネルの色付け対応
・スコアエディターの改善
EQ とスペクトラルカーブの比較モード [Proのみ搭載]
ミキシングプロセスをアシストするため、1 つの EQ ディスプレイ内で 2トラック分の EQ 設定を編集し出来るようになりました。例えばキックとベースのかぶりを確認して、キックとベースそれぞれのEQを調整する事が可能です。
シンセを複数トラック重ねて音色を作っている場合などにも、マスキングを確認しながら濁りのないミックスを行いやすくなります!
オブジェクト選択ツールと範囲選択ツールの結合 [Pro / Artist 対応]
カーソルを置く位置によってオブジェクト選択と範囲選択が自動で切り替わる便利な機能。波形の上半分では範囲選択、下半分では波形全体を移動するツールに自動で切り替わるので作業効率がアップします!
MultiTap Delay プラグイン搭載 [Pro / Artist に搭載]
タップ (最大 8 個) の量を調節できるディレイエンジンを備えた、かなり強力なディレイプラグイン!
DAWを再生しながらリアルタイムでタップの入力 & クオンタイズができ、各タップ毎にボーリューム、パンが設定可能なのはもちろん、このプラグインの中に用意されたエフェクトのパラメーター値をそれぞれ設定できるという、まるでプラグインの中にステップシーケンサーが入ったような感覚です。
プラグインの中に用意されているエフェクトは14種類。
コーラス、フェイザー、エンベロープフィルター、ビットクラッシャー、ピッチシフター、ディレイ(ディレイの中にディレイ!?)、オートパン、フランジャー、ビブラート、フィルター、オーバードライブ、フリケンシーシフター、リバーブ、ゲート
ディレイの中にディレイエフェクトが用意されている仕様が、もはやエフェクターの枠を超えています!この内蔵エフェクトは6つまで直列でつなげることが可能で、タップ毎に各エフェクトに用意されたパラメーターの値を個別に設定可能です。このタップディレイだけでミニマルテクノが作れてしまう、やはりステップシーケンサーと呼んでも過言ではないマルチタップディレイです!
嬉しい機能はまだありまして、ディレイのキャラクターも複数用意されています。
キャラクターは Digital Modern、Digital Vintage、Tape、Crazyから選択出来るほか、自分で音色を変更できるカスタム設定もあります。カスタムモードでは、サチュレーション、ローカット、ハイカットなどを変更してディレイ音を自分好みに調整可能です。
この MultiTap Delay だけを使い倒して曲ができそうな強力なエフェクトです!!
非録音時の MIDI 入力データ記録の改善 [Pro / Artist / Elements / AI / LE 対応]
録音しないで演奏していたプレイを後から呼び出すことが可能な嬉しい機能で、今回のアップデートで各トラックごとにMIDIバッファーが用意されました!さらに、サイクル範囲内にバッファーを1つの連続した(直線的な)MIDIパートとして挿入するか、スタックされた MIDIパートとして挿入するかを選択できるようになりました。バッファーからの呼び出し記録操作はインスペクターから簡単に行えます。
プロジェクトからトラックを読み込み (Import Tracks from Project)」の改善 [Proのみ対応]
より多くのトラックタイプをサポートし、読み込む属性をより詳細にコントロールできるよう機能が拡張されました。とても便利なのが、読込み元トラックと同じトラック名が読込み先プロジェクトにあった場合、名前の同じトラックに自動的にインポートされる機能。これを使えばマルチマイク録音のドラム波形を総入れ替えするなんていう大変な作業も一発で行えます!
ビデオの書き出しに対応 [Pro / Artist / Elements 対応]
プロジェクトまたは特定の範囲のビデオとステレオオーディオチャンネルを MP4 ビデオファイルとして書き出すことができるようになりました!
これは映像作品に関わるアーティストにとって目玉となる追加機能です!!
これまで映像をDAWに貼り付けて効果音のタイミングを合わせたり、BGMを制作するのはCubaseに限らず他のDAWでも可能な機能でしたが、完成したらWAVを書き出して映像制作ソフトにインポートして動画として書き出す必要がありました。
例えば劇版作家さんなどがクライアントに曲の確認をしてもらう際、映像と一緒に聞いた方がタイミングが分かりやすいのでDAWから2mixを書き出してiMovieやPremireなどを使って動画を作成していたケースが多いと思います。
しかし、Cubase 10.5ならそのまま動画として書き出せるのです!劇版作家さんに限らずYoutubeに映像作品を公開する場合でも、アフレコや効果音、BGMが完璧に仕上がった時点で制作完了です!映像書き出しはNuendoに搭載されていた機能ですが、Cubaseがポスプロに便利な機能を搭載した事で映像系クリエイターにもおすすめのソフトに進化しました!
Padshop 2 [Pro / Artist 搭載]
これまで搭載されていた Padshop と、Padshopにアルペジエイターなど機能が向上した別売りのPadshop Pro を統合。そこから更に新しい機能と新しいプリセット100個以上のコンテンツを追加して、強力なソフトシンセへと進化しました!
MixConsoleチャンネルの色付け可能 [Pro / Artist / Elements / AI / LE 対応]
1つのプロジェクトで扱うトラックが数十トラックは当たり前、100を超えるという方もいるかと思いますが、ミキサーをパッと見た時に目的のトラックが見つからない時の小さなストレスから解放される嬉しい機能です!
その他便利にアップデートされた機能
スコアエディターの改善 [Pro のみ対応]
・譜表名に複数のサブ名を設定できるようになりました。
・音符挿入時の位置ルーラーを用意しました。音符を入力または移動する際、1 小節に 1 つタイムルーラーが表示されます。
ノーマライズの参照先としてラウドネスを使用 [Pro のみ対応]
LUFS を使用するラウドネスを、ダイレクトオフラインプロセシングの「ノーマライズ (Normalize)」を使用してノーマライズできるようになりました。これもダイアログ素材などの音圧調整に便利な、ポスプロを意識した機能と言えるでしょう!
トラブルシューティングに便利なセーフスタートモード [Pro / Artist / Elements / AI / LE 対応]
サードパーティー製のプラグインを無効化した状態でCubaseを起動できるようになりました。不具合が発生したときの原因究明に役立ちます。
プロジェクトの自動有効化機能が無効に [Pro / Artist / Elements / AI / LE 対応]
従来のバージョンでは、複数のプロジェクトを同時に立ち上げた状態で有効化していたプロジェクトを閉じると次のプロジェクトが自動で有効化されていました。意図せずに「使わないプロジェクトの読み込みを待つ」という時間ロスが発生する事があったのですが、Cubase10.5では有効化するプロジェクトを任意で選択することができるようになりました!
より快適な制作が可能なDAWへと進化したバージョン10.5!
無償バージョンアップ(グレースピリオド)について
10月17日以降にCubaseをアクティベーションした方は、バージョン10.5へ無償でアップデート可能です!
記事内に掲載されている価格は 2019年11月13日 時点での価格となります。
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