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昨今、多くのメーカーからビデオカメラ用ワイヤレスマイクが発売されています。ミラーレス一眼・ビデオカメラ・スマートフォンでの利用を想定したこれらのマイクはよく見かけるようになりましたね。
そんな中、ドローンやカメラにジンバル、最近ではポータブル電源まで手がけるDJIより新たなワイヤレスマイクDJI Mic3が発売されました!
今回は一足早く触らせてもらっていたので、レビューいたします!
DJI Micシリーズの特徴
DJI Micシリーズは以前こちらのレビューでも書いております。
大型ディスプレイの採用、専用充電ケース、服に挟んで設置することが出来る磁石など、他のモデルにはない現場ファーストな機能が初代から盛り沢山だったように思います。トランスミッター内蔵のストレージにWavデータで録音してくれるので、書き出しの手間が無いのも好感触でした。
DJI Mic 3の特徴
そんなDJI Micも三世代目に(Mic miniも含めると3.5世代といったところでしょうか)。DJI MIC2やMIC miniなど旧機種と比較して、どのような点が進化したのでしょうか。
・1台のレシーバーに対して4台のトランスミッター接続に対応!
ライブ配信の需要が高まった際、Rock oNに最も集まった質問は「複数マイクを増やせないか?」ということ。2台分のトランスミッターをサポートしているモデルは複数あったのですが、2台以上サポートしている同カテゴリーのモデルはなかったんです。
そんなところもDJI Mic 3は解決!一台のレシーバーに対して、4台のトランスミッター接続に対応しました。収録の際、手間なく4人分のマイクを用意することができます。
1台のレシーバーを親機として、レシーバー子機を7台増やすことも可能に!これにより複数のカメラで収録する際もそのままカメラにアナログinで音声を落とし込んでやることが可能になりました。
現場ファーストですね。
・トランスミッターがMic miniサイズに。
トランスミッターがMic miniサイズになりました。他社製のマイクを使っていると、この小ささは驚きます。小型化のトレードオフによりマイク入力端子が無くなってしまったのですが、32bitフロートRECに対応しているため幅広いダイナミックレンジの音源に対応、音割れのストレスは軽減しています。
なお、32bitフロート形式の音声ファイルだとストレージ容量が気になるところですが、トランスミッターに32GBのストレージが内蔵されました!Mic2は8GBのみだったので、Mic miniと同サイズでストレージが4倍になったのは嬉しいところ。
またノイズキャンセリング機能も2段階まで拡大しているので、オンマイクでもオフマイクでも利用は可能に。ラベリアマイクは使わずとも様々なマイキングを提案してくれているようで、DJIの自信が感じられますね。
もちろん服に挟めるための磁石も同梱されてます。この磁石が非常に協力!
・タイムコードに対応!スマートフォンと接続でより快適な操作に
動画編集で複数の素材を使う場合に必要になるものと言えば、タイムコード。DJI Mic 3からタイムコードもサポートするようになりました。
またDJIのアプリ、DJI mimoと接続することによりタイムコードを含め多くのパラメーターを操作可能です。
※アプリと接続の際、本体レシーバーでの操作は不可となります、ご注意ください!
・Osmo Poccket 3やOsmo Mobile 7Pであればレシーバーいらずで利用可能。
DJIの人気ジンバルカメラOsmo Poccket 3はOsmo Audioという規格があり、Mic3も接続可能です。またOsmo Mobile 7Pを利用の際もワイヤレスマイクとして接続可能です。TiKToKやInstagramでのライブ配信での利用はもちろん、Blackmagic Cameraでの収録でも利用可能です。
※スマートフォンにMic3の音声データを繋げるにはUSB-Cでの接続が必要です。
Osmo Audioを経由してMic 3を接続してみましたが、問題なく認識しました!またトランスミッター側のパラメーターもOsmo Pocket 3側で操作可能です。これは便利。
また、DJI Micシリーズカメラアダプターも対応予定とのこと。MIホットシューを搭載したSONY製カメラが対応条件となりますが、個人的にEマウントユーザーなので現行モデルのα1 / α7やFXシリーズでデジタル接続でMic 3を利用できるのは嬉しいですね。
DJI Mic 3 TRY!
それでは実際にDJI Mic 3を使って収録してみましょう。
閉店後のRock oN 渋谷店のVツイン多田に協力してもらい、店頭ヘッドホンコーナーを紹介してもらいました。オーディオ素材は未編集で、MIC 3側は32bit float、ゲイン設定は自動、ノイズキャンセル機能はオフとなっております。
DJI Mic 3のコンセプトは、取り回しの良さや手軽さだと思います。ゲインは自動設定、ノイズキャンセル機能でノイズをカバーすることにより、後編集なく最適なゲイン量で収音しましょうということなのでしょう。手軽さが売りなので、マイクインプットを廃したと考えると、なんとも納得します。
何より、案外大きな声で喋ってもらったのですが音割れはなく、ヘッドレンジの高さは以前のモデル同様32bit float ECの恩恵は高いように思います。今回は利用できませんでしたが、次回はノイズキャンセル機能を試してみようと思います。
手軽なカメラ用ワイヤレスマイクを選ぶならDJI MIC3
簡単ではありますがDJI MIC3を一足早くレビューさせていただきました。ラベリアマイクが使えなくなったのは痛手かな…と思っていましたが、小さくなったトランスミッターの取り回しの良さ、豊富な機能、DJI製のカメラとの相性の良さから、手軽なカメラ用ワイヤレスマイクを選ぶならDJI MIC3は筆頭に当たるのではないか、と思います。
また4人同時にインタビューを録音とはいえ、映像制作の上で必要なレベルはきっちりサポートされていますので、オーディオの扱いに慣れていないビデオグラファーの方やインタビュアーにはオススメですよ!
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記事内に掲載されている価格は 2025年8月28日 時点での価格となります。
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