カラーコレクションのアプリケーションとしてだけでなく、本格的なノンリニア編集とオーディオミキシングのプラットフォームとして、DaVinch Resiolve 16 がパブリックベータ版としてリリースされました。
DaVinch Resolve 16はカット編集に特化したCutページを追加し、さらにジョグ、シャトルのホイールが搭載されたエディティングキーボードを発表。
Sonyの編集機を思わせるこのキーボードで、マウスを使わず、アナログ編集に似たプロセスでクリップの選択やトリミング操作をすることができ、編集速度を劇的に向上させることを目指しているようです。
まだまだリニア編集を好むプロエディタをターゲットにしているのでしょう。このキーボードは8月に995ドルで発売されます。
CEOであるPetty氏は、編集は2つの文化に発展したと述べております。
よりトラディショナルな編集者と、1日に何本もの編集を行うYouTuberのような人たち。
新しいCutページは後者向けの開発だそうですが、ディレクターがオフライン編集をするためのツールとしても使い勝手がありそうです。
Macbookのような限られた画面で編集をするコンテンツ制作者のために、必要のないパネルやビューアを表示せず、より広い視野での編集が可能なUIです。
ベースのタイムラインとセカンダリのタイムラインを同時に表示し、ズームアウトすることで、再生ヘッドの位置を失うことなく、簡単にタイムラインに変更をかけることができる操作感も、あったようでなかった発想ですね。
また、Cutページに追加されたマルチカメラ編集は、従来のマルチカメラ編集の発想を変え、クリップにつけたインポイントとアウトポイントで、ソースの上書きができ、それを新しいトラックに置くときにタイムコードをベースに上書きができます。
すべてのプロセスを簡素化するという設計は、編集から配信まで一貫しています。
すべてのページにエクスポート機能が追加され、いつでも配信用のファイルをエクスポートすることができるようになっています。
キーボードでアナログ感をあえて醸し出し、一方、Deeplearningでの顔認識などのAI機能にも対応していく、古さと新しさのミスマッチがかっこよさを感じます。
Writer : Tanji
Blackmagic Design
https://www.blackmagicdesign.com/
ROCK ON PRO POST NAB セミナーもお見逃しなく!
NAB Show 2019の模様を徹底レポート!溢れる最新情報の中から、いま注目すべき内容をリアルに、かつ濃密に、いち早くお伝え致します!!お申し込みは下記リンク先ROCK ON PRO WEBサイトから!
POST NAB2019!! 最新最速レポートセミナー!!>>
記事内に掲載されている価格は 2019年4月10日 時点での価格となります。
最新記事ピックアップ