こんにちは!AMANOです。突然ですが2021年、Earthworksからナイスなマイクが発売しました。
Ethos、ポップフィルターをかぶった愛くるしい見た目のマイクです。
見た目通り「人の声」の収録をテーマに開発されたコンデンサーマイクで、ボーカルやナレーション、配信等に威力を発揮するという触れ込みです。
ポップフィルター を外すとこんな感じです。
Earthworksは最近もICON、ICON PROというブロードキャスト用のマイクを発売しており、こちらも好評を博している他、SR40V、SR314、SV33等もありますから意外なほどにボーカル、ナレーション向けのラインナップは充実しています。
天井知らずの突き抜けたレンジ感と、どんなトランジェントもそのまま再現する圧倒的なレスポンスの良さで、ある意味シビアな、、、つまり、「元々良い音が鳴っていて、演奏のレベルが非常に高い時に使うマイク」というようなイメージもあるEarthworksのマイクですが、本製品は「声の収録」向け、という事でどんなサウンドなのか非常に気になっておりました。
声優さんの声を実際に収録!!!
さて、そんなEthosですがちょうど声優さんのボイスサンプル収録という形で試す機会に恵まれましたのでレビューしてみます。
今回はISOVOX 2の中にセットしました。
Ethosはエンドアドレス型かつ筒型の終端部分にXLRコネクターがありますので、そのままではケーブルが干渉してしまいISOVOX内にマウント出来ません。
ケーブル用の穴に別のマイクスタンドを通し、L字のXLRコネクターのケーブルを使用する事でセッティング出来ました。
マイクスタンドへのマウント部分はなんとTriad-Orbit製です!これはテンション上がりました。
球状の接続点を持つ超堅牢なスイベル式のマウントは、軽い力でスッ…と締めるだけで思うがままの角度に固定できます。気持ちいい〜!
今回は演技をそのまま収録したい、という事もありPrism Sound Lyra 1のマイク入力に直結。ノーコンプ、ノーイコライザーです。書き出しの音量は調節しましたが、特にノイズ処理等も行なっていないファイルになります。
↓三角のボタンを押すと音声が再生されます
いかがでしょうか?声向けのマイクとして、声の明瞭さ、暖かみがあるのはもちろんですが、Earthworksならではの「リアリティ」もちゃんと自然に共存していて、かなり秀逸に感じました。
この、クリアで表情が浮かんでくるような高解像度でありながら、音の厚みもちゃんとあるという感じは歌録りにも非常に良い作用をもたらしてくれるはずです。
声素材以外にもいろいろな可能性も感じますね。
個人的にはギターアンプに立ててみたいと感じました。古いFender Bassman等のヴィンテージならではのしなやかで動きのある音やカッコいい箱鳴り感が特徴のアンプなんかは、美味しさはそのままにモダンな音で録れそうだなぁ、、、と想像が膨らみます。
また、ノイズの少なさも特筆モノです。今回は備え付けのポップフィルターを使用しているのみで、他のノイズ対策は行なっておりませんが、特に不都合のないサウンドで収録できました。本体の金属のメッシュ等含めてかなり入念に作り込まれている事が伺えます。
今回は他機種との比較こそ出来ませんでしたが、今後はSM7B、BCM705、U87Aiなどと並ぶ定番マイクに位置づけられてもおかしくないクオリティですね!
いや〜とてもオススメのマイクが当店の展示に加わりました!
是非、Rock oN Company 渋谷店にお立ち寄りの際はお試しくださいませ!
記事内に掲載されている価格は 2022年3月16日 時点での価格となります。
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