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IK Multimediaからドラム音源を発表とそして新発売!これまでいろんなドラム音源を触ってレビューしてきましたが、今回この新しいMODO DRUMはドラムセット自体のシェルの特徴、ヘッドの種類、キックペダルの踏み方(Heel UpとDownとか)スティックのTipとか、ヘッドの叩く位置だとか。とにかくいろいろできるらしいです。
ドラム音源といったら…ぜひ試さないわけには行かないので、早速触ってレビューしていきます!
さて、偏った知識を交えて動画を撮ってみました。ドラマーならいや違うでしょ?な意見もあるかもしれませんが、そこは大目に…ですが、なかなか物理的にこうなったらこうでしょ?の要素が非常に多いのが特徴的です。いい意味でオリジナルが作りやすく、凝り固まった知識なしに、こういう音が出てくれたら面白いでしょ!?な要素が多く含まれておりますので、エグく、面白いサウンドを生むという考えで、ぜひ作っていくといいのではないかと思います。それでは細かく記事でもMODO DRUMの分析を交えて、紹介をしていきたいと思います。
プリセットが豊富!
さて、ドラム音源といえば、プリセットの種類の豊富さがどれぐらいか…なところですが、MODO DRUMではそのブランドといいますか、楽曲で使用されて来た定番のキットがエフェクトと合わせてプリセットが組まれております。動画でも軽くキットのイラストで個別に紹介をしておりますが、中でも「DJENTLEMAN」はタイトでチューニングなど施せば幅広く活用できそうです。(特にスネアですかね)また「ROCK CUSTOM」のキックはまさにDWらしい締まりなので、思った印象な鳴りでテンションがあがります。
またやはりグレッチのジャズな感じや、Ludwigのヴィスタライトのボンボンした感じなどしっかりと再現されていて、これはこれでダンス系でもなんでも音に混ぜてしまえばユニークな使い方ができそうです。ちなみに、動画でも紹介していますが、CUSTMIZEの項目で「EDIT KIT」に行けば、ドラムセットの構成を変更することも可能です。なので、オススメは2バス仕様にしちゃって、キックをあえて別の2種類にしたりと組み合わせ技もいいのではないかと思います。別にデフォルトの構成で推し進めなくてもいいかなと思います。
PLAY STYLE機能
動画ではあまり説明できませんでしたが、プリセットを変えるとPLAY STYLEもスネアの打点位置や、スティックのチップの種類なども組まれておりますので、参考にするとベストかもしれません。
ただここで気になった方はいるかもしれませんが、スネアやタムではL/Rと手の位置を変更できるのですが、これ、MIDIで打ち込むときどうなるの?と思うかと思います。それはこのMAP見ていただくとわかりますが、C1側が左手、C3以上から右手になっております。なので、ちょっと打ち込む際は離れて打ち込む必要がありますが、意図して両手のヨレ感、グルーブなんてものを作ることができますので、これはなかなか面白い配置かなと思います。
またシンバルのチョーク奏法も割と上の方ですが「叩いて別のMIDIを打ち込む」ではなく、「最初からチョーク奏法の演奏で打ち込む」ができるのもユニークで、案外使いやすいです。(今までチョークできるMIDI chを探すのが大変でしたので…)結構、こうした工夫があるのも使い勝手含め、考えられていますね。
スネア、タムの豊富なEDIT機能
さて、MODO DRUMの注目するポイントですが、ドラムのEDIT機能が何と言っても重要な見どころかと思います。ヘッドの種類、シェルのエッジ加工の種類、そして口径のサイズ変更、胴の深さなどなど基本のキットから全て変更も可能です。ただ、キックのフロントヘッド、タム、スネアのボトムのヘッドはClearのままで現状は固定…のようですが、せめてタムはボトムをコーテッドとかにできたら嬉しいなと思っております。バージョンアップなのか、もしlくは拡張アドオンとかで購入できるでしょうか。期待したいところです。
もちろんパーツごとに出力設定も可能!
またこれはもはや当たり前になっていますが、キックやスネアなどのソースごとに出力をアサインすることが可能です。とりあえず個別にオーディオ化しておき、MixはDAWで行うといった方法ももちろん可能です。
また「SEND」の欄では「FX」をONにするとSENDがONになるようになっており、リバーブなどのインサートも可能です。その際「FX1」「FX2」というチャンネルができますが、これらも個別に出力をDAW方に大レクにアサインが可能です。こういうのは個別に出した方がステムを提出し、受ける側としては重要な機能ですが、個人で曲を完成させる方はこのMixer上で完結させると、それはそれで全体のオケと混ざりやすかったりします。人それぞれですかかね。
しかし、実際に触ってみてわかるのは、キックの余韻とかうるさすぎて、もっとタイトにしたい…というとき、案外 MODO DRUM上ではMUTE的な要素がなかったので、リリース的な調整もできたら楽かなーと思っております。
逆にかなり遊んだ音を作って、それを別のトラックにて書き出しをして、ネタにするという手も大いにアリかと思います。ぜひ試してみてほしいですね!
Writer.PD安田
IK Multimedia
https://www.ikmultimedia.com/products/mododrum/
記事内に掲載されている価格は 2019年8月9日 時点での価格となります。
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