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イタリア発のキーボードブランド、Dexibell。発音はデキシーベル(シにアクセントを置きます)
伝統の職人技と最新のテクノロジーを融合し、情熱溢れるデザイナーとエンジニアの経験に支えられた実力派ブランドです。イタリアの自社工場で、設計・開発からデザイン、製造まですべてハンドメイドで行っています。
Dexibellの前身はあのローランド・ヨーロッパで、そのチームがそのまま新たに立ち上げたブランドがDexibell。新たなブランドとは言え、音のノウハウを熟知した精鋭スタッフからなる実力派ブランドです。
2019年9月25日、御茶ノ水Rittor Base にて開催された Dexibell製品発表会の様子をお伝えします!
大勢の来場者とDexibell製品群で熱気に包まれる会場
製品発表会という事で参加者は楽器ディーラーのみかと思っておりましたが、キーボードマガジンによく登場する有名なキーボードプレイヤーや、シンセ・鍵盤楽器の大御所も来場されていました。
インターナショナルセールス担当のロバート氏によるプレゼンテーション
以下、ロバート氏による説明〜
Dexibellがスタートした時の最初の夢は「デジタルピアノを再発明する」という事でした。Dexibellのスタッフ全員は、それぞれ色々なメーカーで25年以上のキャリアを積んで来たエキスパートで、イタリアの最高のエンジニアやデザイナーを集めて一つのゴールとして生楽器とデジタル楽器の境目を無くす事をゴールに設定しています。現在のラインナップとしては、他社製品を遥かに凌駕するクオリティのサウンドエンジンを作り上げ、そこにはイタリアのデザインの情熱が込められています。
「プロダクション・セル」 体制によるハンドメイド製品
写真はDexibellイタリア本社
Dexibellは、イタリアで楽器機材やステージ照明などを製造しているPROELという会社の傘下のブランドになります。PROEL自体はローマから車で2時間半くらい、そこから更に北へ30分くらいの場所にDexibellの工場があります。
全ての商品のサイドパネルが木製になっており、この木製素材のピッキングから加工、色塗りに至るまでイタリアの工場内で手作業で行っています。キーベッドもそれぞれ全てキャリブレーションという微調整が施されて手作業で組み付けられています。工場のラインで作るのではなく、プロダクション・セルという体制を取っていて、イタリアの職人ひとりひとりが1台の製品の最初から最後までしっかりと責任を持って製造しています。
RALF SCHINK 氏による壮大なデモンストレーション
ドイツ人のラルフ氏による VIVO S9 を使用したデモンストレーション。
ジャズ、ポップ、クラシック、80年代アメリカ西海岸、A.O.R、ストリングスをレイヤーしたゴージャスなサウンドなどなど、ピアニシモからフォルテシモまで24ビットサウンドを生かしたダイナミックな演奏に来場者はノリノリでした。
T2Lテクノロジー
以下、ラルフ氏による説明〜
Dexibell製品の音源は独自のT2Lテクノロジーによる音源方式です。24ビット48キロヘルツで設計された高品質のサンプリング音源で、同時発音数に制限がありません。サンプリングタイムは15秒と、驚くべきリアリズムと倍音を再現しています。
ノイズもサウンド全体に生命力を与えるという考え方に基づき、楽音だけでなく様々なノイズ (弦の共鳴、キーONノイズ、キーOFFノイズ、ダンパーペダルノイズ) も含めてサンプリングした上で、演奏の挙動に対してそれぞれがどんな発音をするのかモデリングで制御しています。ピアノをサンプリングする際はピアノテクニシャンと一緒に合宿のような形で行うのですが、「コンサートホールに置いてあるような中クラスのグランドピアノ」に調整してもらってサンプリングした音色もあります。また、音色開発をする際には「ホロヴィッツがスタインウェイでショパンを演奏した録音」を参考にサウンド作りを行う事もあります。
サンプリングとモデリングのコンビネーションが T2L テクノロジーの核となっており、弦の共鳴、残響を音に追加する事で Dexibell が目標とする「生楽器とデジタル楽器の境目をなくす」という事に近付く事が出来ました。
一切妥協せず贅沢に作った プラチナム・サウンド・ライブラリ購入した時点でのプリセットサウンドだけでなく、サウンドライブラリの中身を後から自由に追加や入れ替えをする事が可能です。オンボードのプリセットも巨大な物ですが、DexibellのHPから追加サウンドをダウンロードしたりサウンドフォント形式で作成したプリセットファイルを読み込む事が可能です。1音色に対して通常の3倍以上のメモリーサイズを使用する「プラチナム・サウンド・ライブラリ」を今年の頭から用意していて、エレピ1音色に800MB以上使用した贅沢なライブラリもダウンロードしてインストールする事が可能です。サウンドフォントファイルを作成するエディターもありますので、ユーザーが好きな音を好きなようにセッティングする事が出来ます。
一切妥協せずに贅沢に作り上げたプラチナムシリーズは、グランドピアノ4種類と Rhodes Mark1 88鍵の合計5種類ラインナップされていて、いまイタリアのチームがサンプリング中なのが Pleyel (プレイエル) という、今はないフランスのピアノブランドです。1850年に作られた、実際にショパンが使っていてた時代のピアノを博物館から借りてきて、それをサンプリング中ですので近いうちにDexibellユーザーにショパンのピアノをお届け出来ると思います!
キーボード本体でも様々な設定が出来ますが、iOSデバイスでキーボードの設定ができるアプリケーションもあります。また、iPadと接続してキーボードのオーディオインターフェース機能を使い、iPadの音源とキーボードで同時に演奏する事も可能です。
Dexibellの製品哲学
機能の差別化で製品価格に差を付けるのではなく、機能や性能は共通で、筐体・サイズ・鍵盤数・ツマミ数 といったハードウェアの違いで価格が差別化されたラインナップになっています。
クオリティの高い音源がプレイヤーに自信を与えて、それが更なる良いパフォーマンスを引き出すという事が実現出来たらと考えています。
詳しい製品情報、イタリア本社を取材した記事はこちら!
会場にいたシンセ・鍵盤楽器の大御所とは
左から 高山博氏、 坂上暢氏、 篠田元一氏。 皆さん快く撮影に応じて下さりWeb公開もOKして頂きました、ありがとうございます!
篠田さんが facebook で Dexibell 製品発表会について語った記事を発見! リンク許可を頂きました。FM川口 「篠田元一のMOTO MUSIC TOWN」はネットでも聞けますのでぜひチェックしてみて下さい!
篠田さんfacebook記事記事内に掲載されている価格は 2019年10月1日 時点での価格となります。
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